スタイリッシュアクションがとにかく爽快
いまから19年前の2001年(平成13年)8月23日は、プレイステーション2用ソフト『デビル メイ クライ』が発売された日。
本作は魔界の王から人間を救った伝説の魔剣士・スパーダの息子であるダンテを主人公にしたアクションゲーム。
母親を悪魔に殺されたダンテは、悪魔退治の便利屋を営んでおり、その便利屋に謎の美女・トリッシュが店を訪れてくるところから物語がスタートします。
本作のテーマは“スタイリッシュ”、連続攻撃をいかにスタイリッシュに決められるかというのがポイントとなっていて、簡単な操作でスピーディーなコンボをくり出せるところが人気の要因になっています。
剣で敵を打ち上げたあとに銃を連射して攻撃したりと、剣(格闘)による近接攻撃と銃火器による遠距離攻撃を組み合わせたアクションには爽快感があって、とても気持ちよかったです。ロック調のBGMも気分を盛り上げてくれましたね。
また、もうひとつの大きな特徴が“デビルトリガー”。ダンテのなかに眠る悪魔の力を引き出して魔人に変身するシステムですが、攻撃力が上がったり専用の技が使えるようになるというもので、一方的に敵を倒すことができます。
とくに初代は魔人化に必要なゲージがたまりやすかったので積極的に魔人化することができるのが魅力でした。この魔人化はその後もシリーズでおなじみのシステムになっていきますが、シリーズによってデザインが異なるため、「今回はどんなデザインになるのかな?」という楽しみもありますね。
爽快感のあるシステムである一方、歯ごたえのある難易度も話題に。
NORMALで3回ゲームオーバーになると選べる“EASY AUTOMATIC(イージー オートマティック)”という初心者救済処置もありますが、逆にHARDをクリアーすると選べるようになる“Dante Must Die!(ダンテ マスト ダイ)”は「これ、本当にクリアーできるの?」と疑うような超絶難易度でした。思わずコントローラーを壁に投げつけてしまった人も多いのではないでしょうか?(笑)
また、そんな本作の魅力は、やはり主人公のダンテにあるのではないかと思います。
皮肉屋で、どんな強大な敵を前にしても人を喰ったような態度を崩さない姿は格好よくてシビレますし、心の奥には人間としての正義、そして優しさを持っているところも、「やはり彼は物語の主人公なんだな」と思わせてくれます。
ネタバレになるため多くは語りませんが、そういった部分は双子の兄であるバージルとの対比にもなっていて、興味深い部分になっているのではないかと思います。
最近、『真・女神転生3 ノクターン HD』に有料DLCでダンテが登場することが発表され、大きな話題となりましたが、やはりダンテは人気キャラクターだと再認識させられましたね。
ちなみにシリーズの時系列としては『3』が最初となっており(『3』→『1』→(アニメ版)→『2』→『4』→『5』)、『3』では若々しく、よりクレイジーなダンテを見ることができます。個人的には『3』がいちばん好きで、推したい作品なので、初代をプレイして気にいったら、ぜひこの『3』もプレイしてみてもらいたいですね。
現在、『デビル メイ クライ』は解像度が上がったHD版を現行機でプレイすることが可能です。『1』『2』『3』がセットになったHDコレクション(Nintendo Switchは『トリプル パック』。パッケージ版のみ)も発売されているので、チェックしてみてください!