2020年11月5日に発売されたNintendo Switch用ソフト『シャドウバース チャンピオンズバトル』(以下、『シャドバト』)。本作はテレビアニメ『シャドウバース』の世界を再現したゲーム作品で、同名タイトルのスマートフォン向け本格デジタルカードゲーム『シャドウバース』(以下、『シャドバ』)を原作とした、カードバトルRPGだ。

 バトルは基本的に『シャドバ』と同じルールで、『シャドバ』に登場した第3弾カードパックまでのカードが収録されている。ということは過去の環境で、バトルが楽しめるということだ。『シャドバ』で過去に猛威を振るった、各クラスの強力デッキを紹介しよう。なお、本作にはオリジナルカードが収録されているため、完全に同じ環境というわけではなく、ひと手間加えられた新たな環境となっている。

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『シャドウバース チャンピオンズバトル』で使える強力デッキをご紹介! 各クラスで伝説的な活躍をみせたエースデッキを使ってみよう!
第3弾カードパックの名前は“バハムート降臨”。このころの環境の象徴的存在だった。

ニュートラル軸ドラゴンデッキ

 デッキタイプとしては、ドラゴンクラスの王道であるランプデッキ(※1)。スペル“竜の託宣”はもちろんのこと、スペル“竜の闘気”により、回復しながらドロー&PP最大値増加が可能なので、より安定してPP最大値を増やしながら立ち回れる。相手より先に高コストフォロワーで盤面を圧倒するのが狙いだ。

※1:ランプデッキ……簡潔に言えば、PP最大値を増やして戦うデッキ。

 デッキの鍵を握るのは、手札のニュートラルクラスのカードを場に出し、【突進】を付与するフォロワー“サハクィエル”。【突進】を付与されたフォロワーは、相打ちなどで破壊されなければターン終了時に手札に戻るので、一方的に打ち勝ちやすい。そんな“サハクィエル”を支えるのが、盤面のカードすべてを破壊するフォロワー“バハムート”と、ターン終了時に回復、進化後は相手リーダーにダメージを与えてくれるフォロワー“ルシフェル”だ。

 “ルシフェル”はターン終了時に回復効果を発揮するので、手札に戻りながら体力を回復できるのが強力。“あと少し”という場合は進化してターン終了すれば、フィニッシュも狙える。“バハムート”は単純にステータスが高いので、どんなフォロワーにも打ち勝てるだろう。早い段階で見せておけば、相手は“バハムート”を持っていること前提で立ち回る必要が出てくるというのも、隠れた強みだ。

 単純明快な戦法ながらもその力は絶大。ただしドラゴンの宿命ではあるが、アグロ(※2)などの速攻系デッキを相手にするのはやや辛い。全体ダメージスペルの“サラマンダーブレス”や、『シャドバト』で追加された強力な【守護】フォロワー“シールドドラゴン”などを入れて対策を取ろう。

※2:アグロデッキ……序盤からカードをたくさんプレイし、速攻で相手リーダーを倒しにいくタイプのデッキ。

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アグロ型ヴァンパイアデッキ

 ヴァンパイアは自分のリーダーにダメージを与えるカードが多いが、そのぶん相手リーダーにダメージを与えやすいカードも多い。速攻で相手リーダーを倒しにいく、アグロデッキがオススメだ。覚えておいてほしいのは、基本的には盤面の有利を取ることを考えるよりも、徹底して相手リーダーを攻める心。

 【疾走】を持つ“ブラッドウルフ”を筆頭に、【復讐】状態なら【疾走】が付くフォロワー“ダークジェネラル”などを採用しよう。フィニッシャーはコスト6の【疾走】フォロワー“インプランサー”だ。また、フォロワー“フォレストバット”をくり出せる各種カードと、“フォレストバット”が出るたびに相手のリーダーにダメージを与える“吸血姫・ヴァンピィ”のコンボも強力。

 入れておきたいのが“狂気の処刑人”。自分のリーダーに2ダメージも与えてしまうが、その代わり3コストながらも、攻撃力3、体力3という、3コスト帯では破格のステータスを持つため、倒されにくくダメージも稼ぎやすい。また、相手がフォロワーを出すたびに、相手のリーダーに1ダメージ与える“レヴィオンデューク・ユリウス”も欠かせない。体力3と倒されにくく、効果以上のダメージを叩き出しやすい。

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ワンターンキル型エルフ

 コンボで1ターン中に10ダメージ以上、または20ダメージそのものを叩き出し、ちょっとした隙のワンターンに一気に勝負を決められることから“ワンターンキル”と呼ばれているタイプのデッキ(“OTK”とも言う)。

 キーカードとなるのが、ターン中のカードプレイ枚数に応じて攻撃力が上がる【疾走】フォロワー“リノセウス”。エルフは1コストでプレイできるフォロワー“フェアリー”を筆頭に、ターン中のプレイ枚数を増やせるカードが非常に多い。そこで、リノセウスの攻撃力を10近くまで上げて、手札に戻して再度場に出すor2枚目の“リノセウス”の2回攻撃で一気に倒しきるというのが基本戦法だ。

