2020年10月15日より、NetEase Gamesが開発・運営するスマホ用バトルロイヤルゲーム『荒野行動』にて、富士急ハイランドのホラーアトラクション“絶凶・戦慄迷宮~収容病棟~”とのコラボイベントが開催されている。

 筆者は『荒野行動』の記事を何度か担当しているが、この仕事は断りたかった。ホラーは大の苦手なのだ。

 だが、結局は何度となくプレイしてしまったことを先に述べておきたい。

『荒野行動』が最恐お化け屋敷“戦慄迷宮”とコラボ! ホラーマップ“悪夢の境界”に臆病者がチャレンジ
この記事は『荒野行動』の提供でお送りします。

不気味な廃病院からの脱出

 『荒野行動』の基本ルールは、100人のプレイヤーが無人島に降り立ち、さまざまな銃器などを拾い集めながら最後の1人(1チーム)になるまで戦うというもの。

 しかし、本イベント限定のレジャーモード“悪夢の境界”は様子が異なる。ナイトメア(キラー)1人と夢見人(サバイバー)4人に分かれて戦う非対称型対戦ゲームなのだ。マップは“絶凶・戦慄迷宮~収容病棟~”の舞台でもある“慈急総合病院”をモチーフとしていて、まるでお化け屋敷の中でゲームをしているかのような感覚が味わえる。

『荒野行動』が最恐お化け屋敷“戦慄迷宮”とコラボ! ホラーマップ“悪夢の境界”に臆病者がチャレンジ

 筆者は2次元だろうと3次元だろうとホラーは本当に苦手で、ホラー関連の最後の記憶は中学生の頃にまでさかのぼる。友だちといっしょにお化け屋敷に入るもその雰囲気だけでビビり散らかし、お化け役の人がひとりも登場しないうちに入り口へとUターンしたほどである。

 『荒野行動』とコラボしている“絶凶・戦慄迷宮~収容病棟~”は世界屈指のお化け屋敷として有名で、あまりの恐ろしさに途中リタイアする人も少なくないという。

 やっぱり今回もUターンしようかななんて考えもよぎったが、プロとして引き受けた仕事を放り投げるわけにはいかない。ここは覚悟を決める。

『荒野行動』が最恐お化け屋敷“戦慄迷宮”とコラボ! ホラーマップ“悪夢の境界”に臆病者がチャレンジ

 というわけでプレイ開始。まずはナイトメアか夢見人か、プレイする陣営を選んでからマッチングを待つ。いきなりひとりは心もとないので4人チームの夢見人を選択してみた。ナイトメアをやり過ごし、慈急総合病院から脱出するのが目的だ。

『荒野行動』が最恐お化け屋敷“戦慄迷宮”とコラボ! ホラーマップ“悪夢の境界”に臆病者がチャレンジ
夢見人はそれぞれひとつずつアイテムを選んで持ち込める。

 ゲームが始まると、プレイヤーはそれぞれ別の地点にランダムに飛ばされるようだった。結局ひとりで心もとないではないか……! とりあえず最初に選んだアイテムを使ってみることに。

 筆者が選んだ“探知機”は、使用するとほかの夢見人やナイトメアの位置が一時的に表示される優れもの。敵の位置を確認できれば、生き残れる確率が飛躍的に高まる。

 アイテムはほかにも、ナイトメアの視覚・聴覚を奪える“スタングレネード”や、一時的に移動速度が30%アップする“加速剤”、仲間を治療できる“包帯”など、全9種類が用意。ナイトメアを気絶させる“麻酔クロスボウ”のようにアグレッシブなものもあるので、プレイスタイルに合わせて選びたい。

 さて、さっそく近くの夢見人と合流しようと思ったが、どうやらナイトメアもそばにいるらしい。ひとりは怖いがナイトメアはもっと怖い。一抹の罪悪感を抱きつつも見なかったことにして反対側へ移動する。

