ライアットゲームスが開発・運営する5対5タクティカルFPS『VALORANT(ヴァロラント)』において、新シーズン・エピソード2 Act1がまもなく開始予定。それに先駆けて、メディアとインフルエンサーを招待してのオンライン体験会が開催された。そこで体験できた新エージェント、”ヨル“を紹介していこう。
新エージェント”ヨル“(デュエリスト)
“ヨル”は本作初の日本出身のエージェント。次元の狭間を渡る能力を持ち、チームでは ‘’敵の裏をかくアビリティ’’により攻めの起点となるデュエリスト。足音を発するデコイや自分自身のワープによって敵を錯乱させる能力が特徴だ。
ここでは、ヨルの各アビリティを紹介していく。
ゲートクラッシュ【E】
Cost:Free
ポータルを出現させ、そこへワープできるアビリティ。出現させたポータルはおよそ20秒間持続し、前方への発射とその場での設置が可能だ。
銃で撃つことでポータルを破壊可能だが、敵は近くに寄らないとポータルを視認できない。ただし、ポータルは音を発しているため、離れていてもおおよその位置を特定することはできる。敵としては音を注意深く聞いていないと、自陣の重要な場所にポータルを設置され裏を取られてしまう危険がある。
相手への不意打ちや安全な位置への移動などさまざまな用途で使えるアビリティであると言える。
フェイクアウト【C】
Cost:100
足音を発するデコイを前方に射出するアビリティ。足元に設置し、キルジョイのナノスワームやサイファーのサイバーケージのように距離をとって任意のタイミングでデコイを進めさせることも可能だ。
フェイクアウトは、キルジョイのタレットやアラームボット、レイズのブームボットなどの感知系アビリティに対して、プレイヤーが通ったときと同じように起動でき、足元に設置されたサイファーのトラップワイヤーも同様に起動させる。
また、フェイクアウトは自分自身や味方には水たまりを踏むような足音として聞こえるが、敵はプレイヤーの足音とまったく同じ音として聞こえる。そのため、敵陣営としてはプレイヤーの足音なのかフェイクアウトなのかの判別が難しい。
ブラインドサイド【Q】
Cost:200
青色の球体を発するアビリティ“ブラインドサイド”は、フラッシュバン系のアビリティ。マップ上にある壁などの障害物にぶつけてバウンドさせることで球体が炸裂し、敵の視界を奪う。
このアビリティは、マップ上にある何かにバウンドさせない限り効果が発動しない。そして、バウンドするまでは敵はブラインドサイドを視認できない。
バウンド後の動きかたは、同じフラッシュバン系のアビリティであるフェニックスのカーブボールと近い動きではあるが、ブラインドサイドは近距離だけではなく、遠距離でも使用できる点で大きく異なる。
ディメンショナルドリフト【X】
Cost:7ポイント
次元の狭間から取り出した仮面を装着することで発動し、無敵状態になるアルティメットスキル。
ディメンショナルドリフト使用中、ヨルは敵から姿が見えなくなるだけではなく、銃での攻撃やデバフのかかるアビリティの効果も受けない。移動のスピードも上昇し、ナイフを持っているプレイヤーより早く動くことが可能だ。ただし、使用中は視界が狭くなり、ミニマップも見ることができなくなってしまう。
好きなタイミングで解除可能なため、安全かつ敵の裏をとった場所で解除して有利に試合を運びたい。
ヨルを使ってみて
今回のオンライン体験会では、足音のデコイを発生させるフェイクアウトの対策に苦戦した。これまでは足音で敵の人数や状況を推測することが多かったが、ヨルのフェイクアウトによって本当に敵が攻めてきているのかの判断が音だけでは難しくなった印象。
防衛では足音が多くする報告を受け、急いで片方の拠点を守りにいったら、フェイクアウトによる陽動で本命は別の拠点ということもしばしば………。
ヨルはカテゴリー的にはデュエリストではあるが、ほかのデュエリストのようにアビリティを使った強引な立ち回りだけではなく、敵との駆け引きを制することで優位に試合を運ぶこともできそうだ。まるでステルスゲームかのように、ゲートクラッシュを使って相手陣営にこっそりと侵入したり、フェイクアウトを使ってどこが本命の攻め場所なのかわからなくさせるといった頭脳プレイも求められる。
このような“敵との駆け引き”では、いままでのラウンドで自分がしたアクションに対して敵がどのような対策を取ってくるのか、敵の視点で物を考えることが重要だ。このような部分はデュエリストが得意な人だけではなく、防衛で敵の攻勢への対策を求められるエージェント(サイファーやキルジョイなど)を使っていた人にも好まれるように感じた。
また、ヨルはアビリティが使える場面が多いため、ついついアビリティを使おうとして撃ち合いに集中できないことや、アビリティを構えた無防備な状態で倒されてしまうことが多い点に注意したほうがいいだろう。
デュエリストはどうしても味方からキル数を求められてしまうことが多く、それが苦手な人からは敬遠されがちだが、相手との駆け引きが得意というプレイヤーにはぜひともヨルを使ってみてほしい。
■撮影協力
・KeNNy氏(@fpskenny)
・真っ白氏(@ruedrainbow)
・かーやん氏(@kayantv_42ch)
・Bara氏(@odorikogaming)
・suikyo氏