2000年(平成12年)12月21日は、ドリームキャスト用ソフト『ファンタシースターオンライン』(PSO)が発売された日。本日で発売から20周年の大きな節目を迎えた。

 『ファンタシースターオンライン』は、セガから発売されたオンラインゲーム(ネットワークゲーム)。現在でも人気を博しているシリーズの初代作品で、開発は『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』や『NiGHTS』などでおなじみのソニックチームが手掛けた。オンライン専用ではなくオフラインでソロでも遊べたが、多くのユーザーが本作でオンラインゲームを初めて体験し、そのおもしろさにどっぷりハマってしまったのではないだろうか。筆者などはまさにそうで、いまでも“ネトゲ”が大好きなのは本作の影響で間違いない。

『ファンタシースターオンライン』が発売20周年。家庭用ゲーム機でのオンラインゲームの草分け的存在。テレホーダイの時間帯にみんなで遊んだ思い出【今日は何の日?】
『ファンタシースターオンライン』が発売20周年。家庭用ゲーム機でのオンラインゲームの草分け的存在。テレホーダイの時間帯にみんなで遊んだ思い出【今日は何の日?】

 『PSO』はMORPG(Multiplayer Online RPG)というジャンルで、比較的少ない人数で冒険をくり広げていく。本作の場合は、まずそこそこ多くの人が混在する“ビジュアルロビー”に接続し、そこで仲間を募って最大4人でダンジョンへ潜っていくという感じだった。冒険の後はロビーでおしゃべりというのが定番で、なかには冒険に行かず、ずっとチャットを楽しんだなんて人もいたんじゃないかな。会話時にはフキダシが表示されたので誰がしゃべっているのかわかりやすく、何より会話をしている雰囲気が出ていてよかった。

 筆者も会話を堪能したクチで、そのとき仲よくなった会ったこともないフレンドと現在も繋がりがあるのだからすごい。社内の業務的にあまり関わりのない部署の人とも知り合って、オフ会などと言いながら会社帰りに飲みに行ったこともあった。『モンスターハンター』もまだ存在しない時代で、そもそもオンラインゲームが初体験という人だらけだったせいか、フレンドとの関係性が現代よりもかなり濃密だった印象だ。

『ファンタシースターオンライン』が発売20周年。家庭用ゲーム機でのオンラインゲームの草分け的存在。テレホーダイの時間帯にみんなで遊んだ思い出【今日は何の日?】
『ファンタシースターオンライン』が発売20周年。家庭用ゲーム機でのオンラインゲームの草分け的存在。テレホーダイの時間帯にみんなで遊んだ思い出【今日は何の日?】

 当時はダイヤルアップ接続がふつうで、いまのような常時接続は夢のまた夢。ほとんどのユーザーが23時から始まる“テレホーダイ”をワクワクしながら待っていたんじゃないだろうか。そんな時間から遊ぶものだから、どうしても夜更しになりがち。毎日眠い目をこすりながら学校や会社に向かったユーザーも少なくないはずだ。このころは回線が微妙に不安定な人も多く、いなくなったなと思ったらアイテムを全ロストして戻ってくるなんて場合も(笑)。まあ、いまとなってはいい思い出……なんじゃないかな。

 2001年6月7日には、新モードなどを多数追加した『ファンタシースターオンライン Ver2』を発売。その後は、PCやゲームキューブ、Xboxなど、他機種にもつきつぎと移植されていった。『ファンタシースターオンライン ユニバース』をはじめとする多くの派生作品も登場している。

 2012年7月4日には、待望のナンバリングタイトルの続編『ファンタシースターオンライン2』が満を持しての登場。こちらは現在もサービス中なので、現役ユーザーも多いことだろう。さらに『PSO2』シリーズの続編となる『ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス』が2020年7月に発表され、話題となったばかり。2021年1月4日23時59分まで『PSO2』プレイヤーを対象にクローズドβテストのテストプレイヤーを募集しているので、ぜひ参加してみてはどうだろうか。

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