『荒野行動』が最恐お化け屋敷“戦慄迷宮”とコラボ! ホラーマップ“悪夢の境界”に臆病者がチャレンジ

 先述したように、夢見人の目的はナイトメアを倒すことではなく、あくまで逃げること。マップの端っこにある車で脱出するらしいが、そのままだと動かない。まずはマップ内に点在しているロッカーを開けて、車を動かすための材料を集める必要がある。

『荒野行動』が最恐お化け屋敷“戦慄迷宮”とコラボ! ホラーマップ“悪夢の境界”に臆病者がチャレンジ
夢見人4人で計5個のロッカーを開けなければならない。残りのロッカー数はつねに画面上部に表示されている。

 というわけでロッカーを探して歩き回るのだが……。どこを見ても見たくないものが視界に入ってくるではないか。

 人らしき何かが入ったままになっているMRI装置や鉄格子に囲まれた隔離病室のような場所、乱雑に放置されたストレッチャーなどなど。そもそも、廃病院というシチュエーションのせいで何もかもが不気味に映る。

『荒野行動』が最恐お化け屋敷“戦慄迷宮”とコラボ! ホラーマップ“悪夢の境界”に臆病者がチャレンジ
女性が浮いていらっしゃったり……。
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部屋の真ん中に人形(だよね?)がポツンと立っていたり……不気味だ。
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この女性、視点を移動したときに突然視界に入ってくるのでビビる。

 きっと中学生の頃の筆者なら、すでにスマホの電源を切っていることだろう。しかし人間は成長するのだ。大人になった筆者は、部屋を明るくし、家族がすぐそばにいる環境を用意してから本モードをプレイするという知恵を身につけた。どうだ、これで少ししか怖くないぞ。

 なお、この記事の担当編集者からは、部屋を真っ暗にして遮音性の高いヘッドホンやカナル型イヤホンで現実の情報を遮断して、限界まで没入したうえでプレイしてほしいと頼まれている。人の心がないのか。

 そんなこんなでロッカーを見つけたのだが、ロッカーを開けるにはその場に長い間留まらなくてはいけないらしい。そんなことをしていたらナイトメアに見つかってしまうではないか。

『荒野行動』が最恐お化け屋敷“戦慄迷宮”とコラボ! ホラーマップ“悪夢の境界”に臆病者がチャレンジ
画面下のゲージが徐々に伸びていき、マックスになるとロッカーが開く。
『荒野行動』が最恐お化け屋敷“戦慄迷宮”とコラボ! ホラーマップ“悪夢の境界”に臆病者がチャレンジ
ロッカーを開けようとすると、ダイヤル錠のようなものが表示される。

 上の画像のように、黄色い線が数字の周りの枠にちょうど重なるタイミングでタップすると成功。解錠作業が一気に進行する。ちなみに、失敗すると音が鳴り響いてナイトメアに居場所がバレる。

 開幕で仲間を見捨てておいてアレなのだが、このゲームは仲間との助け合いが大事だ。ナイトメアに攻撃されると強制的にコールドスリープ装置に入れられ、そのまま放置されると死んでしまう。仲間がコールドスリープ装置に入れられたら助けに向かおう。仲間は多いほうが怖くないしね!

『荒野行動』が最恐お化け屋敷“戦慄迷宮”とコラボ! ホラーマップ“悪夢の境界”に臆病者がチャレンジ
救助に必要な時間はかなり短めな印象。体力に余裕があれば特攻しても何とかなる。

 息を潜めて逃げ回りつつ、何とかロッカーを5個開くと、いよいよ車で脱出だ。と、息巻いたのも束の間、最後に車を修理する必要がある。車の位置は当然ナイトメアもわかっているので、ここが最後の難関ということになりそう。

『荒野行動』が最恐お化け屋敷“戦慄迷宮”とコラボ! ホラーマップ“悪夢の境界”に臆病者がチャレンジ
ゴールを目前に立ち止まる時間がじれったい!
『荒野行動』が最恐お化け屋敷“戦慄迷宮”とコラボ! ホラーマップ“悪夢の境界”に臆病者がチャレンジ
最後は派手に障害物を吹っ飛ばしながら脱走成功。

 恐怖対策をした筆者が言うのもなんだが、お化けがいきなり襲い掛かってきたり大きな音で驚かされたりするわけではないので、ホラーが苦手な人でも問題なく楽しめると思う。

 それでもやっぱり怖いという人にも、このモードをオススメできる理由がある。ナイトメアでプレイして、怖がらせる側に回ればいいのだ。

怖がらせる側なら怖くない!?

