“いつでも、どこでも、誰とでも”をコンセプトに、気軽に、そして大興奮の狩猟アクションが楽しめる『モンスターハンターライズ』(以下、『MHRise』)。そんな本作のメディア先行体験会が実施され、2021年1月8日配信予定の体験版を事前に触れられる機会が得られた。本記事では、体験版でどのようなことができるのかを実際に触ってみた感触や感想も交えて解説していこう。

『モンスターハンターライズ』メディア先行体験会リポート。翔蟲の感触は? ついに新時代の狩りに触れる、動かせる!【プレイ動画あり】
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全14武器種が選択可能! ガッツリ遊べる『MHRise』体験版

 今回体験できたのは、1月8日に配信予定の『MHRise』体験版。全部で4種類のクエストを選択でき(詳細は本記事内を参照)、プレイヤーひとりでのプレイはもちろん、インターネット通信、ローカル通信による最大4人のマルチプレイにも対応している。ただし、拠点や集会所の要素はなく、体験できるのはクエストのプレイのみだ。

 注目したいのは、全14武器種すべてが使えるという点。さらにクエスト中に選択できるハンターノートを見れば、基本操作や各武器のオススメコンボもわかるので、じっくりと操作感を確かめつつ、本作における攻撃の組み立てかたまでをも研究できてしまうという優れモノなのだ。操作練習するもよし、使い込む武器を選ぶもよしだ。

 といったところで、各クエストを実際に遊んでみた感触も軽く書き連ねておこう。

オサイズチ討伐 難度:初心者向け

 鎌鼬竜(れんゆうりゅう)オサイズチを討伐するクエスト。初心者向けとはなっているが、三位一体の連携攻撃や、鎌状の尻尾を使ったリーチの長い攻撃はかなり厄介。舐めてかかると痛い目に遭うだろう。まずは自分が得意としている武器を使い、ゲームそのものに慣れるといいだろう。

『モンスターハンターライズ』メディア先行体験会リポート。翔蟲の感触は? ついに新時代の狩りに触れる、動かせる!【プレイ動画あり】
『モンスターハンターライズ』メディア先行体験会リポート。翔蟲の感触は? ついに新時代の狩りに触れる、動かせる!【プレイ動画あり】

タマミツネ討伐 難度:上級者向け

 泡狐竜(ほうこりゅう)タマミツネを討伐するクエスト。『モンスターハンタークロス』、『モンスターハンターダブルクロス』では人気上位のモンスターだったため、今回の復活に歓喜しているハンターも多いはず。こちらは上級者向けとなっているだけあり、かなり手強い。泡を使った攻撃や、長い体躯を活かした攻撃は極めて強力で、ワンミスが即命取りとなってしまう。

 このクエストには4人のマルチプレイで挑んだが、あえなく失敗。とはいえタマミツネ側もほとんどの部位が破壊されてボロボロの状態だったので、あとひと押しで行けたかも……? こちらは体験版が配信され次第、個人的にリベンジさせていただきます!

『モンスターハンターライズ』メディア先行体験会リポート。翔蟲の感触は? ついに新時代の狩りに触れる、動かせる!【プレイ動画あり】
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『モンスターハンターライズ 体験版』オサイズチ討伐とタマミツネ討伐に挑戦

基礎訓練クエスト チュートリアル

 カムラの里の住人であるウツシ教官から、基本的な操作などを学べるクエスト。まずはここから始めると、スムーズにゲームの世界へ入っていけるはずだ。制限時間が50分とたっぷりあるので、自分のペースで操作練習ができる。

『モンスターハンターライズ』メディア先行体験会リポート。翔蟲の感触は? ついに新時代の狩りに触れる、動かせる!【プレイ動画あり】
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操竜訓練クエスト チュートリアル

 “操竜(そうりゅう)”について学べるクエスト。こちらは『MHRise』の新要素なので、ルールや仕組みを覚えるためにもぜひプレイして欲しいところ。こちらもウツシ教官から教えてもらう形だ。

操竜とは?

 モンスターを鉄蟲糸(てっちゅうし)で拘束し、自在に操ることができる状態。モンスターを鉄蟲糸技(てっちゅうしぎ)などで攻撃し続けると翔蟲の糸が絡まり、操竜待機状態になる。このときに攻撃を当てると、ハンターがモンスターの上にまたがり、操竜状態になるのだ。操竜中はモンスターによる攻撃を行うこともできるほか、モンスターを壁に激突させてダウンさせたりと多彩な行動が可能。

『モンスターハンターライズ』メディア先行体験会リポート。翔蟲の感触は? ついに新時代の狩りに触れる、動かせる!【プレイ動画あり】
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『モンスターハンターライズ 体験版』基礎訓練クエストと操竜訓練クエストを体験

新たなフィールドのひとつ、大社跡(たいしゃあと)

 体験版で訪れるのは、新フィールドの大社跡。天然の地形が多いなか、古い遺跡や打ち捨てられた廃屋のようなものもあり、少し歩くだけで景観が大きく変わる場所だ。また、『モンスターハンター:ワールド』のようにエリア間のロードがなく、スピーディに駆け回れるのも魅力。詳しくは後述するが、翔蟲アクションを使えばかなり軽快に、気持ちよく移動できる。

