ゲームオンがサービス予定の新作オンラインRPG『ロストアーク』のクローズドβテスト(CBT)が、2020年7月9日~7月20日にかけて行われました。

 『ロストアーク』は、斜め上からの見下ろし視点……いわゆるクォータービューと呼ばれる形式のアクションRPGです。無数に出現する敵をスキルでなぎ倒す爽快感や、装備品の収集を目的としたトレジャーハンティング要素を持つハック&スラッシュ的なゲームプレイと、MMORPG風な魅力を融合させているのが特徴といえます。

 本記事では、実際にCBTに参加した体験をもとに、本作の特徴やその魅力についてお伝えしていきます。

クォータービューとはいえ、あなどりがたい幅広いキャラメイク!

 基本的に見下ろし画面のままゲームが進むクォータービューのゲームでは、プレイ時にあまりキャラクターが大きく見えないぶん、キャラメイクは簡易的なものになりがち。自分のキャラを納得いくまで作り込みたいプレイヤーにとっては、少々残念な点といえます。

 しかし本作では、かなり細かい作り込みが行えるため、自キャラ愛が強い人でも存分に理想のキャラクターを作ることが可能です。

 キャラメイクでは、まずはプレイするクラスを選択。CBTで作成できたのは4クラスでしたが、ほかにも2クラスぶんの枠があったので、正式サービスではさらに多彩なキャラメイクができるようになるでしょう。ちなみに、性別はクラスごとに固定されており、変更はできません。ここは少し残念な部分ではあります。

ウォリアー 性別:男
巨大な剣を振り回す、接近戦を得意とするクラス。敵の群れに飛び込んで暴れたい人や、重厚感あふれる鎧に惹かれる人に向いています。
マジシャン 性別:女
魔法を駆使し、遠距離から敵を攻撃するクラス。距離を取って戦いたい人や、エルフのような神秘的な見た目が好きな人にオススメです。
ファイター 性別:女
素早い乱打で敵を蹴散らす、スピードタイプの近接クラス。見栄えのするアクションや中国拳法が好きな人は動かしているだけで楽しいはず。
ハンター 性別:男
銃や弓を使ってスタイリッシュに戦うクラス。多彩な効果を持つスキルで敵に対処していく、テクニカルな楽しさがあります。

 どこもかしこも美男美女! それぞれのクラスには豊富なプリセットが用意されているため、髪型を少し変えるだけでも満足のいくキャラクターができ上がります。

 ランダム生成してみても、もとのパーツが優れているためか、なんとも言えないような味わい深いキャラができることは少なく、キャラメイクが苦手な人でも簡単にお気に入りのキャラクターを作ることができます。

異種族っぽいパーツなども用意されており、キャラメイクだけで数時間遊べます! キャラ年齢など、しわの加減を調整できるスライダーもあるので、壮年のキャラクターも問題なく作れる点は嬉しいです。

 キャラメイクだけでなく、アバター(スキン)を始めとしたコスメティック要素も、プレイヤーの個性を飾るには欠かせません。テスト中は、アバター衣装やペットなども体験することができました。

豪奢な見た目のものやファンキーなものなど、持っているだけで目立つものが多い印象。
ペットやマウントも、きっと独特のものが追加されていくのでしょう。かなり目立つので、存在感を出したい人にはピッタリかも?

 ちなみに、通常の装備でも変更するとキャラクターの外見に反映されます。最近のゲームでは当たり前になってきている要素ですが、やっぱりあるとうれしいですね。だんだんよくなっていく装備にモチベーションを感じるのもオンラインRPGの醍醐味。まだCBTということもあって、グラフィックのバリエーション自体は多くはなかったので、正式サービス後に期待です!

豊富なスキルを的確に使用していく戦闘が気持ちよく、カッコイイ!

 本作の戦闘は、クラスごとに習得できるスキルを8つのスロットにセットして戦う、スキルベースのアクション。通常攻撃も行えるものの威力がそこまで高くないため、基本的にはスキルを回して敵を倒していくことになります。

 各スキルは効果範囲や発動速度、射程、威力など性能がさまざまで、かつ敵を状態異常にしたり、転倒させたりといった付加効果を持つものも多く、どのスキルをどの順番で使うと効果的か、というコンボを考えるのもおもしろい点。

敵を足止めしてから範囲攻撃スキルを発動させて確実に強力なダメージを与える、というように、スキルを使う順番を考えるのも楽しいです。

 使用できるスキルはクラスごとに千差万別。クラスが異なれば戦いかたも大きく変わります。各クラス共にレベル10になると上級クラスにクラスチェンジでき、さらに2系統(CBT時点)に分かれていきます。

 クラスチェンジまでのハードルは低く、一連のプロローグ終了時にレベル10に到達されているように作られています。意図してレベル上げをする必要もなく、ストーリーを進めるだけで上級クラスにチェンジできました。

クラスチェンジ時にはそれぞれの上級クラスを体験プレイできるので、実際に操作感を確かめられるのも助かります。
プロローグは各クラスに応じて異なるストーリーが展開されるため、操作感でクラスを選びたい人は、実際に遊びながらひと通り見てみるのもオススメです。

 使えるスキルはレベルに応じて少しずつ覚えていきますが、最終的には8つのスロットにまったく入りきらないほどの数を習得します。つまり、どのスキルを使うのかはプレイヤーしだい。とにかく火力重視で選んだり、一連のコンボを決められるように選んだりと、自由度の高さを感じました。

 また、スキルはレベルアップ時に得られるスキルポイントを割り振ることで強化可能です。強化段階ごとにいくつかの選択肢から強化内容を選ぶことができ、効果も大きく異なるため、セットするスキルの選択と併せると、実現できるバトルスタイルのバリエーションはすごく豊富!

