いまから19年前の2001年(平成13年)10月26日は、ニンテンドーゲームキューブ用ソフト『ピクミン』が発売された日。

 『ピクミン』は任天堂から発売された、言うなればリアルタイムストラテジーの要素を含んだアクションゲーム。公式サイトでは“AIアクション”と表記されていることからも察せられる通り、なかなか既存のジャンル分けが難しい内容になっている。

ゲームキューブで『ピクミン』が発売された日。100匹のピクミンの群れをワラワラと率いて行動するのが楽しい名作。CMソング『愛のうた』も大ヒット

 主人公キャプテン・オリマーの目的は、不慮の事故によって宇宙船もろとも墜落してしまった未知の惑星から脱出すること。そのためには、生命維持装置が有効な30日以内に、バラバラになったすべての宇宙船パーツを集めなくてはならない。しかし、外には危険な原生生物がひしめいており、探索は思い通りにいかない……という状況の中、出会ったのが“ピクミン”というわけだ。

 ピクミンは植物のようで動物でもあるような謎の生物。なぜかオリマーに協力的でつねに付き従い、整列の指示を出せば軍隊のようにキッチリと動いてくれる。しかも投げ付けて接触した物に応じて各自が判断し、適切な行動を取るようになっているのだから賢い。敵にけしかければ勇敢に戦い、栄養分であるペレットを見つければ母体である“オニヨン”へと持ち帰り、種を吹いて増殖するといった具合。芽吹いたピクミンがオリマーに引っこ抜かれるところがまたかわいいのだ。

ゲームキューブで『ピクミン』が発売された日。100匹のピクミンの群れをワラワラと率いて行動するのが楽しい名作。CMソング『愛のうた』も大ヒット

 障害物をどかしたり橋をかけたりと、集団でワラワラと働く姿はアリのようでもあり、健気。ちょこまかと駆け回る様子はじつに愛らしく、フィールド上には最大で100匹のピクミンが押し合いへし合いするのだからタマラナイ。頭の上には葉っぱが生えていて、条件次第でつぼみ、花と成長するのもおもしろいものだった。筆者は巨大な原生生物と戦わせるのが大好きで、見つけると被害もいとわず投げ付けまくっていた記憶がある。

 ピクミンには攻撃力の高い赤ピクミン、水に強い青ピクミン、バクダン岩を扱える黄ピクミンが存在。それぞれ状況に応じて使い分ける必要があるのだが、初見プレイ時は当然そんなことは知らないので大量の赤ピクミンを水の中へ突撃させて溺死させてしまった、なんてユーザーも少なくないはずだ。

ゲームキューブで『ピクミン』が発売された日。100匹のピクミンの群れをワラワラと率いて行動するのが楽しい名作。CMソング『愛のうた』も大ヒット

 『ピクミン』と言えば、ストロベリー・フラワーというバンドが歌うCMソング『愛のうた』が当時かなりの人気を博していたのを覚えているだろうか。ちびっこたちはもちろん、働く大人たちにもウケていたというから驚きだ。あくせく働く姿が思い浮かぶような歌詞の内容に共感してのことらしいが、何とも切ない。替え歌などもたくさん作られていたので、知らない若いゲームファンは後学のために動画などで探してみるといいだろう。

 その後『ピクミン』はシリーズ化し、2004年4月29日に『ピクミン2』が発売された。それから約9年を経た2013年7月13日にはハードをWii Uに移して『ピクミン3』が、2017年7月13日にはスピンオフ作品としてニンテンドー3DSで『Hey!ピクミン』が発売。そして、2020年10月30日には、新要素を加えたNintendo Switch版『ピクミン3 デラックス』が発売される予定だ。『ピクミン』の名前を聞いて、懐かしくなっちゃった人はこちらを遊ぶのがおすすめ。

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