コーエーテクモゲームスより12月3日に発売された『ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~』。本作は、錬金術をテーマとしたRPG『アトリエ』シリーズ最新作であり、前作『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』での冒険から3年後を描く続編となっている。
主人公ライザの成長が見られるだけでなく、探索やバトルシステムなどで大きく進化した部分もあり、見どころたっぷりの本作。本記事では、プレイする際に知っておきたい情報や攻略テクニックをまとめてお届けしよう。
プレイ環境を整える
冒険を本格的に始める前に、メニューのオプションから、各種項目を自分好みにカスタマイズしよう。今作から追加された項目として、アイテムのソート条件の保存のON・OFF、イベント自動再生速度などがある。
なお、イベントシーンをオートにして楽しみたい人は、イベント中に“自動文字送り”ボタンを押そう。
探索編
本作でのライザの目的は、おもに王都周辺の遺跡を調査すること。物語を進める中で、何をすべきかわからなくなったら、メニューのあらすじを確認しよう。
まずはフィールドの奥地を目指し、遺跡を発見しよう。遺跡の調査には3つのステップがある。最初は“探究手帖”に書かれている、調査リストに書かれているミッション(魔物を倒す、宝箱を回収するなど)に挑戦すべし 。本作では最初から画面右下のミニマップや、フィールドの全体マップで宝箱の位置が確認できる。
調査リストに書かれた行動をとり、条件を満たすと、序盤のイベントで手に入る方位磁針のような道具“追憶の羅針盤”が起動する。これを使って、遺跡の謎にかかわる手がかり“遺跡の欠片”と、当時の人々の記憶が宿る“記憶の粒子” を集めていこう。これらは光の粒子として見えるほか、羅針盤使用時に表示されるセンサーマップ上にも浮かび上がる。音でも知らせてくれるので、歩いていて反応音がしたら、センサーマップを開いてみるといい。
遺跡の欠片が集まってきたら、調査状況がまとめられた“探究手帖”を開いて推理。かすれて読めなくなっている部分に、記憶の粒子を正しく配置して文章を完成させるのだ。
手帖内のテキストの緑字は重要な部分。画面右側に並ぶ紙片のキーワードと関連性の高い記憶の粒子を合わせよう。
なお、今作からライザが水中を泳いだり、ツタを上ったり、場所によっては高所からジャンプすることで思い切ったショートカットができるようになっている。一見、危なそうな高低差でもダメージはないので、思い切ってジャンプしてみよう。
ロープが出せる“エメラルドバンド”など、探索に役立つ“冒険具”はメニューの道具欄で装備して初めて使える。忘れずに装備しておこう。
遺跡には調査を進行させることで通行可能になる場所もある。場所だけ覚えておいて、まずはシナリオを進めてみよう。
採取編
フィールドでキラキラと輝くものからは、調合の材料に使える素材が採れる。鎌や斧など採取道具によって異なる素材が採れるので、調合で採取道具を作って装備すべし。また、今作では1度入手したことのある素材は、近づくとアイコンで表示されるようになった。ここに“?”アイコンが出る場合は、まだ採取したことのない素材があるということなので、ぜひ採っておこう。
素材が持ちきれなくなったらアトリエに戻ろう。行ったことのある場所は、ワールドマップからファストトラベルできるので、素早く冒険を再開できる。いくつかエリアがあるフィールドも、階層ごとに選べるぞ。
ゲームを進めていくと、「調合レシピはわかっているのに材料がない」、「どこで採れるのかもわからない」と悩むことも。そういうときは、冒険を進めて行けるエリアを広げたり、魔物を倒してみたり、“採取ランク”を上げてみよう。採取ランクは“スキルツリー”で解放したり、よりよい採取道具を作ることで上げられる。すると、レアな材料も採れるようになるのだ。(スキルツリーは後ほど解説)
調合・スキルツリー編
前作に引き続き、調合は“マテリアル環”と呼ばれるものに必要な材料を入れていくスタイル。基本の部分は変わらないが、より品質にこだわれるシステムも追加されている。
