核戦争後のロシアを舞台にしたFPS『メトロ』シリーズの開発で知られる4A Gamesが、シリーズ10周年を記念して今後の展望を明かした。

 まず現時点での最新作『メトロ エクソダス』では、来年にプレイステーション5およびXbox Series X|S版をリリースする予定を発表。より高速な描画やローディング、解像度の向上、レイトレーシングへの対応などが予定されており、プレイステーション4/Xbox One版の所有者には無償アップグレードを提供するという。

 そのほか『メトロ エクソダス』では、Linux版とMac版を開発中であることも明かされている。

次回作やマルチプレイ開拓、新規IPも模索中

 そして今後の展望として、すでにメトロシリーズの次回作にとりかかっていることを表明。対応プラットフォームとして第9世代ゲーム機(プレイステーション5とXbox Series X|Sが該当)とPCを視野に入れ、ゲームエンジンの完全なオーバーホールを行っているという。

 この次回作についてはストーリーに合わせて展開していくシングルプレイの体験を引き続きしっかり提供していくと念押ししつつ、一方でマルチプレイ要素開拓の意向も示している。

 同スタジオは今年8月にゲーム版『World War Z』などで知られるSaber Interactiveの傘下になっており、Saberの蓄積を活かしてメトロ世界に合ったマルチプレイ体験を模索していくとのこと(次回作がマルチ専用になると決まったわけでも、シングルと両対応と決まったわけでもないとわざわざ書かれているので、邪推して勝手に落胆しないように)。

 さらに、メトロシリーズと並ぶAAA(超大作)級の新規IPの開拓についても意欲を示しており、今後の発表が気になるところだ。