Vespaよりスマートフォン向けに、全世界でサービス中の『キングスレイド』（略称は『キンスレ』）。日本では2018年3月に正式サービスが開始され、全世界で1300万ダウンロードを突破しているリアルタイム3DバトルRPGだ。2020年秋には、テレビアニメ『キングスレイド 意志を継ぐものたち』の放送も予定されており、今後ますます盛り上がりを見せるタイトルと言えるだろう。
そんな本作の魅力のひとつとなっているのが、王道ながらもプレイヤーを裏切る展開で話題を集めた重厚なストーリー。その続きが気になる中、8月のアップデートにて、いよいよ第10章の物語が幕を開ける。
本記事では、本作の魅力を改めて紹介するとともに、9章までのストーリーを本作未プレイのプレイヤーでも楽しめるように総括。そして、10章からの物語がどんな展開になるのか、解説していこう。
剣と魔法の王道ファンタジー
物語の始まりは、100年前の世界。魔界より現れた魔王アングムンドの軍勢は、全世界を制圧しようと蹂躙の限りを尽くす。人間国家オルベルリアの王・カイルは“聖剣エア”を手に、仲間たちとともに魔王軍に立ち向かい勝利。
戦いの跡には、カイルとアングムンドの姿はなく、さらに聖剣エアからは闇の力が溢れ始める。カイルとともに戦った仲間たちは、聖剣エアを光の女神ルアの加護を受けた世界樹に封印した。
そして本作の舞台となるのが、人間と魔族との戦争が終結し、100年が経過した世界。ある日、女神ルアは魔王アングムンドの力が復活し始めていることを感じ取る。それを聞いた現オルベリア王は、新たに騎士団を派遣し、調査することに。
しかし、王が派遣した騎士団は帰還せず、なにやら暗雲が立ち込める。本作の主人公であるオルベルリア王国の騎士見習い・カーセルは、騎士団を探索するため、幼なじみの司祭・フレイとともに後を追う。
……というのが、序盤のストーリー。舞台となる世界は人間族やエルフ族などが住み、剣や銃、魔法などの概念が存在する王道的なファンタジー世界だ。そこでプレイヤーはカーセルの視点から物語を読み進めながらも、自由にパーティを編成してステージを攻略していく……というRPGとなっている。
物語は3Dによるアニメーションで構成されており、表情豊かなキャラクターたちの演技や、ドラマティックな演出などが満載。ときにはイベントCGやムービーなども差し込まれ、据え置き機RPGさながらの体験が味わえる。
9章から一転する物語
さて、新たに追加された10章の説明するその前に、9章までの物語を解説しよう。なお、もちろんネタバレ要素を含んでいるので気になる方はスルーしてほしい。
とは言ったものの、本作は9章までの物語が、本作のこれからの重要な要素を担っているほか、ここまで説明してきたのは、本作が単なる王道ファンタジーだということ。あくまで重要なポイントをかいつまんで紹介するので、まだプレイしていない人にとっても逆に大きな魅力に映るはずだ。
勇者としての活躍、そして反逆
本作の物語は章仕立てとなっていて、1章～6章までは基本的にライバルの登場や、新たな仲間と出会う最中、聖剣エアの謎についてなどをめぐって、シンプルな物語が描かれる。そして、カーセルたちは、現代の魔王として君臨する黒騎士の打倒を目指していく。
物語は7章よりどんどん真実へと近づいていき、じつはただの見習い騎士だったカーセルが、先代の王・カイルの息子だったことが明かされる。そして、聖剣エアの力に翻弄されていくカーセルだが、仲間たちやフレイのおかげで、なんとか力を抑えながらも聖剣の真の力を得ていく。
8章ではこれまでライバルとして登場した魔女・マリアが、じつはカイル王とともに戦った英雄のひとりであったことが明かされるなど、いよいよ黒騎士の真実にも迫っていく。
