スクウェア・エニックスが手掛けるスマートフォン用RPG『OCTOPATH TRAVELER(オクトパストラベラー) 大陸の覇者』。2020年12月10日に行われたv1.1.0アップデートにて、メインストーリー新章“授けし者”の序章や、新コンテンツ“名もなき町”が実装された。

 これを受けて、開発スタッフへのインタビューを一問一答形式で実施。併せて、“名もなき町”と、2020年12月下旬に実装予定の“追憶の塔”についても紹介する。

開発スタッフに聞く『大陸の覇者』のポイントと展望

 11月25日まで実施されたプレイヤーアンケートの結果はいかがでしたか?

 多くの方々におもしろいと言っていただけたことは素直にうれしかったです。前作(NintendoSwitch/PC(Steam)向けソフト『オクトパストラベラー』)をプレイしていた方からも評価いただけたので、『オクトパストラベラー』としても認めていただけたのかなと。メインストーリーの追加や育成サイクルの改善については要望が多かったのですが、用意しているコンテンツもありますので、お待ちいただけるとうれしいです。

 プレイヤーの要望を受けて、実装を検討することになったものはありますか?

 キャラクター入手コンテンツを希望されている方が多いので、その点については何か検討できればと考えています。設計としては、メインストーリーで仲間になるのがよいのでしょうが、『大陸の覇者』ではメインストーリーで何が起こるのか分からないのが魅力でもあるので、まずは違うコンテンツから進めたほうがよいのかなと考えています。

 12月に配信された新章の展開や見どころを教えてください。

 まだ序章なのでこれから盛り上がっていくところですが、それぞれのシナリオの違ったカラーを味わっていただければと思います。とくに権力を授けし者は、最初からタトゥロック艦隊がオルステラに攻めこんでくるさまが見えるので、BGMと相まってこれまでにない彼女の迫力が感じられるかと。また、名声を授けし者編では初めての試みも入っているので、プレイヤーどうしでの会話も盛り上がってくれるとうれしいです。

 フレイムグレース周辺の新エリアはどのようなものになるのでしょうか?

 新たに追加されたストーリーを進めていくことでフレイムグレースに行けるようになり、前作をプレイされた方には馴染みのロケーションも出てきます。ただ、レベル帯などは全てを極めし者をクリアした後の設計になっているため、難易度は上がっています。そこで手に入る新素材から新しい装備も作れますし、さらに今回は武器を強化する仕組みが新たに実装されています。

 名もなき町を、どのように楽しんでほしいですか?

 名もなき町はメインストーリーの途中、とくに最初の三ボスを倒す手前のプレイヤーをメインターゲットにしています。レベル上げが辛くなったり、バトルが難しくなったりしてきたところで、毎日コツコツとプレイすれば、より強くなれるような設計です。また、v1.1.1からはプレイの道中のシンボルエネミーを倒すことで敵をコレクションできるような仕組みも入ります。お楽しみに。

【オクトラ大陸の覇者】開発スタッフ一問一答インタビュー。“名もなき町”や新章の見どころ、新たな旅人を登場させる際のこだわりなどを訊いた
12月10日に実装された名もなき町は、建築士ネフティとともに、町を再建しながらこの土地に秘められた謎を解き明かしていくコンテンツ。富、権力、名声を極めし者の2章をすべてクリアーした後、シアトポリスにいるネフティに話しかけると、イベントが始まる。ベテランの旅人はもちろん、新米旅人をサポートするうれしい機能も用意されているので、誰でも楽しめる。
【オクトラ大陸の覇者】開発スタッフ一問一答インタビュー。“名もなき町”や新章の見どころ、新たな旅人を登場させる際のこだわりなどを訊いた
名もなき町のイベントを進めると、旅人たちはネフティに「町に移住したい人に声をかけてほしい」と頼まれる。該当者に声をかけてクエストを達成すると、住人が増えてにぎやかになっていく。
【オクトラ大陸の覇者】開発スタッフ一問一答インタビュー。“名もなき町”や新章の見どころ、新たな旅人を登場させる際のこだわりなどを訊いた

 ヒースコートやテレーズの登場に驚いたファンも多いと思います。プレイアブルキャラクターに選ばれる前作のNPCは、どのような基準で選ばれているのでしょうか?