 今度はナイトメアでプレイしてみた。ナイトメアはお化け屋敷で言えばお化け役のポジションだ。怖いのが嫌なら怖がらせればいいじゃない、ということで、筆者のようにホラーが苦手な人はこちらのほうが楽しめるかもしれない。

 ナイトメアは夢見人とは異なり、自分から攻撃可能。メインスキルひとつを所持しており、さらに銃器と補助スキルを選択できる。

『荒野行動』が最恐お化け屋敷“戦慄迷宮”とコラボ! ホラーマップ“悪夢の境界”に臆病者がチャレンジ
キャラクター自体も選択できるようだが、現時点ではまだ1キャラクターしか選べなかった。

 最初から選べるナイトメアのスキルは“視覚向上剤”。自分に薬剤を注射し、夢見人の居場所を探知できる。

 このキャラクター、見た目といいスキルといい、どうやら医師らしい。戦慄迷宮の舞台である慈急総合病院では、かつて理性を失った医師の“慈急藤郎”が患者を襲う事件が発生したというが、何か関係があるのだろうか。

 それはさておき、ナイトメア側のやることはシンプルだ。夢見人を見つけ出して攻撃し、ダウンさせたら夢見人をコールドスリープ装置にぶち込むだけ。相手に意識があったとしてもとくに気にせず、もののように扱うのがいかにも戦慄迷宮っぽい。

『荒野行動』が最恐お化け屋敷“戦慄迷宮”とコラボ! ホラーマップ“悪夢の境界”に臆病者がチャレンジ
ちなみに、運んでいる最中に夢見人に抵抗されることも。時間をかけると途中で脱出されてしまう。

 ふつうに攻撃すればいいとはいえ、マップ内はかなり障害物が多いこともあり、銃器で敵を狙うのが意外と難しい。

 選べる銃器はショットガンのM860とサブ武器(拳銃)のM1917。どちらも射程の短い近距離戦用の武器なので、近づいたほうが当てやすい。プレイ前は「銃器が使えるなら楽勝でしょ」なんて思っていたが、そんなに甘いものではなかった。

『荒野行動』が最恐お化け屋敷“戦慄迷宮”とコラボ! ホラーマップ“悪夢の境界”に臆病者がチャレンジ
ショットガンの方が圧倒的に当てやすい印象。弾丸は銃弾箱から補充できる。

 基本的に移動速度は夢見人よりナイトメアの方が高いので、いっそ近接攻撃を当てればいいかとも思ったのだが、銃器で攻撃できるからなのか近接攻撃の射程はかなり短め。意気揚々と夢見人を追い詰めたのに、攻撃を当てるのに手こずることがよくあった。

『荒野行動』が最恐お化け屋敷“戦慄迷宮”とコラボ! ホラーマップ“悪夢の境界”に臆病者がチャレンジ

 じつは夢見人でプレイしていてもこういう場面にわりと遭遇する。すぐ後ろにナイトメアがいるのになかなか攻撃が当たらない感じは、緊張状態が長引いて逆に怖かったりする。「いっそひと思いに殺してくれ!」と言いたくなってしまう。

 それでも、こちらが一方的に攻撃できて相手は逃げていくだけという状況はかなり心に余裕を与えてくれるので、夢見人でプレイしているときよりはマップ内をひとりで歩き回っていても怖くない。

 現実のお化け屋敷に遊びに行った際は「私は怖いの嫌だからお化けやるね」なんてプレイはできないが、ゲームならそれが可能なのだからすごい。もっとも、実際のお化け屋敷はお化け役でも怖そうなのだが。

