2020年12月23日0時より、eスポーツ事業を手掛けるRIZeSTのTwitch公式チャンネルにて、“esports オーナー会”が配信される。

RIZeST公式チャンネル(Twitch)

 公式Twitterでの告知によると、プロゲーミングチームのオーナーたちが集まってトークやゲームをするらしいが、詳細は不明。

 注目は出演者だ。長く日本のeスポーツ業界に注目してきたファンからすると、「ごくり……」と固唾を呑むほどハードコアなメンツが揃っている。

【出演者(敬称略)】

  • SunSister代表:太田桂
  • DeToNator代表:江尻勝
  • JUPITER代表:西原大輔
  • SCARZ代表:友利洋一
  • DetonatioN Gaming代表:梅崎信幸
  • Rascal Jester創設者:大川孝行
  • Oooda(MC)
  • 岸大河(MC)
  • SHAKA(スペシャルサポーター。DeToNator所属)

 オンラインFPS『Alliance of Valiant Arms』で結成され、10年ほどの歴史を誇るSunSisterとDeToNator。『リーグ・オブ・レジェンド』の日本プロリーグ“LJL”などで早くから活躍してきたSCARZ、DetonatioN Gaming、Rascal Jester。JUPITERは2017年発足と比較的若いチームだが、『VALORANT』などで実績は十分。

 そこに、eスポーツキャスターとして引っ張りだこの岸大河氏とOooda氏、人気ストリーマーのSHAKAも合流。きっと何かが起こる。

【全員e人】DeToNatorやJUPITERの代表など、日本のeスポーツ業界を牽引するメンバーによる番組“esports オーナー会”が12月23日0時に配信スタート

 なぜわざわざ本配信の紹介記事を書いたかというと、チームの代表者が仲よく集まるのは珍しいことだからだ。歴史の長いチームだと、とくに。

 SunSisterやDeToNator、DetonatioN Gamingなどが設立されたのはおよそ10年前。いまも現役で活動しているプロチームとしては最古参の部類に入る(僕の知る限りでは)。当時はチーム運営のルールやマナーが未整備。そのため、チーム間の確執もゼロではなかった。

 活動タイトルが違えば交わることすらない。僕はこのまま各チームがワンマンプレイで活動していくものだと思っていた。

 変化が見えたのは2020年10月19日。SunSister代表の太田氏が「もう過去の物にしよう」、「皆で8年後越しの壁を壊した結果」とTweet。添付画像には“esports オーナー会”の出演者が写っていた。

 数分後、今度はDeToNatorの江尻氏が「という事で 梅ちゃんと」と投稿。DetonatioN Gamingの梅崎氏と笑顔で握手をする写真を添えて。

 ひと言で“eスポーツ”と括られることが多いが、実際にはいろいろなタイトルの集合体だ。何かの団体がチームやプレイヤーをまとめ上げているわけではない。彼らが歩いている道は意外とバラバラである。

 それはそれでいいのだが、良好な関係を築いて、同じ方向を見てみるのも悪くないと思う。今回の番組はその第一歩なのかもしれない。日本のeスポーツは、一歩前に進もうとしている。

 と、いい雰囲気で記事を締めようと思ったが、バイオレンス映画『アウトレイジ』などを模したキービジュアルを作るあたり、ふざけた内容の番組だと思う。キャッチコピーは“全員悪人”をもじって“全員e人”でいいんじゃないかな。