 基本的には各主人公のストーリーで出てきたキャラクターから選ぶようにしています。登場したキャラクターの中でも、そのキャラクターの人気や職業バランスなど、いろいろと考えることは多いのですが、いちばん気にしているところは、「そのキャラクターの数年前がどういうお話になるか」という点です。旅団に加わる動機やそれに付随するストーリーなど、きちんと描けるかどうかが基準になっています。

 レベル80を超えてくると、ブルジョワキャットリン別種の経験値(30万)でも物足りなくなります……。今後、さらに獲得経験値の多いキャットリンが実装される予定はありますか?

 プレイヤーの皆さんが精力的にキャットリンを追いかけられていることは把握しています(笑)。現在、ブルジョワ別種以上のキャットリンの実装予定はありませんが、皆さんのご要望が多ければ今後検討させていただくかもしれません。レベル上げに関しては、今後も継続して追加予定の上級討伐依頼や、名もなき町に登場するナッツ畑をご利用ください。そのほかにもレベルを上げるためのアイテムなどを実装していく予定です。

“追憶の欠片”を集めて、スタンプ装備をゲット

 名もなき町の再建に必要な建築素材は、シンボルエネミーを倒すことなどによって手に入る。もし建築素材が余ったら、交換所で“追憶の欠片”に交換しよう。このアイテムを使って、レベル20帯のスタンプ装備が入手可能だ。

■交換所に並ぶ装備品
武器:剣 スタンプソード
武器:槍 スタンプスピア
武器:短剣 スタンプダガー
武器:斧 スタンプサイズ
武器:弓 スタンプボウ
武器:杖 スタンプスタッフ
武器:本 スタンプグリモア
武器:扇 スタンププリッセ
防具:軽頭 スタンプキャップ
防具:軽体 スタンプベスト
アクセサリー 火のルーンI
アクセサリー 氷のルーンI
アクセサリー 雷のルーンI
アクセサリー 風のルーンI
アクセサリー 光のルーンI
アクセサリー 闇のルーンI

追憶の塔で“シンボルエネミー”に挑め!

 名もなき町には、“追憶の塔”と呼ばれる巨大な塔が存在している。入り口が瓦礫で塞がれていて、内部に入れないのだが、名もなき町関連のイベントを進めると、2020年12月下旬に実装予定のバージョン1.1.1後に、瓦礫を撤去できるクエストが発生。さすらいの鍛冶屋コタと協力すると、塔に入れるようになる。内部は不思議な作りになっており、塔の1階から移動できる空間“戦いの篝火”には、これまで倒したシンボルエネミーが出現し、再戦できる。

【オクトラ大陸の覇者】開発スタッフ一問一答インタビュー。“名もなき町”や新章の見どころ、新たな旅人を登場させる際のこだわりなどを訊いた
コタは「自分の才能が怖い」と語る鍛冶職人。妙な人物だが、その腕は確かで、追憶の塔の入り口を塞いでいた大量の瓦礫を、またたく間に撤去してしまう。
【オクトラ大陸の覇者】開発スタッフ一問一答インタビュー。“名もなき町”や新章の見どころ、新たな旅人を登場させる際のこだわりなどを訊いた

 塔の内部には、案内役の学者猫アイラが暮らしている。アイラは、塔の地下に広がる書庫の文献の解説役も担当。この文献は、特定の条件を満たすことで戦いの篝火に出現する、“伝説のシンボルエネミー”を倒すと増えていく。なおこの敵は、スタンプ装備の強化素材をドロップする。

【オクトラ大陸の覇者】開発スタッフ一問一答インタビュー。“名もなき町”や新章の見どころ、新たな旅人を登場させる際のこだわりなどを訊いた
アイラの口ぶりからすると、塔には戦いの篝火や地下書庫のほかにも、いくつかの施設があるようだ。今後のアップデートに期待!
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