2020年11月29日、同人・インディーゲームの展示&頒布イベント“デジゲ―博2020”が、秋葉原UDX(東京都千代田区)アキバ・スクエアおよび同UDXギャラリーにて開催。コロナ禍以降、久しぶりに開催されたインディ―ゲーム関連の実地イベントということで、多くのファンが足を運んだ。
都内の新型コロナウィルス感染者数がふたたび増加傾向にある中での開催となったデジゲ―博2020。サークルの出展スペース数は、昨年(デジゲ―博2019)の253から大きく減少しての150。一般参加者の入場証は、特定のイベント管理アプリ経由のオンライン購入のみ……など、これまでの開催の流れとは趣を異にするものであったが、すべては新型コロナウィルス感染症の感染拡大防止を念頭に置いているからこそ。ただでさえ機会が限られている同人・インディ―ゲーム特化の実地型イベントの“灯”を消さないよう、運営スタッフが最大限に配慮した上で開催を英断したことに、いちメディア関係者として敬意を表したい。
スポンサー企業の出展ブースミニリポート
インティクリエイツ
人気2Dアクション『蒼き雷霆 ガンヴォルト』シリーズの最新作『蒼き雷霆 ガンヴォルト 鎖環』(Nintendo Switch)ならびに、3Dシューティング+恋愛アドベンチャーゲーム『ぎゃる☆がん』シリーズの10周年記念となる初代(Xbox360、プレイステーション3)リマスター版『ぎゃる☆がん りたーんず』(Nintendo Switch、Xbox One、Steam)をプレイアブル展示。
コーラス・ワールドワイド
海外の良作インディータイトルを中心に続々とパブリッシングするコーラス・ワールドワイドのブースでは、福岡県のインディ―ゲームメーカー、トライコアの新作『夕鬼』(PC、プレイステーション4/5、Xbox One/Series X|S)と、クロアチアのゲーム開発スタジオが手がけるノンストップアクション『スピードリミット』がプレイアブル展示されていた。
アクションゲームツクールMV × OPTPiX SpriteStudio
今年9月にインディー向けの無料ライセンスを開始した2Dアニメーション作成ソフト『OPTPiX SpriteStudio(ウェブテクノロジ)』と、2Dアクションゲーム作成ソフト『アクションゲームツクールMV』(Gotcha Gotcha Games)が、昨年開催のデジゲ―博同様タッグを組んでブース出展。当日は両ソフトを使ってのゲーム制作のライブ公開が行われた。完成したゲームはNintendo Switch用のパッケージとして出力され、ブース内の実機で問題なくプレイ可能……と、じつはすごいことが行われていた。
気になった出展タイトルのミニリポート
フェスティバルパーク/Y2TAKA
「お客さんがスッとんでいく姿を見たかった」というところから企画したという、スマートフォン用ゲーム。設営フェイズでは敷地内に屋台を配置して集客数を増やし、イベントフェイズでは客をひとりずつ弾いて多くの屋台に反射させ、買い物させる。ちょっとした経営要素もあり、煮詰めればカジュアルに遊べるゲームにまとまる可能性を感じた。
わわねこのしま/かじのゆ
高難度なアクションパズル『わたしと(わたしの)ねこのしろ』の基本システムを継承した、スクロールパズルアクション。ギミックの特性を把握し、タイミングよく操作することでフィールド上のおにぎりをすべて食べていく。まだ開発が始まったばかりとのことでリリース時期は未定。
GyroBlade - ジャイロブレード/H.T.PROJECT GAMES
すでにスマートフォン版がリリースされている、縦スクロールシューティングゲームのPC版。Unityでひとりで作ったという本作、ゲームとしてはシンプルな構成ながら、1980年代のアーケードゲームが好きな人ならピンとくるシーンや演出が満載。2020年12月にはSteamにてリリース予定。
Rolling Gunner Over Power/Project Rolling Gunner
2018年にPC版、2019年にNintendo Switch版がリリースされたアーケードライクな横スクロールシューティングゲーム『Rolling Gunner』。その新モードを楽しめる拡張ソフト『Rolling Gunner Over Power』のNintendo Switch版が、2020年12月3日からの配信開始に先駆けてプレイヤブル展示されていた。自機の攻撃力が大幅にアップし豪快なプレイを楽しめるバージョンということで、もともとのファンはもちろんシューティングゲーム初心者にも遊びやすくなっていた。