庵野秀明監督と聞いて思い浮かべるのは、やはり『エヴァンゲリオン』シリーズ。日本のみならず世界でも人気を誇る名作アニメですよね。

 2021年1月23日には完結編『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の公開が予定されていますが、新作を見る前にまずは庵野監督の作品を見返すべし。ということで今回は彼が脚本・編集・総監督を務めた映画『シン・ゴジラ』をご紹介します。作中で描かれる“ゴジラ”には、庵野監督のこだわりがたっぷり詰まっているようで……?

映画『シンゴジラ』(アマゾンプライムビデオ)

 物語の主人公は長谷川博己さん演じる矢口蘭堂。内閣官房副長官を務める彼が、突如現れた謎の巨大生物から国を守るべく奮闘するというストーリーです。巨大生物は第2形態、第3形態、第4形態……と変態を繰り返しながら前進。そして川崎市街にてついに“ゴジラ”と命名されました。

映画『シン・ゴジラ』で庵野秀明監督作品を振り返る! じつは“ゴジラ役”にはあの人が……?【アマゾンプライムビデオおすすめ】
Amazonより

 “形態変化するゴジラ”という新鮮さはもちろん、随所に散りばめられた『エヴァンゲリオン』シリーズとの共通点もたまらないポイントです。たとえば『シン・ゴジラ』の音楽は、エヴァにも関わった鷺巣詩郎さんが担当。作中BGMとしておなじみの曲が流れるため、『エヴァ』を観たことがある人ならば「あ!」と気づいてちょっとうれしくなってしまうはず。

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映画『シン・ゴジラ』公式サイトより

 さて、本作の見どころはなんといってもフルCGで描かれた“ゴジラの迫力”。制作を担当したのはあの“白組”です。白組といえば、映画『STAND BY ME ドラえもん 2』や『アルキメデスの大戦』の制作にも関わる制作会社。『シン・ゴジラ』の公式サイトではCGメイキング映像も公開されており、威圧感のある見た目を生み出すためにかなりの労力を要したことが見て取れます。

 さらにゴジラの“動き”にも庵野監督の並々ならぬこだわりが。なかでも武蔵小杉駅付近を進撃するゴジラの姿は必見です。自衛隊による連続射撃を受けるも、まったく動じないゴジラ。つぎつぎ飛んでくる弾丸をものともせずにゆっくりと前進するゴジラは、なんとも言えない不気味さを醸し出していました。

 この独特な動きを実現したのは、なんと狂言師・野村萬斎さん。彼の動きをモーションキャプチャーで反映したことで、ゆったりと重々しいゴジラの動きを生み出したそうです。

 野村萬斎さん以外にも本作には“隠れキャスト”が多数。実際に見た人からは「前田敦子さんがちらっと映ってた気がする……」、「自衛隊員のなかにラッパーのKREVAさんいなかった?」といった反響が続出していました。

 豪華俳優陣の名演も楽しめる本作は、アマゾンプライムで全編視聴可能。あなたもどこかに潜む名優たちを探しながら、大迫力のゴジラを堪能してみては?

※Amazon Prime Videoの配信情報は記事制作時のものです。

映画『シンゴジラ』(アマゾンプライムビデオ)