多彩な職業のキャラクターたちが一丸になるところが魅力

 いまから25年前の1995年(平成7年)12月15日は、プレイステーション用ソフト『幻想水滸伝』が発売された日。

 本作はKONAMIから発売された『幻想水滸伝』シリーズ1作目。キャッチコピーは“プレイステーションよ。これがRPGだ!”というもので、当時のKONAMIの気合いが感じられます。

『幻想水滸伝』発売25周年。108人もの仲間キャラクターが存在する壮大なRPG【今日は何の日?】

 タイトルで分かる通り、モチーフは中国で書かれた伝奇歴史小説『水滸伝』。原作と同じように108人の仲間を集めて戦争を戦い抜いていくという内容になっています。と、簡単に書いたものの108人の仲間というのは、当時とてもインパクトのあるものでした。仲間キャラクターが10人いる作品ですら少なかったなか、108人というのはとんでもない数でした。108人の全員が戦闘に参加するキャラクターというわけではないですが、それでも新しい仲間が加わったときはうれしいものでした。

 発明家や鍛冶屋、医者、宿屋など、それぞれ得意なことが異なる多彩な職業のキャラクターたちが一丸になるところが、『幻想水滸伝』の魅力とも言えます。

 また、仲間が増えてうれしい理由に“本拠地システム”があります。主人公が中盤以降で本拠地を手に入れると、仲間はここに集まってくるようになります。仲間が増えるとそれだけ本拠地が賑やかになり、施設も発展していくので楽しかったです。

『幻想水滸伝』発売25周年。108人もの仲間キャラクターが存在する壮大なRPG【今日は何の日?】

 バトルは通常の戦闘のほかに、大軍どうしが激突する“戦争イベント”と1対1で戦う“一騎打ち”が存在。これらの特殊なバトルが燃えるシナリオをいっそう盛り上げてくれました。

 ストーリーは赤月帝国五将軍のひとり、テオ・マクドールの子息である主人公が、親友のテッドから27の真の紋章のひとつ“ソウルイーター”を受け継いだことで、帝国に命を狙われるようになるというもの。

 帝国軍に反旗を翻すべく結成された解放軍を率いて戦うというストーリーでした。物語のなかで悲しい別れもありますが、すべての仲間を集めることで展開が変わり、別のエンディングが……。

 この仲間を全員集めることで展開が変わるという仕様は続編の『幻想水滸伝II』にも踏襲されました。『II』の真エンディングは『I』にも劣らない感動的なラストでボロボロと泣いてしまいました。

『幻想水滸伝』発売25周年。108人もの仲間キャラクターが存在する壮大なRPG【今日は何の日?】

 また、『I』と『II』はシナリオが繋がっており、『II』に『I』のフリックやビクトールが登場したときはうれしかったです。なお、『I』のデータをコンバートすることで主人公を仲間にすることができました。

 シリーズのナンバリングは『V』まで続き、その後は携帯機で『幻想水滸伝ティアクライス』、『幻想水滸伝 紡がれし百年の時』が発売されました。

 自分はとくに『幻想水滸伝ティアクライス』がお気に入り。フィールドの音楽“平原と空”が素晴らしく、冒険するのが楽しかったです。

『幻想水滸伝』発売25周年。108人もの仲間キャラクターが存在する壮大なRPG【今日は何の日?】

 今年は『幻想水滸伝』シリーズのクリエイターが集結した新作RPG『Eiyuden Chronicle(邦題:百英雄伝)』が発表されました。ファンとしてどんな作品になるのか今からめちゃくちゃ楽しみです!

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