“オーバーロード”は、調合が大成功する確率を上げるシステム。大成功すれば品質が1.5倍になるのだ。確率を上げるには、いずれかのマテリアル環に設定されている属性値以上に、属性を上げること。つまり、通常よりも過剰投入する形だ。
たとえば「アイテムにこの効果をつけるなら火属性が3必要」というマテリアル環なら、火属性を持つ材料を入れて属性値を4以上にすればオーバーロードのゲージが上昇するということ。さらに火属性の材料を追加で入れるほど確率が上がるので、属性値の高い材料を使ったり、“スキルツリー”で調合の投入回数を増やしたりして挑んでみよう。なお、オーバーロードのゲージは画面左下にある。
さくっと調合したい派には、おまかせ材料投入がおすすめ。自動で材料が選ばれる便利機能で、あとは完了を押すだけでアイテムが作れる。仕上がりを高品質か低品質かを選べるので、依頼の品などを作る際、高い品質を求められていないなら低品質で作ってしまってもいい。また、中和剤など、使う機会が多い&品質にもこだわりたいものは高品質で作っておくと楽。使ってほしくない材料は、コンテナでお気に入り登録をしておこう。
今作からスキルツリーでレシピを解放するなどの要素が追加されている。このスキルツリーではおもに前作に登場したレシピが習得できる。今作で初登場のものは、書物や探究手帖、イベントなどで覚えることになる。
スキルツリーの解放に必要なSP(スキルポイント)は、調合や、依頼の達成、探究手帖で伝承を解明することで手に入る。真っ先に解放しておきたいのが、採取道具のレシピ。先述の“採取ランクアップ”系のスキルや、調合でのSP獲得量が増える“SP獲得量アップ”系、作れるアイテムの幅を広げる “レシピ変化”も早めに欲しいところ。以下にケース別でおすすめなスキルもまとめた。
【早めに解放したいスキル】
- 草刈り鎌
- 薪割り斧
- 虫取り網
- SP獲得量アップ
- レシピ変化
【品質を上げたいとき】
- 投入回数アップ+1
- リビルド・ジェム還元
アイテムを納品するクエストなどで品質が条件に満たない場合、“投入回数アップ+1”を解放して、投入する材料を増やすという手もある。
また、“リビルド・ジェム還元”を解放すれば、前作にもあった、完成品を再調合できる“アイテムリビルド”が利用できる。リビルドには“ジェム”が必要だが、これは錬金釜から“ジェム還元”を選び、不要なアイテムなどをジェムに還元させると手に入る。
【強敵に勝てないとき】
- フラム
- ネクタル
- クロース
- インゴットセット
フラムなど爆弾系のアイテム、戦闘不能を回復するネクタル、防具によく使われる布系アイテムのクロースなどを解放して備えよう。また、インゴットはレシピ変化によって、さらに上位の金属になる。装備をより強くしたいなら、高品質のものを作ってみよう。装備を作る際、誰に持たせるかを想定して効果や特性を選ぶとよりスムーズ。
本作でも調合したアイテムの複製が可能。スキルツリーで解放すると、アトリエに複製釜が設置される。よい出来栄えのものが完成したら複製して装備品に使ったり、売ったりしてみよう。なお、複製にもジェムが必要になる。
複製釜では、スキルツリーで“エッセンス”を解放することで、“エッセンス精製” も行えるように。エッセンスはマテリアル環の属性を変更したり、同属性のマテリアル環に使うことで効果などを1段階アップさせられるものだ。バトル報酬などで集めた“ミスト”を使って、エッセンスを作ろう。ここでもジェムを消費する。その後、錬金釜 で調合を行う際に、“エッセンス投入”が選べるようになる。
調合の合間のお楽しみに、ぷに育成をしてみよう。物語を進めるとアトリエに魔物のぷにがやって来て、部屋の隅に居座るようになる。このぷににエサをあげると、どこかへ出かけるが、一定時間が経過すると帰ってくる。お土産にさまざまなアイテムを持ち帰ってくれるのだ。
あげるエサによってぷにの姿が“赤ぷに”、“花ぷに”などに変化することがある。これにはぷにの体力や色つや、機嫌というパラメーターが関係している。ぷにの姿は毎回リセットされるので、さまざまなエサ を試してみよう。