 フォロワー“歴戦の傭兵・フィーナ”は、進化させるとフォロワー“ミニゴブリンメイジ”1枚を手札に加え、コストを0にしてくれるカード。コスト0なのでターン中の枚数増加も狙える。そして“ミニゴブリンメイジ”は、コスト2以下のフォロワーをランダムにドローしてくれるので、“リノセウス”自体を持っていないときにドローを狙うためにも使える。そのほか、“フェアリー”2枚のコストをゼロにして手札に加えるフォロワー“エルフプリンセスメイジ”も重要。

 もちろん場には最大5枚しか出せない。コスト1のスペルや、“リノセウス”を使いまわすためにも重要な手札に戻すカードとしてスペル“自然の導き”などは採用しておこう。

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アルベール軸ロイヤル

 ロイヤルデッキの完成系のひとつ。アグロ系でありながらも、中盤~後半戦にも強い。【疾走】フォロワー“レヴィオンセイバー・アルベール”は、通常時は5コストでくり出せるので活躍しやすく、後半戦にもつれこんでも【エンハンス】能力で9コストで場に出すと、2回攻撃できるようになり、非常に強力。9ターンを迎えた時点で相手体力が10で、【守護】がなく、EP(進化ポイント)があれば、攻撃力5の2回攻撃=10ダメージで、勝利確定なのである。

 もちろん“レヴィオンセイバー・アルベール”を手札に迎え入れる必要があるが、“レヴィオンセイバー・アルベール”は指揮官カード。フォロワー“メイドリーダー”は、指揮官カードをランダムに1枚手札に加えられるカードだ。つまり、指揮官カードは“レヴィオンセイバー・アルベール”のみ採用すれば、確定でドローできるので、手札に迎え入れやすい。

 兵士カードには【潜伏】を持つフォロワー“ツバキ”でのダメージや、【突進】でEPを温存できる“レヴィオンヴァンガードジェノ”など、優秀なカードも多数。ぜひ“レヴィオンセイバー・アルベール”を使いこなしてみよう。

 なお、当時の環境の終盤で、とくに猛威を振るったのがこのデッキ。本作に追加されているオリジナルカードは、【守護】フォロワーや、複数展開されるカードへ対処できるカードが多く、“レヴィオンセイバー・アルベール”軸のデッキへの対抗策として用意されているのかもしれない。

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ドロシー軸ウィッチ

 フォロワー“次元の魔女・ドロシー”を軸にしたデッキ。場に出すと手札をすべて消滅させて、カードを5枚ドローし、5回スペルブーストをするという、ちょっとしたギャンブルデッキなのだが、これがハマるとかなり強い。

 【スペルブースト】で、コストが下がるカードと非常に相性がよく、“次元の魔女・ドロシー”の効果で、コスト低下能力を持つ5コストフォロワー“ゲイザー”や、5コストスペル“運命の導き”を引けば、0コストで使える。相手の展開力を遥かに上回る展開速度で、盤面を圧倒できるのだ。なお、“次元の魔女・ドロシー”自体も【スペルブースト】でコストが下がる。“次元の魔女・ドロシー”で“次元の魔女・ドロシー”のコストを下げて、さらに2枚目が登場なんてことも可能だ。

 ただし弱点は存在し、“次元の魔女・ドロシー”自体をドローしないといけないので、ドローできずに中盤を迎えると、場の展開力に遅れが生じて息切れしがち。また、たとえば手札に“次元の魔女・ドロシー”が2枚あると、1枚は必ず捨てるハメになってしまう。

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ネフティス軸ネクロマンサー

 デッキタイプとしては、相手のやりたいことを妨害し続けて、後半戦に持ち込むいわゆるコントロールタイプ。キーカードとなるのが、複数の【ラストワード】能力を発揮しやすいフォロワー“ネフティス”だ。

 “ネフティス”は、場に出すとそれぞれコストの異なるフォロワー(ネフティスを除く)をランダムに1枚ずつ、自分のデッキから場が上限枚数になるまで出す。そしてそれらを、すべて破壊する。【ラストワード】で相手のフォロワー破壊&自分のリーダー回復効果を持つフォロワー“冥守の戦士・カムラ”や、【ラストワード】で再度場に出るフォロワー“デュエリスト・モルディカイ”などを一気に使用できるわけだ。

 そのため、後半戦になるまでは除去系スペルやダメージカードを駆使して、徹底的に相手の行動を阻害しよう。上記のほかに“ネフティス”で破壊したい【ラストワード】カードは、フォロワーの“よろめく不死者”、“闇の従者”、“地獄の解放者”など。

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疾走型ビショップ

 【カウントダウン】アミュレットでくり出されるビショップのフォロワーは、【疾走】フォロワーが多い。序盤にアミュレットを仕込んで、中盤から各種フォロワーで攻め立てる戦法だ。

 中盤以降は、【カウントダウン】を3つ進める“天空の守護者・ガルラ”により、怒涛の攻めが可能となる。また、【疾走】フォロワー“ムーンアルミラージ”を採用しておくと、フィニッシュを狙いやすいのも強み。

 ちなみにアミュレットを置くとパワーアップしていく【潜伏】フォロワー“ホーリメイジ”を置いておくと、コッソリパワーアップしながらアミュレットを展開できるため強力。キーカードとまでは言わないが、決定打にもなりうるポテンシャルを持つ。

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