2020年9月23日~27日まで初のオンラインで開催となった“東京ゲームショウ2020 オンライン”(以下、TGS2020 オンライン)。TGS2020 オンラインの会期に合わせて、“ファミ通”と“ゲームの電撃”を展開するKADOKAWA Game Linkageがプロデュースするゲーム情報番組“GAME LIVE JAPAN 2020”が放送された。
2020年9月27日20時からは、ブロッコリーより2020年12月3日発売予定のNintendo Switch用ソフト『ジャックジャンヌ』の生放送が行われた。本稿ではその模様をリポートする。
石田スイ先生の強い想いが込められた作品の全貌を紹介!
本作は、漫画『東京喰種トーキョーグール』などの作者として知られる石田スイ先生が、原作やキャラクターデザイン、シナリオ、ゲーム内イラストを手掛けたことで注目されている作品だ。漫画家が原作、キャラクターデザインを手掛ける作品というのは多々あるのだが、本作ではシナリオやイラストが直接手掛けられているという。そのため、手に汗握る展開、キャラクターの繊細な感情描写まで丁寧に描かれているとのこと。ゲーム概要が紹介されたところでPVが公開された。
ここで簡単に歌劇をテーマとした本作の世界観が紹介。男性が男役も女役も演じる演劇を学ぶための施設、“ユニヴェール歌劇学校”が舞台で、役者を目指す生徒たちの青春群像劇が描かれるという。
そして重要なキーワードが隠されたクリップとともにゲームの特徴が紹介された。
上記の中のひとつめの「~以上の」書かれている箇所について、青木さんは「少なく見積もれば絶対当たるから1枚以上!」と問題の裏をかく回答をコメント。
正解は“160枚以上”で、石田先生による絵画のような描き下ろしイラストが多く使用されているという。またこだわりポイントとして、基本的にテキストアドベンチャーゲームはシナリオと平行してイラストが作られていくというのだが、本作では完成したシナリオを石田先生が一度すべて読んでから、入れるべき箇所を見極めて制作しているというのだ。
ふたつめの箇所で青木さんは「歌劇がポイントのゲームなので、歌劇なのでは……?」と回答したところ、正解は“舞台体験”でほぼ正解。
この特徴はどういうことかというと、本作では、ゲームでは描かれない箇所も含めた完全オリジナル公演台本が1公演分まるごと作られており、その一部をゲーム内で描いているというのだ。ゲームを進めることでその台本をすべて読めるおまけ要素もあるとのこと。また、30種類以上ある衣装や、各公演で用意されている音楽も石田先生がすべて手掛けているというのも大きなポイントだ。さらに音楽は実際に楽器の生音声が使用されている。
最後の箇所、青木さんは「どんな役者になれるかは日々“行い”次第!」と回答。その心がけも大切とのことだが、正解は“レッスン”。役者として成長するために、コマンド式のシミュレーションゲームでレッスンを行っていくという。どんな役者を目指すかはプレイヤー次第になるというやり込み要素もあるとのこと。
また、本作には石田先生が描く個性豊かなキャラクターが多数登場し、舞台となる“ユニヴェール歌劇学校”には主人公が所属するクラスを含めて全4クラス存在する。ここで、各クラスのキャラクター紹介PVが初お披露目された。
QUARTZ(クォーツ)
ONYX(オニキス)
RHODONITE(ロードナイト)
AMBER(アンバー)
PVを見て青木さんは「主人公たちのクラスはいいですね! ほかのクラスも濃いですね!」とコメント。各クラス、透明のクォーツ、勝利のオニキス、絢爛のロードナイト、暗躍のアンバーというふたつ名を持っている。またそれぞれ特徴を持っており、クォーツは可能性にあふれた個性を持ったクラス、身体を動かすダンスが特徴のクラス、ロードナイトは歌唱力が高くて見目麗しいクラス、アンバーはとても高い技量と不気味な存在感が特徴のクラスとなっている。
実機プレイで本作を構成する3つのパートそれぞれの魅力が紹介!