ぷにもお出かけするたびレベルが上がる。一定レベルに達するたび、エサ を1度にあげられる回数も増えるので、パラメーターの調整もしやすくなるはずだ。なお、ぷにのレベルはライザのキャラクターレベル以上には上がらないので、ライザも冒険で鍛えよう。
バトル編
本作のバトルは、前作以上にスキルを多用するシステムに進化している。まずは、バトルの基本の流れを見ていこう。
フィールドの敵に接触するか、杖などをスイングして敵を叩くとバトルに突入する。叩いた場合、後述の“タクティクスレベル”がレベル2に上がった状態で始められたり、敵のステータスを下げられたりと有利になるので、なるべく叩くようにしたい。
今回も“リアルタイムタクティクスバトル”を採用しており、操作キャラクターに順番が回ってくると行動できるようになる。まずは武器での通常攻撃で戦おう。すると、敵にダメージを与えると同時に、スキル発動に必要なAP(アクションポイント)が溜まる。
つぎのターンが回ってきたら早速スキルを使ってみよう。ちなみに、操作していない味方は自動的に攻撃してくれる。APはパーティーで共有しており、彼らの通常攻撃で得たAPも加算される。
スキルボタンを押しながら、各スキルに対応したボタンを押して発動。このとき、APが十分にあれば連続して別のスキルが使える。間髪入れずにスキルを連続使用すると“スキルチェーン”がつながり、与ダメージにボーナスが発生するのだ。
このスキルチェーンを積極的に狙いたいところだが、バトル開始直後は溜められる最大APが少ないので、AP不足になってしまう。そこで注目したいのが“タクティクスレベル”だ。タクティクスレベルは味方全体に影響するもので、タクティクスレベルが高いほど、溜められるAPの上限が増える。さらに、スキルが強化されたり、追加効果が発生したり、通常攻撃での連撃数も増えるなどいいことづくめ。
タクティクスレベルを上げるにはスキルを使おう。スキルを使うほど、タクティクスレベルを示すゲージが上昇し、いっぱいまで溜まればタクティクスレベルがひとつアップする。
ちなみに、前作でもタクティクスレベルが存在したが、以前はAPを一定値まで溜めて、それを消費してタクティクスレベルを上げるという、「APをスキルに使うか、タクティクスレベルのアップに使うか」の2択のシステムだった。一方今作では、スキルを使うほどタクティクスレベルが上がるシステムになっている。
ガードも本作から加わった新要素のひとつ。敵の攻撃に合わせてタイミングよくガードボタンを押せば、ジャストガード成功となり、ダメージ軽減、気絶を引き起こす“ブレイク値”も加算されない。さらに、APが加算されるボーナスも。
なお、ガードボタンを押しっぱなしでもガードできるが、ボタンを押しているあいだは操作キャラクターのターンが回って来なくなってしまう。
敵がこちらを向いていたら攻撃対象にされている可能性が高いので、ガードを意識しておこう。ただ、今作は敵味方の陣形が入り乱れる戦闘 になっているため、画面外の敵の様子は把握しづらい。画面の左右、下部が赤く点滅したら、その方向から攻撃が来る警告なので、すかさずガードしよう。また、画面右上の味方と敵の位置関係を示す図を見ておくのもいい。攻撃対象を変えるには方向キーで。
スキルを使う際には、味方からのリクエストである“アクションオーダー”も意識したい。バトル中に仲間が「魔法ダメージを与えて」などのオーダー を出すことがある。画面左側に表示が出ているあいだにその行動をすると、仲間も“オーダースキル”を発動して応えてくれる。なお、「物理ダメージを与えて」というオーダーは、物理ダメージのスキルやアイテムを使うという意味。通常攻撃では達成できないので注意しよう。
ちなみに味方が「魔法を」、「物理を」とバラバラのオーダーを出す場面もよくあることだが、そんなときこそスキルチェーンを狙ってみよう。魔法と物理のスキルを続けてくり出せば、一遍にふたつのオーダーを達成できる。
戦場に出ている3人のメンバーは、いつでも操作キャラクターに変更できる。顔アイコン上部に表示されている対応ボタンを押せば切り換え完了だ。
