いまから9年前の2011年(平成23年)9月8日はプレイステーション3用ソフト『テイルズ オブ エクシリア』が発売された日。
『テイルズ オブ エクシリア』は『テイルズ オブ』シリーズ15周年記念作品。
ちなみに『テイルズ オブ』シリーズはテイルズスタジオが制作していましたが、テイルズスタジオは2012年1月1日にバンダイナムコゲームスに吸収されたため、本作がテイルズスタジオの最終作になります。
シリーズ15周年記念作品はいのまた氏と藤島氏の両名が参加!
シリーズ15周年記念作品だけあって内容も豪華で、これまでシリーズでキャラクターデザインを担当してきたいのまたむつみ氏と藤島康介氏の両名が作品に参加しています。
なお、『テイルズ オブ エクシリア』はキャラクターグラフィックがいままでのシリーズに比べて頭身が高くなっているのですが、しっかり原画の雰囲気が再現されており、そこはファンからの評価も高かったポイントでした。ちなみに、アートディレクターとしてシリーズおなじみの奥村大悟氏が参加しており、デザインは統一されていたため、ゲーム内での違和感はありません。また、アニメムービーは本作よりufotableが担当しています。
シリーズ初のダブル主人公も大きな特徴で、医師を志す少年のジュードと四大精霊を従える精霊の女性・ミラという、ふたりの主人公からひとりを選び、物語を進めていくという形でした。ストーリーの流れは変わらないものの、選んだ主人公によってイベントが異なる部分があるため、2周目では違う主人公を選んでプレイするという楽しみがありました。
お人好しな性格をしたジュードも冷静沈着なミラもどちらも魅力的なキャラクターですが、とくにミラはゲームを進めていくと天然ボケっぽいところが明らかになっていってかわいかったですね。とくに“食”の素晴らしさに目覚めてからの腹ペコキャラには序盤とのギャップで笑わせてもらいました。
仲間キャラクターも60歳を超える執事のローエンや、いつも“ティポ”というしゃべるぬいぐるみを抱いているエリーゼなど印象的な人物が多かったです。
バトルはDR-LMBS(ダブルレイド・リニアモーションバトルシステム)という、ふたりがペアになって戦うシステムが搭載されていました。
ふたりがペアになるリンクモードでゲージをためると共鳴術技(リンクアーツ)という術技をくり出せるのですが、これが非常に強力なので戦っていて爽快でしたね。
また、リンクモードは共鳴術技だけではなく、リンク対象からサポートを受けることも可能でした。たとえば、ジュードとリンクすればHPや戦闘不能を回復してくれたり、エリーゼであればティポが敵からHPとTPを奪ってくれたりと、それぞれ固有のサポートが存在しました。
リンク関連のシステムはこれまでのシリーズには無かったもので、新鮮で楽しかったです。
そんな『テイルズ オブ エクシリア』は、2012年11月1日にエンディングから1年後を舞台にした続編『テイルズ オブ エクシリア2』を同じくPS3で発売しました。それぞれひとつの作品として楽しめるようになっていますが、ぜひセットで続けてプレイしてみてもらいたいですね。