2020年12月15日(火)に正式サービスを控えたセガとディライトワークスによる共同制作タイトル『サクラ革命 ~華咲く乙女たち~』(以下、サクラ革命)のユーザー向け先行体験会が12月6日に開催された。
本体験会では、『サクラ革命』の歌唱音楽を担当した作曲家の田中公平氏と、ヒロイン・咲良しのを演じた声優の岸本萌佳さんがゲスト出演し、開発ディレクターの池大輔氏(ディライトワークス)を交えてトークセッションが行われた。本記事ではトークセッションの模様と、会場に展示された設定資料や初公開の画像などをお届けする。
粉骨砕身の精神。しの役・岸本萌佳さんは『サクラ』シリーズを背負う覚悟アリ
トークセッションには、まず作曲家の田中公平氏が登場。「田中公平役の田中公平です」と、いつもの挨拶で会場を和ませる。楽曲について問われた田中氏は、作詞家の畑亜貴さんとともにまだ発表されていない曲をたくさん作っていること、開発陣からも多くの依頼が届いていることを明かした。
続いて登場したヒロイン・咲良しの役の声優・岸本萌佳さんは、これから『サクラ革命』を先行プレイするユーザーに「しのちゃんは良くも悪くも世間知らずで、それゆえに素直ないいキャラクターです。真っ直ぐなしのちゃんの魅力をたくさん見ていただけたらいいなと思います」と、しのの魅力や注目ポイントを紹介した。
田中氏は、しのの第一印象について“戦隊モノのレッド”と表現し、「向こう見ずで単純で、ちょっとバカで、でもすごく明るくて熱血。気持ちいいキャラクターです」と紹介。そんな明るいキャラクター性のしのにあわせて楽曲も作られているという。
ここで田中氏から、「30年続くシリーズを背負うのは大変だと思う」と前置きしたうえで、岸本さんに「これからサクラワールドを背負う覚悟はありますか?」と質問が。この質問に対して、岸本さんはノータイムで「はい、もちろん!」と元気よく回答。田中氏は「ここが彼女のいいところ」と絶賛し、『サクラ』シリーズは歴史が深く、ファンの想いも1人1人違うため、背負うのは覚悟がいるはず、と質問の意図を明かした。
『サクラ革命』は“物語”が武器。田中公平氏のお墨付きも
先行体験プレイの開始時間が迫ってきたということで、『サクラ革命』開発ディレクターの池大輔氏が登場し、ゲームの紹介へ。注目してほしいポイントを問われた池氏は、脚本(メインシナリオ)を担当した松崎史也氏と作り上げた“物語”が武器と回答。本作をプレイした時に、1人でも多くの人が「なかなかいい物語じゃないか」と思ってくれたらすごくうれしいとコメントした。また、ユーザーが体験できる範囲では、岸本さんのボイスが多く入っているので、そこも楽しんでほしいとアピール。
池氏の発言を受けて、いままでアフレコをこんなにしたのは初めてと岸本さん。序盤をプレイした田中氏も「しのはずっとしゃべっているね」とコメント。池氏によると、本作において岸本さんの台本はとびぬけて分厚かったという。その台本には、「ここはもっとこうしたい」といったメモが書かれてあり、岸本さんは開発スタッフの熱意をひしひしと感じ、演技にも力が入ったそうだ。
話題は、田中氏から見た池氏の印象の話に。田中氏の池氏の第一印象は「胡散臭いおっさんが入ってきた」だったと会場を笑わせ、「胡散臭いやつほど仕事ができる。その方程式が当てはまる、この人は仕事ができるんですよ。池君の情熱がものすごく感じられる。よく『サクラ』でここまでの物語を作ってくれたなとプレイして感動しています」と本作を評価した。また、「プレイしてもらえれば『サクラ』の世界観をそんなに壊していないと伝わると思う」とお墨付きも。
そんな評価を受けた池氏は、(脚本を担当した)松崎氏が広井王子氏の作品のファンで、作品愛も強いかたであるため、脚本を依頼してよかったと振り返った。また、「物語のおもしろさと、しのの可愛さが伝わってくれたらいいなと思います」と本作をアピールした。
配信後のアップデート情報も公開
ユーザーがプレイを終えた後の最後の挨拶にて、早々にストーリーの見返し機能をアップデートで実装する予定であることを明かした。これで、主人公の性別を入れ替えて、キャラクターのリアクションの違いや別の選択肢を選んだ時の展開を見ることができるようになる。
さらに、ホーム画面での乙女たちとの会話について、信頼度が上がるとリアクションが増えたり、キャラクターエピソードがつながっていくことを検討中だと紹介。キャラクターによってはなかなか仲良くなれないこともあるかもしれないが、そこを楽しんでほしいとコメントした。開発スタッフのあいだでは、「タッチしてLIPSを出したい」や「バレンタインだったらこんな仕様があったらおもしろいよね」などと話をしているそうだが、まずはメインの骨格を作ることを重視したという。
イベントの最後に、田中氏、岸本さん、池氏から会場のユーザーに向けて贈られたメッセージを以下で紹介する。
池氏 本作はスマートフォンのゲームなので、皆さんの声とともに成長していかなければいけないタイトルだと思っています。Twitterなどを見ているので、ご意見などをぜひお寄せください。『サクラ』ワールドの一員として、「これもあってもいいかな」と皆さんから思ってもらえるように成長できたらと考えているので、応援のほどよろしくお願いいたします。
岸本さん 皆さんに少しでも楽しんでいただけていたらいいなと思います。感想など書いていただけたら私も見ます! リリースしてからもどんどん変わっていく作品だと思うので、皆さん応援どうぞよろしく願いいたします。
田中氏 発表できて、皆さんのもとに届く。こうやって形になったことがまず一番うれしいことです。なんでもそうなんですけど、『新サクラ大戦』の舞台も見ていただいたらすごく好評いただいて、『サクラ革命』も同じように好評になると本当にうれしいです。『サクラ』ワールドを続けるのは割と大変です。1人1人の思いがあまりにも強すぎて全員の要望に答えるのは難しいですけど、これはこれ、舞台は舞台、『新サクラ大戦』は『新サクラ大戦』、そしてそのあとの展開があるのであれば、なんとか皆さんから愛してもらえるように頑張りますので、これからもよろしくお願いします。
会場に展示された設定画や配布物を紹介
中国花組の立ち絵イラスト
設定資料
キャラクターが装備する“霊子護符”のイラスト
花組移動キャンプの全景
配布物
先行体験会に参加したユーザーには、招待状やしののブロマイド、田中氏からのメッセージ、本作のバトルシステムを解説する“説明書”などが配られた。