『荒野行動』が最恐お化け屋敷“戦慄迷宮”とコラボ! ホラーマップ“悪夢の境界”に臆病者がチャレンジ

 以上が、筆者の“悪夢の境界”体験だ。怖いもの見たさという言葉があるように、現実の“絶凶・戦慄迷宮~収容病棟~”に興味がないわけではない。だが、どうしても苦手なのである。

 その点、“悪夢の境界”は恐怖の方向性が違っていて、筆者でも遊びやすかった。ナイトメアが過ぎ去るまで息を潜めるのは怖いが、『荒野行動』の通常モードでも敵に見つからないようにするスリルを味わったことは何度もある。それが強化された感じだ。突然ナイトメアと鉢合わせてビクッとなるはたしかに怖いのだけど。

 最後に、“悪夢の境界”の詳細をまとめておく。知識を蓄えて恐怖に挑んでほしい。

限定レジャーモード“悪夢の境界”詳細

ゲーム概要

・1対4の非対称型対戦ゲーム
・夢見人/ナイトメアから陣営を選択可能
・夢見人はゲーム開始時に所持する道具を選択可能
・ナイトメアはキャラクター、補助スキル、銃器を選択可能

勝利条件

【夢見人】

  • 5つのロッカーを開放→自動車を修理→脱出
  • 3人以上が脱出すると勝利

【ナイトメア】

  • 夢見人を攻撃してダウン状態に→コールドスリープに入れる→一定時間経つと夢見人が脱落
  • 3人以上を脱落させると勝利

夢見人の特徴

【道具】

  • 探知機:ナイトメア、夢見人、ロッカーの位置を探知できる
  • スタングレネード:ナイトメアの視覚、聴覚を奪える
  • レンチ:コールドスリープや銃弾箱を破壊できる
  • 麻酔クロスボウ:ナイトメアを4秒間気絶させる
  • 加速剤:一定時間、移動速度が30%上昇
  • 発煙弾:煙が発生し、ナイトメアの視界を奪う
  • 応急処置キット:自身のHPを回復する
  • 包帯:チームメイトを治療できる
  • 強心錠剤:一定時間、シールドを獲得する

【備考】

  • マップ内にある物資箱から道具を獲得可能(初期アイテムも含めて2個まで持てる)
  • 一定範囲内のもっとも近くにあるロッカーの位置が表示される
  • 移動時に一定時間ナイトメアにのみ見える足跡が残るが、しゃがみながら移動すると足跡が残らなくなる
  • ナイトメアが近くにいると心臓のマークが光り、ナイトメアに捕捉されるとBGMが変化する
  • HPが50%以下になると動きが遅くなる

ナイトメアの特徴

【銃器】

  • M860:散弾銃。12ゲージ散弾を使用
  • M1917:拳銃。9mm銃弾を使用

【補助スキル】

  • 神出鬼没:指定した地点まで瞬間移動できる
  • 最強威勢:一定時間弱体効果を無効化
  • 悪夢伝送:コールドスリープや逃走用の車両にどこからでも移動できる
  • 希望呑噬:ロッカーを破壊して夢見人の進行度を減少させる

【備考】

  • 移動速度が夢見人より高い
  • 銃器をしまうとより移動速度が高まる
  • 銃弾はマップ内にある銃弾箱から補充可能
  • マップ内にある未開放のロッカーの位置が表示される
『荒野行動』が最恐お化け屋敷“戦慄迷宮”とコラボ! ホラーマップ“悪夢の境界”に臆病者がチャレンジ

富士急ハイランドでもコラボを実施中

 ちなみに、富士急ハイランドに足を運ぶと『荒野行動』グッズが手に入るキャンペーンが11月1日まで実施中だ。本コラボをプレイして戦慄迷宮や富士急ハイランドに興味を持ったという方は、きちんと感染対策を施したうえで遊びに行ってみてはいかがだろうか。

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