特許庁、中部経済産業局は、2020年10月15日に富山市で“知財のミカタ~巡回特許庁in富山~”を開催。同プログラムの参加申し込みを受け付けている。参加費用は無料だ。

 “知財のミカタ~巡回特許庁in富山~”では、“スポーツと知財”をテーマに、eスポーツを中心としたスポーツと知財との深い関係について、各分野の第一線で活躍する専門家を講師に迎えてセミナーが実施される。

以下、リリースを引用

知財のミカタ~巡回特許庁in富山~申込受付中!

“知財のミカタ~巡回特許庁in富山~”申込受付中。eスポーツについて、各分野の第一線で活躍する専門家がセミナーを実施

 特許庁、中部経済産業局は、令和2年10月15日(木曜日)に、富山市で「知財のミカタ~巡回特許庁in富山~」を開催します。「eスポーツ」を切り口とした基調講演のほか、「地場産業と新産業への知財の活用」に関するパネルディスカッションや、株式会社アシックスによるセミナーなど、魅力的なプログラムを多数用意しています。

「知財のミカタ~巡回特許庁in富山~」とは

 知財に対する、「自分には関係ない」、「難しそう」というみなさまの“見方”を変え、知財をみなさまの“味方”にすることをコンセプトに、毎年、全国各地で「知財のミカタ~巡回特許庁~」を、参加無料で開催しています。

 各分野の第一線で活躍する専門家を講師に迎え、知財の見方を変えるセミナーを行うほか、開催地域で活躍する弁理士が分かりやすく知財について説明する、日本弁理士会による「知財広め隊セミナー」を併催します。

 さらに、知財や経営に関するお悩みについて、INPIT知財総合支援窓口やよろず支援拠点の支援担当者がお答えします。

 「巡回特許庁in富山」では、「スポーツと知財」をテーマに開催します。

 スポーツの中でも、最近注目が高まっているのが「eスポーツ(エレクトロニック・スポーツ)」。富山県は、富山県eスポーツ連合が2016年から開催している「ToyamaGamersDay」など、「eスポーツ」の分野で地域を巻き込んだ盛り上がりを見せています。

 「eスポーツ」を中心に、スポーツと知財との深い関係について、各分野の第一線で活躍する専門家を講師に迎え、「eスポーツ」に馴染みのない方にも分かりやすくセミナーを行います。

開催概要

  • 名称:知財のミカタ~巡回特許庁in富山~
  • 開催日:令和2年10月15日(木曜日)
  • 開催場所:富山国際会議場(富山市大手町1番2号)

プログラム

基調講演:「ゲームがスポーツになって見えてくる価値」(定員:100名/場所:多目的会議室201-204/時間:13:15〜14:25)

 競技としてデジタルゲームをプレイするeスポーツが世界で発展しています。

 アジア競技大会への正式種目採用、大型興行、国体の文化プログラムなど様々な企業、団体が参画する一方で、多様なゲームコミュニティが地域で活発に活動しています。

 一般的なスポーツでは、用具に含まれる特許権、意匠権などさまざまな知財が関わっていますが、eスポーツにおける知財はどうなっているのでしょう。

 本講演では、福岡eスポーツ協会を起ち上げ、ゲーム業界のみならずスタートアップ支援にも造詣の深い中島健一氏にeスポーツの現状や、ポテンシャルを事例を交えて紹介いただきながら、eスポーツが創る価値と新たなジャンルにおける知財について考えるきっかけを提供していただきます。

【講師:西日本電信電話株式会社 エンターテインメントプロデューサー 中島 賢一氏】

“知財のミカタ~巡回特許庁in富山~”申込受付中。eスポーツについて、各分野の第一線で活躍する専門家がセミナーを実施
  • 株式会社NTTe-Sports 取締役
  • 福岡eスポーツ協会 会長
  • 熊本eスポーツ協会 顧問
  • 公益財団法人 福岡アジア都市研究所 フェロー
  • デュエル・マスターなど

 民間IT企業を経て、福岡県に入庁。福岡県にてITやコンテンツ産業振興を活発に行い、ソフトウェア産業の中核拠点の福岡県Rubyコンテンツ産業振興センターを立ち上げる。

 2013年4月より福岡市に移籍。ゲーム・映像係長や創業支援係長として、ゲーム、映像などのクリエイティブ分野やスタートアップ企業のビジネス支援に奔走。

 その後、公益財団法人福岡アジア都市研究所にて都市政策をベースとした研究事業のコーディネータとして活動し、2018年9月に福岡eスポーツ協会を立ち上げる。

 2019年4月『楽しい』でもっと世の中を良くしようとNTT西日本に移籍。

 プライベートでは、14年以上にわたってトレーディングカードゲームのイベントを開催し、子どもたちからデュエルマスターと称されている。(カード所持枚数:85万枚)

セッション1:「スポーツを支える知的財産」(定員:100名/場所:多目的会議室201-204/時間:14:35〜15:20)