また、メンバーの持つスキルが敵と相性が悪いと感じたら、サブメンバーと交代するのも手だ。画面左下にはサブメンバーの顔アイコンとゲージが出ているが、このゲージが溜まれば現在の操作キャラクターとワンボタンで交代できる。交代時特有の“シフトスキル”を使いながら登場してくれるのだが、これを利用してアクションオーダーに応えることもできるし、スキルチェーンにも組み込める。ただし、サブに回ったメンバーは一定時間が経過しゲージが溜まるまでは交代できない。
サブメンバーはメニューの隊列・ステータスから設定できる。“パーティ”の横にある◇の欄に、セットしよう。ちなみに、サブメンバーも、勝利時に戦闘不能になったままのメンバーも、ほかのメンバーと同じく経験値が入る。
ゲーム序盤では、各キャラクターが使えるスキルは少ないが、キャラクターレベルが一定に達すると新たなスキルを覚える。ちなみに、メニューの“クエスト”で提示されるパーティクエストには、“バトル中に特定のスキルを使う”という内容のものもある。該当のスキルを知らない場合は、まずはレベルアップに専念して、スキル習得を目指そう。
バトル中にアイテムを使うには、あらかじめメニューの“コアアイテム”から装備する必要がある。装備しておけば、アイテムの数が減ることなく何度も使用できるのだ。ただし、使う際にはCC“コアチャージ”というポイントが必要になる。これはスキルを使うと獲得できるもので、APのように蓄積されていく。CCが足りているならば、複数のアイテムを連続で使う“アイテムラッシュ”も狙ってみよう。味方を回復させつつ、爆弾で攻撃ということも可能なのだ。
APを10消費することで、ターンが来ていなくてもアイテムを使える“クイックアイテム”。これも助けになる。味方がピンチのときに回復させたり、敵が大技を準備しているときに爆弾で攻撃したりと、ここぞというときに使ってみよう。
なお、バトルが始まってすぐはCCが溜まっておらずアイテムが使えないので、体力がピンチの場合は、まずフィールドでアイテムを使い事前に体力を回復しておこう。ここでもCCが必要になるが、それまでの戦闘で使いきれなかったCCの一部が“CCボトル”に保存されている。メニュー内のカゴを“使用”のタブに切り替え、そこからアイテムを使おう。CCがある限り何度でも使える。
スキルツリーで解放できる“コアクリスタル調整”は、バトル時のアイテム使用をより強化するもの。バトル報酬の“コアシャード”を使って各属性をアップさせると、同じ属性のアイテムの威力が増すのだ。また、同属性のスキルを使った際、より多くCCが溜まる。
そのほか、CC最大値を増やせるようにもなる。
クエスト編
王都のカフェの掲示板から、街の人の依頼を請けられる。おもに納品や魔物の討伐といった内容で、掲載期限と受注数の制限はあるが、達成の期日はないのでマイペースに取り組める。依頼を達成すると、報酬のお金やアイテムなど がもらえるだけでなく、依頼主からの評判が上がり、街の店で安く買い物ができるようになるなどの恩恵もある。
王都の中央露店通り には、前作にも登場した商人のロミィさんも出店している。卸売りの店で、ライザにも商業活性化のため協力を求めてくる。ロミィさんにアイテムを売ることで、周囲のショップが開発され、翌日以降の品揃えや在庫、品質が上昇するのだ。掲示板の依頼をこなしていれば、お金に余裕が出てくるはずなので、調合に足りない材料があったらこれらの商店を利用してみよう。
また、ロミィさんの店ではゴールドコインを希少品に交換してくれる。バトルの報酬などで手に入れたら、交換に立ち寄ってみよう。
職人街にあるデニスの店では、装備の強化が行える。調合で作った武器・防具をさらによくしたいとき、手軽に戦力を上げたいときにもってこいだ。強化には追加する材料も必要。材料によっては付与効果がつくこともある。
王都で出会うサブキャラクターのクエストも積極的にチャレンジしよう。仲が深まるだけでなく、新たなレシピを習得することもある。
今回紹介した事柄以外にも、たくさんの魅力にあふれている『ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~』。遺跡の謎や、キャラクターと心通わせる場面など、心揺さぶるシーンもたっぷりと用意されている。物語を追いながら調合を極めたり、ライザをバッキバキに強くしたり、街での人気者に押し上げてみたりと、自分なりのプレイスタイルを探して楽しんでみては。