2020年9月10日、ゲームオンはPC用オンラインRPG『ロストアーク』において、公式配信「オープンサービス発表会“PLATINUM”」を実施。放送内で、9月23日(水)15時よりオープンサービスを開始することを発表した。アカウント登録を行えば無料でプレイできる。
『ロストアーク』はクォータービュー(斜め上からの見下ろし視点)タイプのアクションRPG。わらわらと迫りくる敵をスキルでなぎ倒す爽快感やアイテム収集の楽しさが、本作の大きな特徴だ。
こういったジャンルは“ハック&スラッシュ(ハクスラ)”と呼ばれ、そこにストーリーやMMORPG的な生活コンテンツなどを足したゲームとなっている。
番組には日本運営プロデューサーの嶋田氏とMCのライデン池田氏が出演。数々の情報を発表していった。
【LOST ARK公式】オープンサービス発表会“PLATINUM”【Pmang】
【2020年9月10日 23時8分追記】
オープンサービス時のコンテンツ
放送内ではオープンサービスまでの流れや2020年のロードマップなども公開された。
オープンサービスに先駆けて、9月11日(金)12時からクライアントの先行ダウンロードがスタート。キャラクターは9月17日(木)から作成可能だ。
クローズドβテストで使用できた上級クラスは全8種類だったが、オープンサービスではデストロイヤー、アルカナ、ソウルマスター、ホークアイが追加されて全12種類に。
マップはシュシャイヤー大陸まで解放され、レベルキャップは50。この辺はクローズドβテストと同等だ。
また、クローズドβテストで多かった意見のうち、2点をオープンサービス時に実装予定とのこと。
1点はゲームパッドへの対応。戦闘のアクション性が高いゲームだけに、もともとコンシューマーゲームを遊んできた人にとってはうれしい対応だ。なお、オープンサービス時点ではとりあえずの一時対応とのこと。今後、ユーザーの意見を取り入れつつ調整されていく。
もう1点はプレイアブルキャラクターへの日本収録ボイスの適用。戦闘時の掛け声が日本語になれば、より深く没入できるはず。
2020年内のロードマップ
続いて、2020年10月~12月に追加されるコンテンツが発表された。
10月
巨大なドラゴンに挑むアビスレイド“ミスティック”が追加。制限時間が設けられ、復活回数も決まっている高難度コンテンツだが、そのぶん報酬も多い。
“シルマエルの戦場”はギルドごとに実力を競うコンテンツ。ギルド対戦と討伐戦、ふたつのルールが実装される。
11月
接近戦を得意とするファイターの上級職として“ランスマスター”が登場する。突き攻撃の槍と範囲攻撃の薙刀、ふたつのスタンスを切り替えて戦い、中距離戦もこなせるバランス職。嶋田プロデューサーによると「めちゃくちゃ使いやすいです。
簡単に言うと、無双の呂布」。
11月には“シルマエルの戦場”が拡充。“要塞戦”は16対16で戦うコンテンツだ。
12月
アゼルとイナンナというふたりの女王が統治する新大陸ロヘンデルが登場。初期クラスのひとつ・マジシャンのスタート地点でもある魔法国家。美しい風景が特徴なので、スクリーンショット撮影がはかどりそうだ。
ロヘンデルには“夢幻宮”というアビスダンジョンが存在。アビスダンジョンとは素材集めに便利なコンテンツのこと。オープンサービス時にはふたつ実装されており、そこにロヘンデルの“夢幻宮”が加わることになる。
また、4人でボス討伐をするガーディアンレイドに、タイタロス、クロマニウム、紅蓮の妖狐、ナクラセナの4種類が追加。非常に強いので、部位破壊などのギミックを楽しんでほしいとのこと。
アップデートのスケジュールをまとめるとこのような形となる。
サービス形態は基本プレイ無料+アイテム課金
アップデートのつぎはサービス形態などについて発表がなされた。
『ロストアーク』のサービス形態は基本プレイ無料のアイテム課金方式。オープンサービス時から課金アイテムは用意され、その一部が発表された。開発スタッフには日本のアニメ好きも多く、テンション高く作られたためにクオリティが高いという。
なお、今回紹介するのは、ガチャではなく選んで買える課金アイテムとのこと。
最上さん起用のCMや天野喜孝氏のイラストに注目
Twitterキャンぺーンや推奨パソコン、10月21日から展開する公認ネットカフェなど、周辺事情も充実。キャンペーンの中には、そのときしかもらえないアバターが手に入るようなものもあるらしい。
コアなオンラインゲーマーとして知られる最上もがさんを起用したCM動画も公開された。「いちばんゲームにハマっていた時期はPCを何台もセットし、足の指でも操作していた」というエピソードも取り入れられている。
また、最上もがさんのYouTubeチャンネルで『ロストアーク』のプレイ動画が公開。全3回を予定しており、初回は9月11日20時から配信予定だ。
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番組も終わりに近づく中、1枚の印象的な絵が公開された。画家の天野喜孝氏による作品だ。強い正義感を持っているが、それゆえに悩み苦しむ青年・アマンの、心の闇が描かれている。
このイラストを多くの人に見てもらうため、『ロストアーク』運営チームがとった手段が、ゲーム内への実装だ。本作にはカードを装備にセットして強化するシステムがあり、一種の収集要素になっている。オープンサービス時にログインイベントを実施し、1日目の報酬として設定したとのこと。何とも太っ腹である。
今後もこのイラストを使った展開を検討しているようで、「街中でこの絵を目にすることがあるかも」と気になる発言もあった。
『ロストアーク』はオープンサービス開始時は2サーバー体制で運営するという。一見、数は少ないが、1サーバーにつき何万人も入れるという。オンラインゲームはプレイヤーの多さがおもしろさに直結するため、多くの人といっしょに遊べるのはありがたい。
さまざまな大陸を巡り、失われた“アーク”を取り戻す大作オンラインRPGの船出に要注目だ。