多くのイラストとともに物語が展開されていく“アドベンチャーパート”
ここで実機プレイのコーナーに入った。まず初めにプレイ初公開となる“アドベンチャーパート”を青木さんがプレイすることに。
アドベンチャーパートでは、主人公が所属するクラス“クォーツ”のメンバーたちとともに、学校が開催する定期公演に向けて稽古をしながら絆を深めあっていくストーリーが楽しめるという。またアドベンチャーパートは、フルボイスで楽しめるとのこと。
主人公の受験はどうなるかなどが気になるが、アドベンチャーパートの実機プレイはここまでとなった。
育て方によってストーリーなどが変化する“シミュレーションパート”
続いて、“シミュレーションパート”の実機プレイが行われた。
シミュレーションパートでは、主人公の“立花希佐”を立派な役者にするため、6つのレッスンから好きなレッスンを選んで稽古をしていく。レッスンの選択によって、後のストーリーが変化したり、定期公演で良い成績を取れたりするといった重要な要素とのこと。
今回は平日の数日間のプレイ映像が確認できたが、夏休みや合宿などにあわせて特別なレッスンが発生することもあるとのことなので、そちらも目が離せない。
リズムゲーム初心者から上級者まで楽しめる“リズムゲームパート”
最後に“リズムゲームパート”の中にある“ダンスパート”が実機プレイで披露目された。
“リズムゲームパート”は2種類用意されており、ミュージックビデオを楽しみながらプレイできる“歌唱パート”と、キャラクターのダンスを楽しみながらプレイする“ダンスパート”が収録。どちらもリズムゲームではあるが、遊び方がそれぞれ異なるとのこと。遊べる楽曲は15曲用意されているのだが、石田先生が全楽曲の作詞を担当しているという。
世界観やストーリーに重きを置いているため、本作ではリズムゲームが苦手なひとが進めなくならないように、リズムゲームパートの難易度にはかなり気を使っているとのこと。リズムゲームがまったくできないひとにテストプレイを繰り返しやってもらい、細かく調整しているという。
また、コントローラーでのプレイ以外にも、Switchならではの画面タップでプレイすることも可能。自分にあったプレイスタイルで遊べるのは非常にうれしい。さらに、リズムゲームが得意なひとでも間違いなく苦戦するような高難易度も用意されているそうだ。
3つのモードを楽しめる体験版も配信予定! ボイスドラマなども配信中なのでチェックしよう
放送も終盤となり、ここで告知のコーナーに入った。まずひとつめは、今回紹介された3つのモードを長く遊べる体験版がリリース予定であるとのこと。
ふたつめは、本作のストーリーが気になっているひと向けに、ゲームの序盤がわかるボイスドラマが公開中であるという。再生時間も少ないので、隙間時間に楽しむことができる。『ジャックジャンヌ』公式YouTubeチャンネルで見ることができるので、ぜひチェックしよう。
つづいて、『ジャックジャンヌ』限定ユニヴェールコレクションが紹介された。こちらには石田先生の未公開イラストを収録したアートワーク、ゲームをより楽しめるような描き下ろし小説、オリジナル脚本CD、ゲーム内で楽しめる歌曲が収録されたCDなど、豪華特典が多数収録されている。
また、本作のオープニングテーマが各音楽サービスにて配信中とのことなので、そちらもあわせてチェックしよう。
最後に川上氏が「本作は石田先生の強い想いを中心として、こだわりと手間、時間をかけて作り上げている作品です。私たちスタッフも石田先生が作られるシナリオやキャラクターに心打たれて、この作品をみなさんに送りたいと思っています。必ずご満足いただけると思いますので、ぜひチェックしてみてください」という力強いコメントで放送は終了となった。
※画像は配信画面をキャプチャーしたものです。