Webカメラなどを通じて自分の姿を2D/3Dのアバターにできる、Holotech StudiosのPC用ソフト『FaceRig』。ゲーム配信やカジュアルなWebミーティングなどで使われてきたこのツールの後継作である『Animaze』がSteamでPC向けに近日登場予定であることが発表された。

 なおクローズドβテスターの募集も行われている。締切は1週間後になっており、そこからまもなく招待が行われるようだ。

基本機能の改善に加え、iOS版のカスタマイズ機能などを導入。Live2Dにはデフォルト対応

 同スタジオは、iOS向けにFaceRigでの蓄積を活かしたアプリ『Animaze Avatar by FaceRig』をリリースしており、今回のPC版はそちらにブランドを統合するという形になる。

 機能面でもこのiOS版からの影響が見られ、PC版でもアバターモデルのカラーやパーツのサイズを調整したり、アクセサリー類を足したりできるといったカスタマイズ機能が登場する。

 またこちらもiOS版同様に、PC用ツール“Animaze Editor”を通じて3Dモデリングツールなどで作ったデータをオリジナルのアバターとしてインポートできるという。日本のユーザーには、Live2DのモデルにDLCなしでデフォルト対応するというのも嬉しいところではないだろうか。

 そのほかFaceRig/Animazeの根幹をなす機能である、自分の顔の動きをアバターの動きに反映させるためのフェイストラッキングやアニメーションシステム、声とアバターの口を連動させるリップシンクなどの機能も改良されているとのこと。

F2P+サブスクリプションのハイブリッドにビジネスモデルが変化

 公式サイトに掲載されている概要によると、『Animaze』の基本機能は無料で提供され、さらに月数ドルのサブスクリプションと一定以上のファンがいるコンテンツクリエイター向けのVIPサブスクリプションという二段階の定額課金で制限が解除されるという。

 なおFaceRig所有者はAnimazeのサブスクリプションの割引が提供されるほか、いくつかのアバターはAnimazeでも同梱されて引き続き利用可能。そして2つのAnimaze用アイテムが貰えるとのこと。

 ただしFaceRigアバターとAnimazeアバターには互換性がないため、すべてのFaceRigアバターがAnimazeでも利用できるわけではない。自分でインポートしたものなどは、モデルを修正した上でAnimaze Editor経由でAnimaze用に変換する必要がある。