そして9章は、いよいよ黒騎士との決戦。だが黒騎士は、じつは魔王アングムントを倒したはずのカイル王だった。カイル王は、魔王を倒した呪いにより、つぎの魔王に選ばれてしまったのだ。父を救うため、世界を救うために、カーセルは黒騎士に勝利。だが、現魔王を倒したことにより、そして聖剣に眠っていた魔王の呪いにより、カーセルはつぎの魔王に選ばれてしまう。
“女神ルアは人々を見捨てない”という強い信仰心を持ちながら、カーセルにこれまで寄り添ってきたフレイ。女神ルアを信じても救われなかったカーセルの消滅に絶望し、彼女までも絶望し、堕天使としての道を歩む。
そして魔王カーセルと、堕落フレイは、女神ルアへ反逆するため、世界と世界樹を破壊してしまう……。
以上が、ここまで描かれているストーリーのおおまかな概要。主人公であったはずのカーセルが魔王となり敵側に回っただけでなく、さらにおしとやかな神官だったフレイまでが闇堕ちしてしまうという展開に、多くのプレイヤーが度肝を抜かれたのだ。
世界に残る英雄たちが描かれる新章・10章
そんな絶望の物語の続きが描かれるのが、今回新たに追加される10章となっている。10章では世界樹の破壊後、残った英雄たちが自分たちの意志を貫くためのストーリーが展開されるほか、帝国のハウンド部隊や忘れられていた公国の末裔たちなどの物語も描かれるようだ。
9章の追加以上に、今回の10章以降はこれまでにない規模のストーリーとなっているそうなので、これから遊ぶ人たちも、久しぶりに遊ぶ人たちにとっても、これまで以上の驚きが待っているのではないだろうか。
単なる王道ファンタジーではない物語性が、さらに強まってきた『キングスレイド』。その重厚なストーリーに、ぜひ飛び込んでみてほしい。
ちなみに先日のアップデートにて、新規英雄“ヒルダ”が追加された。10章の物語のカギを握る人物のようだ。新規英雄“ヒルダ”は9月8日メンテナンス前まで開催している“英雄スペシャルダンジョン”で入手でき、装備セットも無料獲得が可能。 また、新章・10章を記念して10日間のログインボーナスイベントを開催中なので、プレイするならいまがチャンス！
「X : Rebellion」10章ログインイベント（※9月8日メンテナンスまで）
- 1日目：スタミナポーション×100
- 2日目：専用武器覚醒転移チケット×1
- 3日目：3千万ゴールド
- 4日目：再研磨チケット×10
- 5日目：未鑑定の魔導工学装備ボックス×3
- 6日目：ランダム専用武器チケット×1
- 7日目：ランダム専用宝物チケット×1
- 8日目：未知の魂の欠片×800
- 9日目：神王の加護×3
- 10日目：オールインワン特別10連召喚チケット×1+専用武器チケット×1
やり込み度の高いリアルタイムRPG
ここからは本作のもうひとつの魅力であるゲームシステムについて紹介していこう。本作のバトルはリアルタイムで進むだけでなく、基本的にはオートで進行し、操作はスキルを使用するタイミングを決めるのみ。スキルによっては相手のスキル発動を止められるものもあるので、タイミングによる戦略性が重要だ。
と言っても、スキル発動タイミングのオート機能もあり、見ているだけでサクサクバトルが進められるのもポイント。また、バトルの1.5倍速モードや自動で連続バトルをしてくれる便利機能も満載で、いわゆる“高速周回”などもやりやすい。ゲーム初心者でも、かなり遊びやすいものとなっている。
パーティは基本4人1組となっていて、ナイトやアサシンなど一長一短の特徴を持つクラスを持つキャラクター（ゲーム内の仲間キャラクターの表記は“英雄”）から自由に編成可能。クラスは大きく前衛、中央、後衛といった3つの役割に分かれており、前衛ならば敵の攻撃を受け止める“タンク”、後衛ならばダメージを徹底的に出す“ディーラー”や、支援役の“サポート”など、バランスのいいパーティを作るのが攻略の秘訣だ。
ガチャに頼らずとも遊べるシステム
