『ドラゴンクエスト』(以下、『DQ』)シリーズのキャラクターやモンスターたちがカードとなり戦う、スクウェア・エニックスのNintendo Switch/iOS/Android/PC向け対戦デジタルカードゲーム、『ドラゴンクエストライバルズ エース』。

『ドラゴンクエストライバルズ エース』二木達博Pインタビュー。真2弾のコンセプトやソロバトルアドベンチャーの反響を直撃!

 2017年から始まった『DQライバルズ』は、2020年8月にソロバトルアドベンチャーと真1弾カードパック『英雄たちの凱旋』の実装と合わせて『DQライバルズ エース』に新生。大きな話題を呼んだ。そして2020年11月25日、真2弾カードパック『そして伝説は高らかに』の配信がスタートした!

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 魔剣士のアナザーリーダーに“りゅうおう”が実装、ソロバトルアドベンチャーに第4章が追加されて『DQVI』、『DQVIII』、『DQIV』の世界が登場する。

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 さらに3枚のヒーローカードが追加され、“熟練度”という新要素も登場したことで、『DQライバルズ エース』はさらなる盛り上がりを見せているのだ。

『ドラゴンクエストライバルズ エース』二木達博Pインタビュー。真2弾のコンセプトやソロバトルアドベンチャーの反響を直撃!

 そこで今回、『DQライバルズ エース』プロデューサーの二木達博(ふたぎ・たつひろ)氏に、真2弾での狙いやソロバトルアドベンチャーの反響など、メールインタビューでいろいろと訊いてみた。

『ドラゴンクエストライバルズ エース』二木達博Pインタビュー。真2弾のコンセプトやソロバトルアドベンチャーの反響を直撃!
『DQライバルズ エース』プロデューサーの二木達博氏。※写真は昨年撮影のものです。

――『DQライバルズ』の配信開始から2020年11月、無事に3周年を迎えましたが、いまの心境をお聞かせください。

二木プレイヤーの皆様のおかげで3周年を迎えることができ、感謝の気持ちでいっぱいです。今年はカードパックの延期や大会の中止など、プレイヤーの皆様にはお待たせすることが多かったのですが、ようやく3周年を迎えられてホッとしています

――『DQライバルズ エース』にリニューアルしてソロバトルアドベンチャーが実装されたことで、ユーザーの希望をひとつ叶える形になったと思いますが、実装から3ヵ月を経て反響はいかがでしょうか?

二木ソロバトルアドベンチャーの目的のひとつに“対戦が苦手な人でも『DQライバルズ エース』を始められるように”というものがあったのですが、これまで対戦をずっと遊んでいたプレイヤーにもたくさん遊ばれていて、とてもうれしい反響をいただきました。

 3周年に合わせたイベントでは、ソロバトルアドベンチャーを活用して新しい形のイベントも開催しましたが、真2弾でもこのモードを活用してさらにゲームを盛り上げていきたいと思っています。

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――真2弾のお話をうかがう前にお聞きしたいことがあって。2020年11月2日より勇者専用カードとして“天雷の勇者アンルシア”が期間限定で販売されました(※現在は販売終了)。かなり強力なカードで、このカードの有無で戦略が大きく変わった印象を受けますが、どのような経緯で実装が決まったのでしょうか? また、このカードをどのようにユーザーに楽しんでほしいのかをお聞かせください。

二木このカードの実装と同タイミングで『DQX』との相互プレイコラボを行ったのですが、『DQX』から遊びに来てくれるプレイヤーがいるということで、天雷の勇者アンルシアを登場させました。

 カード効果もかなり強力になっています。これまでの勇者専用カードは、入手してもある程度強化しないとプレイ感が変わらないものが多かったのですが、今回のアンルシアについては、1枚入手しただけでもプレイした際に気持ちよさを感じてもらえるデザインにしています。また、ソロバトルアドベンチャーでは第4章も公開されましたが、第2章や第3章を攻略途中だった方も、ぜひこのカードを使って最新章へと進んでもらえればと思います。

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――では、真2弾カードパック『そして伝説は高らかに』についてお聞きします。『DQIII』の勇者一行が真2弾で実装されたのは、配信3周年に合わせる意図があったのでしょうか? リリースがずれたことで偶然に重なったとも思えるのですが、いかがでしょう。

二木なるほど、それはどうでしょうかね? もしそうだとしたら、11月のカードパックは“真2弾”ではなく“真3弾”になっているわけで、ここにも“3”が……。これについては、皆さんのご想像にお任せします(笑)。

――“伝説の勇者”は、初めてレベル4以降まで成長するヒーローカードです。レベル4以降の効果も強力で、ほかのヒーローにはないオンリーワンの魅力を感じました。この性能を実装した意図、コンセプトをお聞かせください。

二木『DQIII』は、バラモスを討伐するために冒険を進めていきますが、後により強大な力を持つ大魔王ゾーマという存在がいると知って、多くのプレイヤーが驚愕したと思います。伝説の勇者のレベル4は、そのオマージュですね。レベル3で最後だと思ったら4以上があったという……。

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二木ヒーロースキルのイラストは勇者の物語を追って描いているのですが、レベル3のカードイラストで伝説の勇者が倒している敵はバラモスになっているんです。つまり、その続きがある、と。

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――シリーズ作の中でも人気の高い『DQIII』を扱うことに、特別な想いなどはあったのでしょうか?