選んだ強化内容はいつでも変更でき、スキルポイントの増減も自由に行えたので、「試しに強化してみよう」ということもできるのもうれしい(CBT用の仕様かもしれませんが)。
各クラスには、個別のゲージを溜めて放つ必殺技のようなスキルも用意されています。自分の遊んでいたクラス・サモナーは、巨人の足や地面を割って出現する竜など、さまざまなものを召喚できました。

 スキル関連はとにかく自由度が高く、取り返しのきかない割り振り要素などもなかったため、とりあえずのお試し感覚でいろいろな組み合わせを実践できる、ありがたい仕様です。

 本作はオンラインRPGなので、当然ほかのプレイヤーと共闘することもあります。が、全体的にはソロプレイでも楽しめるように作られていると感じました。CBTでは時間の関係上、レベル25付近までしか進めることができませんでしたが(レベル上限は50)、ひとりでクエストをめぐっていても困ることはありませんでした。レベルも問題なく上がっていったため、本格的にマルチプレイが必要になるのはレベルが上限に達して、エンドコンテンツに挑むくらいからかもしれません。

 なお、ストーリー上で訪れることになるダンジョンは、マルチプレイが推奨されています。自動マッチメイクシステムが完備されているため、ボタンを押して待っていればシステム側が自動的にパーティーを組んでくれるので、心配はありません。最近のMMORPGではおなじみの要素ですね。

ダンジョンの入り口でマッチ成立待ちをしているプレイヤーもたくさんいました。オンラインRPG感があって、個人的には好きな光景です。

 ダンジョンはひとりで突入することもできるため、「知らないダンジョンをいきなりパーティープレイはちょっと……」という人も安心。敵の数も調整されるのか、適正レベルであればソロプレイでもとくに問題は感じませんでした。

ストーリーダンジョンでは会話イベントが流れる場合もあるため、初回はひとりで挑んだほうが物語をしっかり楽しめそうです。

 ダンジョンの最奥にはボスが待ち構えているのですが、多くのボスは強力な範囲攻撃を持っているため、回避と攻撃を的確に行わなければならず、手に汗握るバトルを楽しめます。

範囲攻撃は効果範囲が表示されるため、冷静に対処すれば回避可能。ですが、攻撃に夢中になっていると食らってしまうことも……。

 ボスには、特定のスキルを当てることで無力化(一定時間行動不能)状態にできるほか、部位破壊をして戦闘を有利に進められる、といったギミックも用意されているようです。せわしない戦闘中に狙うには、慣れないと厳しいと感じましたが、それだけ上達する余地が残されているということ……!

 どのクラスで遊んでも、いかに自分の得意なスタイルに持ち込むかというスキルの創意工夫の部分が楽しく、うまく敵の攻撃をさばけたときの快感はオンラインRPGでも屈指のものと言えるでしょう。

こだわりを感じるカットシーン演出や、多彩なやり込み要素も魅力!

 プレイを全体的に通して見たときに、本作はかなりストーリー演出に力を入れていることがうかがえました。基本的にクォータービュー作品では、一貫して見下ろし視点を保つため演出が地味めになってしまうことが多いのですが、本作ではカットシーンを多めに使い、カメラワークにもこだわって臨場感を出す手法を取り入れています。

カットシーンはフルボイスかつ、派手な演出モリモリでアニメを見ているようです。重要なNPCは登場機会も多く覚えやすいため、ストーリーを理解しやすいのも好印象。

 ストーリー上で重要な場面では、インスタンスバトルとしてNPCと共闘する場面があるなど、ストーリー部分を楽しんでもらおうという工夫が見られます。実際プレイする側としても、決まったスキル回しで機械的に敵を倒すだけではなくなるため、ちょうどいいスパイスとして作用していたように思います。

 ほかにも、建物から建物へ飛び移ったり、滑車を利用して高所から素早く移動したりと、立体的なマップを生かしたギミックを多く取り入れており、クォータービューらしからぬ、演出の華やかさが目を引きます。

単なる演出ではあるのですが、崖を飛んだり斜面を滑ったりと、多彩なバリエーションが用意されていて見ていて飽きません。
自キャラの写真を自由に撮れるモードも用意されています。

 加えて、やり込み要素もかなり充実しています。NPCに贈り物をして高感度を上げ、お返しにアイテムをもらうシステムや、地域ごとのビューポイントやネームドモンスター、収集アイテムなどを埋めていく“冒険の書”など、すべてこなそうと思うと、じっくりと腰を据えてプレイする必要がありそうでした。

冒険の書は地域ごとに用意されており、すべて合わせるとどれほどのボリュームになるのか想像もできません。ですが名称からなんとなく想像できるものも多く、埋めたくなっちゃうのがニクイですね。

 今回のCBTでは体験するまでに至れませんでしたが、自分専用のフィールドである“遠征隊領地”では、自由にオブジェクトを配置できるハウジング要素を楽しめるようですし、エンドコンテンツとしてさまざまなシステムも用意されているようです。

 全体的に、レベルはストーリーを追いながらサクサクと上げて行き、レベル上限に達してからのやり込み要素が本番という印象でした。ですが、レベル上げの過程が無味なものかといえばそうではなく、しっかりとした魅力に裏打ちされたゲームプレイを楽しむことができました。

 まだ正式サービスの日程は未定ですが、オンラインRPGやハック&スラッシュ作品が好きな人は、今後の展開も含めてぜひチェックしてみてください。