 フィールド上には小型、大型を問わずモンスターが闊歩しているが、ほかにもさまざまな環境生物も確認できた。拾ってアイテムのように使える猟具生物や(エンエンクなど)、触れるとクエスト終了までハンターのステータスを強化する持続強化生物(ヒトダマドリなど)と種類が多く、あれやこれやと探してみたくなる。

 キモになりそうだなと感じたのは、持続強化生物。ひとつやふたつくらいだとあまり差はないが、フィールドをひと回りして集めまくると結構なステータスお化けになる。そのため、ついつい「あの崖の上まで……」、「この道をグルリと回ってから……」と、モンスターそっちのけで歩き回ってしまいたくなる。また、大型モンスターの位置が、初めからマップに表示されているのも密かなポイント。

 クエスト開始時は“?”マークで位置が示されており、モンスターと遭遇後はアイコンが常時マップに表示されるようになる。真っさきにモンスターがいる位置まで直行できるのが最大の利点だが、あえてモンスターのいる場所を避けて環境生物の恩恵にあやかったり、採集アイテムを集めたりといったこともできそうで、なかなかに便利かつおもしろい機能に感じた。

『モンスターハンターライズ』メディア先行体験会リポート。翔蟲の感触は? ついに新時代の狩りに触れる、動かせる!【プレイ動画あり】
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フィールドを疾走できるオトモガルク

 体験版では、ひとりでプレイする場合は2匹のオトモ(オトモアイルー、オトモガルク固定)、マルチプレイ時はオトモアイルーかオトモガルクのいずれかを選択して連れていける。オトモアイルーは相変わらずのサポート能力で、複数のコマをモンスターに投げつけるなど、攻撃能力もなかなか。対して新登場となるオトモガルクは、モンスター対峙時の攻撃能力の高さもさることながら、背中に乗って走れるという点が、とんでもなく便利。

 走るのが速いうえにスタミナを消費しないので、ほぼノンストップで目的地までたどり着ける。さらに搭乗中は回復薬や砥石といった消耗品アイテムを使用できることもあり、狩猟の流れが非常にスムーズになるのだ。おそらくは、体験したほとんどのプレイヤーがオトモガルクを手放せなくなっているはずだ。純粋なかわいさもまたよし。

『モンスターハンターライズ』メディア先行体験会リポート。翔蟲の感触は? ついに新時代の狩りに触れる、動かせる!【プレイ動画あり】
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翔蟲アクション

 数々のアクション要素の中で、もっとも注目度が高いであろう、翔蟲アクション。基本的にどんな場所でも(空中でも!)翔蟲を飛ばして飛び回れるので、気持ちいいことこのうえない。それはまさしく忍びの如くだが、翔蟲アクションは画面下部にある“翔蟲ゲージ”が溜まっていないと使用できない。そのため、どのタイミングで使うか、連続で使うか否か、ゲージが全部満タンになるまで使用を控えるかなど、その場での判断力が問われるので、なかなか難しく、そしておもしろい。

 また、移動だけではなく、武器ごとに固有の特性を持つ鉄蟲糸技(てっちゅうしぎ)という技も存在する。上空へ飛び上がってから重い一撃を放ったり、相手の攻撃をさばきつつ反撃するカウンター技もあったりと種類はさまざまだが、いずれも翔蟲ゲージを消費するのがポイント。ゲージ配分をどうするか、狩猟時はかなり重要になってくるだろう。

『モンスターハンターライズ』メディア先行体験会リポート。翔蟲の感触は? ついに新時代の狩りに触れる、動かせる!【プレイ動画あり】
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武器アクション

 『MHRise』では、全部で14種類の武器が使用できる。基本的な攻撃技やモーションなどは、一部を除いて『モンスターハンター:ワールド』、『モンスターハンターワールド:アイスボーン』のものがベースになっているようだ。前2作をやり込んでいる人なら、どの武器も違和感なく使っていけるだろう。

 注目したいのは、すべての武器に2種類ずつ鉄蟲糸技が存在する点。要は新技がふたつずつ追加されているのと同義なので、まずは鉄蟲糸技を連携や立ち回りにどう組み込んでいくかが課題になりそうだ。どの鉄蟲糸技も強力、かつおもしろい性能を持っており、モンスターに決まれば“オレツエー感”がバッチリ味わえるのもあって、ついつい狙い過ぎてしまう中毒性があった。

『モンスターハンターライズ』メディア先行体験会リポート。翔蟲の感触は? ついに新時代の狩りに触れる、動かせる!【プレイ動画あり】
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武器の触り心地を確かめているだけでも時間が溶けちゃう!

 体験版は、新フィールドやさまざまなアクションに、先行して触れられるのが何よりの魅力。翔蟲を利用した独特なアクションは、気持ちいい反面、使いこなすにはやはり慣れも必要になるため、今から14武器種すべてを使って操作練習ができるというのはうれしいどころの騒ぎではない。購入予定の人はもちろん、そうでない人やシリーズ未経験だという人も、ぜひ本体験版をダウンロードして、『MHRise』の世界に飛び込んでみて欲しい。