1990年(平成2年)10月6日は、携帯型ゲーム機のゲームギアが発売された日。本日で発売から30周年という大きな節目を迎えた。

 ゲームギアは、セガ・エンタープライゼス(当時)が発売した携帯型ゲーム機。当時すでに流行していたゲームボーイに対抗すべく世に送り出されたマシンで、セガから発売される初めての携帯型ゲーム機でもあった。ライバル機のゲームボーイ、PCエンジンGTはいずれも縦長の形状をしていたが、本機は横長なっていたため、手が大きい人には横からガッツリ掴めて持ちやすかったのではないだろうか。

ゲームギアが発売された日。カラー液晶が魅力だったセガ初めての携帯型ゲーム機。『シャイニング・フォース外伝』『ラストバイブル』『魔導物語』シリーズなどが有名【今日は何の日?】

 いちばんのセールスポイントは、やはりカラー表示可能な液晶画面。国産としては初のバックライト付き3.2インチカラー液晶ディスプレイを採用していたため、当時としてはかなりのインパクトがあった。ゲーム&ウォッチからゲームボーイという流れもあって、「液晶画面といったら白黒画面」というイメージが刷り込まれていたせいか、筆者などは発色がキレイなカラーの液晶画面を見たときにそれはもう驚いたものだった。ちなみに、携帯型ゲーム機で初のカラー液晶採用のマシンは1989年に発売となったアタリのリンクス。もちろん日本でも発売されているので、コアなゲームファンならよく知っているはず。

 また、イッセー尾形さんが出演していたゲームギアのCMは、白黒VS.カラーの比較広告になっていて、なかなか衝撃の内容だったので覚えている人もいるのではないかな。ペプシコーラなどをはじめ、当時はそういった際どい内容のCMが流行っていたので、本機のCMもその流れで制作されたのだろう。その後、奇しくも同じ年の1990年12月1日にはNECホームエレクトロニクスからカラー液晶画面のPCエンジンGTが発売。国産のカラー画面の携帯型ゲーム機は、僅かな期間で2機種となってしまった。

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 ゲームギアは、オプションパーツの“TVチューナーパック”をカートリッジスロットに挿すことでテレビ視聴も可能だった。1990年ごろは自分専用のテレビを持っているなんて人は少なかったので、これを利用してテレビを見た人もいたかもしれない。“メガドラタワー”ではないけれど、ゲームギアもオプションパーツを複数取り付け可能で、TVチューナーパックのほか、画面を拡大する“ビッグウインドー”と“充電式バッテリーパック”を装着すれば、かなり最強の見た目に変身できた。

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画像は後期型のTVオートチューナーパック。
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バッテリーパック

 ローンチタイトルは『コラムス』、『スーパーモナコGP』、『ペンゴ』の3タイトル。『コラムス』は『テトリス』に対抗したものらしく、北米では本体に同梱されたバージョンもあった模様。1996年には低年齢層を対象とした派生バージョンの本体“キッズギア”も発売となった。

 なお、30周年を迎える本日、サイズを手のひらにすっぽり収まるアクセサリー級に小型化した“ゲームギア ミクロ”が発売。めちゃくちゃ小さいのにしっかりゲームも遊べるおもしろ商品なので、ぜひチェックしてみてほしい。

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