パーティは、サブタンクの前衛・カーセル、ヒーラーサポートのフレイのほかに物語を進めることで、1対1特化型のアサシン・ロイと、ディーラーとして全体攻撃を得意とするクレオと出会うので、課金などをせずともバランスのいいパーティが手に入るようになっている。
物語は上記4人をメインに進んでいくが、ゲームとしてはほかのメンバーをパーティに入れてもオーケー。ではそのメンバーをどのように仲間にしていくのかというと、基本的にはゲーム内課金通貨で購入するのがメインの入手方法となっている（課金通貨は無料で大量に手に入るので、課金せずともある程度は集められる）。つまり、本作にはキャラクターガチャが存在しないのも特徴だ。
そのほかにも、ストーリーを進めることで加入する仲間や、街にいるショップ店員や城の衛兵なども、好感度を上げていくことで仲間にできることも。
なお、課金通貨の使い道はおもに仲間を増やすために使うが、本作は装備が重要なポイントとなっており、武器などといった専用の装備がガチャになっている。が、ガチャを引かずとも専用装備を手に入れる方法があったりするので、本作はそこまで熱心にガチャを引くゲームではない。
豊富な育成要素
育成は基本的に経験値を取得して、レベルを上げていくのが基本。レベルは現在、最大100まで。8月25日のアップデートにて、レベルが90から100に引き上げられた。
キャラクターにはそれぞれ“星”というランクがあり、ほかのゲームでいうところのレア度に近いかもしれない。ただ、この星はデフォルトでは星2、星3と割り振られているもの、素材を使用して覚醒させることで、全キャラクター最大まで上げられる。また、星を最大にすると“超越”という覚醒方法となり、いわゆるパッシブスキルを取得できるようになる。
また、前述したように本作は装備が重要。それぞれ個別に特殊能力を発揮する専用武器、専用宝物のほか、防具やアクセサリーを入手・強化して冒険を進めていく。装備は多彩な効果を発揮するものが多く、セットで装備することで真価を発揮するものや、特定の敵に対して大きな効果を得られるものなどさまざま。
そのほかにもスキルの強化や、装備へのルーン装着、専用武器をさらに強力なものへとする“ソウルウェポン”など、カスタマイズ要素が非常に豊富。やり込めばやり込むほどキャラクターたちが強くなる、RPGらしい遊びが楽しめるのだ。
物語を進めるだけじゃない充実したコンテンツ
メインストーリーのほかにも、巨大なドラゴンと最大9人でマルチやシングルで挑む“ドラゴンレイド”や、ほかのユーザーと戦うPvP要素“決闘場”、ワールド全体で超巨大なボスの打倒を目指す“ワールドボス”などなど、さまざまなコンテンツが用意されている。
どれも参加すれば強力な装備が手に入ったり、貴重な素材アイテムがプレゼントされるなど、豪華な報酬が貰える。キャラクターごとに各コンテンツへの適正があるので、さまざまなパーティを組みながらコンテンツを遊んでいくのが本作のメインストリームとなっている。
見た目のカスタマイズも充実！
美男美女から妖艶な女性、ダンディなおじ様、キュートな小さい女の子などなど、個性豊かなキャラクターを仲間にできる本作。さらに本作は衣装（コスチューム）が非常に充実しており、ファンタジックな衣装から水着といった定番のものまで盛りだくさん。これらも、ゲーム内課金通貨を使用して購入できる。
衣装のほかにも髪型変更やメガネの装着などのアクセサリーも満載。入手するだけで特別なボーナスが得られるのも魅力だ。
つまり、本作は好きなキャラクターで、好きなキャラクターを性能から見た目まで自由にカスタマイズしながら、ゲームを攻略できるのが本作最大の特徴と言えるだろう。
ここまで紹介してきたように、本作は重厚なストーリーが楽しめるほか、やり込み要素も満載なので、ぜひプレイしてみてほしい。
