Dr.ワイリーの土下座もイエローデビルのトラウマもここから始まった!
いまから33年前の1987年(昭和62年)12月17日は、ファミコン用ソフト『ロックマン』が発売された日。
カプコンの人気アクション『ロックマン』シリーズの第1作目となる本作。いまさら説明不要かもしれませんが、主人公のロックマンを操作して、ライト博士のお手伝いロボットを戦闘ロボットに変えて悪用しているDr.ワイリーを倒すのが目的のゲームです。
『ロックマン』シリーズの特徴として攻略するステージの順番を任意で決められることと、撃破したボスの特殊武器を使うことができるという点があります。ステージのボスはいずれかの特殊武器を弱点としているため、どの順番でボスを倒すかが重要です。これは以降のシリーズでも変わらないシステムです。
初代だとカットマンから倒すのがポピュラーかと思っていましたが、ボンバーマンから倒す人も多いらしいとか。当時はインターネットの攻略などもなかったので、地域によってクリアーする順番も違うかもしれません。
自分が『ロックマン』シリーズで好きなのはステージセレクトで挑むボスを選んだときの演出とボスの部屋に入るときに扉がカカカカッ!と上がるところです。テンションが上がります。なお、初代の『ロックマン』は扉と扉のあいだの通路にも敵がいることがあり、油断するとここでダメージを受けることも……。
また、『ロックマン』と言えばDr.ワイリーの土下座です。彼はロックマンに敗れたあとに土下座で謝るのですが、つぎの作品でもしれっと再登場するということをくり返しています。もはや様式美かも。
自分は今年、池袋にあるVR施設で最新作である『ロックマンVR 狙われたバーチャルワールド!』をプレイしましたが、ここでDr.ワイリーのVR土下座(?)を見られたときは、ちょっと感動しました。
初代の『ロックマン』に話を戻すと、本作にはスコアの概念があったのが特徴でした。アーケードが主流であった当時であれば違和感はありませんが、いま移植版でプレイしている人の中にはスコア獲得用のアイテム“ボーナスボール”が、なぜステージに落ちているのかわからない人もいるかも。
ステージのボスもそれぞれ個性的ですが、すべてのボスを倒したことに挑むワイリーキャッスルにいるイエローデビルも印象深いです。分裂の攻撃が避けられなくて何回やられたことか!(笑) 初代はセレクトボタンでポーズすることができ、これを利用してボスの無敵時間をなくすという裏技がありましたが、当時は知らなかったので自力でクリアーしました……。
『ロックマン』はその後、シリーズ化され、カプコンを代表するIPになりました。熱かったのはボスキャラのデザインを募集するコンテスト企画! 自分も何体もカプコンさんに送りましたよ。ロックマンのボスとキン肉マンの超人を何人考えたか自分でもわからないぐらいです(笑)。なお、『アイシールド21』や『ワンパンマン』で知られる漫画家の村田雄介さんが『ロックマン4』のダストマンと、『ロックマン5』クリスタルマンを送って採用されていたのはファンには有名な話です。
シリーズは1996年に『ロックマン8 メタルヒーローズ』が発売されたあと、しばらく途絶えていましたが、2008年に『ロックマン9 野望の復活!!』が登場してファンを驚かせました。グラフィックやサウンドなど、全体的にファミコン時代を意識した作りで人気を博し、2010年には続く『ロックマン10 宇宙からの脅威!!』も発売されました。
そして、2018年には最新作の『ロックマン11 運命の歯車!!』が発売! 『9』や『10』と異なり、現行のハードに合わせたグラフィックになっていて、「ロックマンが進化している!」と感動しました。ロックマン以外がスローになる“スピードギア”やロックバスターや特殊武器が強化される“パワーギア”といった新要素も戦略性が広がって新鮮でした。
初代『ロックマン』は、いまはNintendo Switch版『ロックマン クラシックス コレクション 1+2』でプレイ可能。シリーズ10作品を楽しめるので、『ロックマン』ファンの方はお手にとってみてください。
『ロックマン クラシックス コレクション 1+2』の購入はこちら (Amazon.co.jp)※画面は『ロックマン クラシックス コレクション』のものです。