 世界中のアスリートたちが競い合うスポーツ、そして世界中の人々に様々なカタチで感動を与えるスポーツ、その可能性は無限に広がっています。

 そこには様々な知的財産が生まれ、多くの記録を支えてきています。長きに渡りスポーツ用品業界に貢献してきたグローバルブランド「アシックス」の歴史と、そのものづくり精神を支えてきた知的財産活動はどのようなものなのでしょうか。

 株式会社アシックス知的財産部部長の齊藤浩二氏が、日本企業として世界に誇れるブランドものづくりを掲げるアシックスならでは知的財産の取組みについてご紹介くださいます。

【講師:株式会社 アシックス 知的財産部 部長 齊藤 浩二氏】

“知財のミカタ~巡回特許庁in富山~”申込受付中。eスポーツについて、各分野の第一線で活躍する専門家がセミナーを実施

 米国勤務を含む30年に渡る大手家電メーカーでの勤務を経て、2015年10月より現職。

 研究職を経験した後、1991年より知的財産部門に移籍、社内啓蒙・発明発掘・権利化・訴訟・契約・譲渡などの国内外知的財産関連実務を研鑽、また、知的財産としてのブランド資産にフォーカスし、ブランド保護やブランド戦略実務に携わる。

 アシックスでは新規事業プロジェクトなどへの早期知的財産介入を呼びかけ、知的財産リスクヘッジにも取り組む。

セッション2:「スポーツICT/電子ゲームの最新動向をビジネスに活かす!~スポーツ関連技術、電子ゲームの特許出願技術動向調査~」(定員:100名/場所:多目的会議室201-204/時間:15:30〜16:15)

 特許庁では、市場創出・拡大が見込める技術分野において、世界の特許情報を分析し、研究開発動向、日本の技術的な強み等を分析し、企業・大学等が目指すべき研究開発の方向性を示すために調査を行っています。

 スポーツ関連技術では、多様なデータを取得するセンシング、IoT、AI、データ解析技術が、競技・トレーニング・一般スポーツの可視化・判定・管理等に活用される中、これらの要素技術を中心に調査されました。

 電子ゲーム分野では、モバイル・オンラインゲームの市場が伸びる中、VR・AR等の新技術の活用、eスポーツ等の観戦型ビジネスモデル、教育・ヘルスケア等の異業種展開について調査されました。今後のビジネスに活かすためのこれら最新動向を特許庁の松下様にご講演いただきます。

【講師:特許庁 審査第一部 自然資源(電子ゲーム・学習)室長 松下 公一】

 1996年特許庁入庁。特許審査官として、レーダ、GPS、電子ゲーム、学習、スポーツ分野等における特許審査・審判業務に従事するとともに、国際協力課においてアセアン・インド・ブラジル等の新興国との知財分野における協力の推進、世界知的所有権機関において国際特許分類の策定等の業務にも携わる。

セッション3:日本弁理士会併催イベント「地場産業と新産業への知財の活用~時流に合わせた知財活動とは~」

 大正時代から始まる木製バット産業と近年注目され始めたeスポーツ産業という時代の推移を感じさせる対照的な産業の今後に知財をいかに活用すべきかをテーマに、各産業で活躍する中小企業2社の現状紹介、各社の現状に対する弁理士の知財アドバイス、三者によるパネルディスカッションの順でお話いただきます。

【パネリスト(1):富山県eスポーツ連合会長/(株)ZORGE代表取締役 堺谷 陽平氏】

【パネリスト(2):株式会社ロンウッド 代表取締役 /(株)SSプロダクト 代表取締役 波多 陽祐氏】

 高岡向陵高等学校卒業。1996年から波多製作所に入社しバット製作に携わり、2006年にSSプロダクトを設立し代表となり、2019年からロンウッドの代表を兼務。

【モデレーター:日本弁理士会北陸会 弁理士 開口 宗昭氏】

  • 富山県立高岡高等学校卒業
  • 東北大学工学部金属加工学科卒業
  • 東京都内の特許事務所勤務
  • 1984年:株式会社本田技術研究所入社(特許課勤務)
  • 1987年:弁理士登録
  • 1990年:株式会社本田技術研究所退社
  • 1991年:開口国際特許事務所開設(東京オフィス)
  • 2006年:富山オフィス開設

何でも相談コーナー

 知財や経営に関するご相談・お悩みに、INPIT富山県知財総合支援窓口の支援担当者や富山県よろず支援拠点のコーディネーターなどが無料で受け付けます。

参加申込方法等

 プログラム・参加申込等の詳細は、ホームページを御覧ください。

 なお、本イベントの開催にあたっては、ご来場の皆様の安全に配慮し、政府、自治体及び会場の指針等に沿って、新型コロナウイルス感染症対策のため、マスクの着用やアルコール消毒、検温・問診、ソーシャルディスタンスの確保等の対策を実施します。

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