二木そうですね。関わったスタッフたちも、これまでの英雄カードにはない特別な効果や演出にせねばと、気合を入れて設計をしてくれました。

――“勇者レック”は新要素の“熟練度”を絡めたヒーローカードです。真2弾の熟練度は、『DQVI』にある職業の熟練度システムを彷彿とさせる要素であると感じましたが、このシステムを採用した経緯をお聞かせください。

二木もちろん真2弾の熟練度は『DQVI』の職業の熟練度に由来しています。熟練度は職業を極めることで上昇してさまざまな特技を習得できるシステムでしたが、そこから着想を得て、テンションスキルを使用することでプラスされる効果になっています。

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二木ただし、スキルブーストと違って、カード個別に熟練度を上昇させることができます。当初は熟練度の段階によって複数の効果を持つカードがたくさんあったのですが、わかりやすさやバランスを見た結果、レジェンドレアなどの一部のカード以外は、基本的に熟練度で得られる効果はひとつという形に落ち着きました。

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――“守り人ナイン”も、『DQIX』で社会現象になった“宝の地図”とダンジョンシステムを融合させた、ユニークな能力のヒーローカードになっています。今回登場する3人のヒーローカードは、それぞれが原作の魅力を詰め込んだ性能になっていますが、開発で苦労したところなどがあれば、お聞かせください。

二木真2弾では、駆使するカード効果が異なっている英雄を3人用意するというところが、もっとも苦労した点です。これまではミッドレンジ系、コントロール系といった戦略別に英雄を作り分けることが多かったのですが、今回は効果からまったく異なるものになっています。英雄以外のカードをどの軸に割り振るかといったバランスも重要になりますし、調整班はこれまで以上にたいへんだったと思います。

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二木ちなみに、宝の地図から出るダンジョンにはメタルキングが登場するものもあるのでお楽しみに! これも原作で話題になった、“あの”宝の地図のオマージュですね。

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――3人のヒーローカードの中では、“勇者レック”が比較的使いやすそうで、ついで“伝説の勇者”、“守り人ナイン”は少しテクニカルな印象を受けましたが、それぞれのヒーローカードを使う際に「こうすれば使いやすい」といったポイントなどがあればお聞かせください。

二木とにかく、まずはバトルで実際に使ってみてほしいですね。どれもバトル中に変化する効果で、カードテキストを眺めるだけでは使い勝手がわかりにくいものもあると思います。とくに今回はバトル中の選択肢が多く、プレイングの差が出ると思いますので、“使いながら自分なりの戦いかたを見つける”のがカギです。

 デッキ構築の際ですが、今回は英雄ごとにわかりやすいキーワードがあるので、それを手掛かりに関連するカードをデッキに入れてみて、試行錯誤を楽しんでもらえればと思います。“伝説の勇者”ならば“冒険者”と“ヒーローのレベル”、“勇者レック”ならば“熟練度”、“守り人ナイン”なら“地図”と“ダンジョン”で探してみてください。

――真2弾を経て、ナンバリングタイトルをイメージしたカードやシステムも揃ってきた印象を受けますが、ナンバリング以外……たとえば『DQモンスターズ』などをイメージした要素を取り入れる構想などはありますか?

二木アイデアの源泉になる魅力的な原作シリーズが豊富にあるのは、『DQライバルズ エース』の強みだと思います。すでに1500種類近くのカードがありますが、それでもまだ触れていないタイトルがたくさんあるので、積極的に取り入れていきたいと思っています。

――最後に、『DQライバルズ エース』プレイヤーにメッセージをお願いします。

二木いよいよ真2弾カードパックのリリースとなりました。今回は3つのシリーズの主人公が一挙登場ということで、3周年にふさわしい盛りだくさんの内容になったと思います。デッキ構築の可能性もかなり広がるパックですので、ぜひいろんなデッキを試して楽しんでいただければと思います。

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 なお、魔剣士のアナザーリーダーであるりゅうおうは、真2弾のレジェンドレアカードを当てるともらえる“りゅうおうの記憶”を一定数集めるか、真2弾の魔剣士のレジェンドレアカードである“魔王ムドー”、“究極エビルプリースト”のプレミアム版を当てるとゲットできる。ただし、“りゅうおうの記憶”を集めて交換できるのは2020年12月9日(水)のメンテナンスまでとなっているので注意。

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2020年12月9日のメンテナンス以降は、“りゅうおうの記憶”の代わりに“魔勇者アンルシアの記憶”が獲得できるようになる。

 また、真2弾リリース記念に、発売記念ログインボーナスも実施中。ゲームにログインすると『そして伝説は高らかに』のカードが引けるパックチケットが最大10枚までもらえるのだ。こちらも期間限定だが、2021年2月1日(月)3時59分までとなっている。

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期間中にログインすることで、1日1回各ログインボーナスを受け取ることができる。通常のログインボーナスも合わせて受け取れるぞ。