第5回甲子園の集大成。ナワバリバトル日本一のチームがついに決定!

 『スプラトゥーン2』のナワバリバトルNo.1を決める公式大会“第5回スプラトゥーン甲子園”。各地区大会を制した代表10チームによる全国決勝大会が、2020年8月15日(土)と16日(日)に開催された。

 今大会は、DAY1のリーグ戦と、DAY2のトーナメント戦という二部構成。リーグ戦は、10チームが甲リーグと乙リーグの各5チームに分かれて、それぞれ総当たり戦を実施。勝敗の結果を踏まえ、各リーグの上位4チーム、計8チームがDAY2のトーナメントに進んだ。これまでの甲子園とは異なり、無観客およびオンラインでの開催となったが、参加チームのナワバリへの熱量の高さは変わることなく、数々の激戦がくり広げられた。この記事では、両日の試合と結果を詳しくお届けしよう。

ニコニコ生放送“「第5回スプラトゥーン甲子園」全国決勝大会 DAY1”はこちら
第5回スプラトゥーン甲子園 全国決勝大会、詳細リポート&イカ研究員からの総括メッセージ。2日間の総力戦を制したのは、オンライン大会・春代表の“Another”!_01
スプラトゥーン甲子園の全国決勝大会と言えば、もちろんコレ! テンタクルズによる出場チームの紹介からスタート。
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司会進行および実況・解説は、おなじみのメンバー。MCの暴徒さん、声優の青木瑠璃子さんが進行役を務め、実況はコーリーさん、解説はファミ通より世界三大三代川、ライターのヴァニラ近藤が担当。
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イカ研究員さんも、イカ研究所からのリモート出演で両日を観戦。各チームの練習と努力がうかがえる試合の連続に今回もだいぶ涙腺を刺激され、DAY1の終わりには涙腺ゲージが割れた。

DAY1 甲リーグ:前回王者が苦戦する中、“たぴおかよもぎあいす”が見事な戦術を見せる!

 “たぴおかよもぎあいす”は、練り上げた戦術と息の合った連携がハマり、3勝をマーク。とくに目立ったのは、相手の注意を引きつけるキャンピングシェルターソレーラ(yomo選手)だ。このブキがしぶとく生き残り、相手が対処に手を焼いているうちに、L3リールガンを持ったふたり(ほーく選手、でぃめんたー選手)が塗り広げた。第3回、第4回優勝チームの“GGBoyZ”戦では、キャンピングシェルターソレーラがしばらく相手を引きつけつつ、迫ってきたところを返り討ちにする活躍も見せ、視聴者を沸かせた。仲間を影で支えたのはスプラスコープコラボ(なめこあいす選手)で、後方から相手を抑え込む射撃が要所で光った。

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オンライン大会・冬 代表“たぴおかよもぎあいす”。メンバーは、なめこあいす選手、ほーく選手、でぃめんたー選手、yomo選手

 “四神乱舞”は、守って耐えてからの逆転という持ち味を、全国決勝の舞台でも存分に発揮。“GGBoyZ”戦では、しばらく相手の猛攻が続いたものの押し切らせず、最後に相手のエクスプロッシャーカスタム(ダイナモン選手)を倒したことを起点に鮮やかな打開を見せ、勝利をつかんだ。“えびチリソース”でも、互角の戦いが続く中、生存力の高さが勝敗を分けて勝利していた。

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北海道地区大会DAY1 代表“四神乱舞”。メンバーは、At選手、ぎゃんぐ選手、らすく選手、てぃ選手

 甲子園を連覇している“GGBoyZ”は、最初の2戦で連敗するという、まさかのスタートとなる。しかし、3戦目の“えびチリソース”戦と4戦目の“月下雷鳴”戦では、序盤から攻勢に出る戦術を取り、さすがの戦いぶりで2勝をマーク。立て続けに相手を倒すエクスプロッシャーカスタム(ダイナモン選手)や、ここぞという場面で活躍するL3リールガンD(たいじ選手)のジェットパックは見事だった。

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関東地区大会DAY1 代表“GGBoyZ”。メンバーは、たいじ選手、ダイナモン選手、えとな選手、れんぞーん選手

 全員が甲子園初出場の“えびチリソース”は、大舞台でも意外性を見せる。初戦で“月下雷鳴”を倒し、その後は連敗するも、この日の最終戦で“たぴおかよもぎあいす”を撃破。“たぴおかよもぎあいす”は、ここで勝てば全勝での1位通過だったが、“えびチリソース”がそれを阻む形となった。

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九州地区大会DAY1 代表“えびチリソース”。メンバーは、ふしぎ選手、さっぷ選手、えび選手、しょー選手

 “月下雷鳴”は、速攻を仕掛けて有利な状況を作る場面が目立ったが、わずかな差で競り負ける試合が多くなってしまう。“四神乱舞”戦では相手の守りを崩すほどの攻撃で勝利したものの、惜しくもDAY1で敗退となった。

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近畿地区大会 DAY1代表:月下雷鳴:メンバーは、メンタリティしのはら選手、オクラ選手、りうくん選手、ひいらぎ選手

甲リーグの順位と結果
1位:“たぴおかよもぎあいす” 3勝1敗
2位:“四神乱舞” 2勝2敗(“GGBoyZ”との直接対決に勝利したため、2位)
3位:“GGBoyZ” 2勝2敗(“えびチリソース”との直接対決に勝利したため、3位)
4位:“えびチリソース” 2勝2敗
5位:“月下雷鳴” 1勝3敗

DAY1 乙リーグ:接戦続きのリーグを1位通過したのは、柔軟な編成で戦った“どんぐりーず”

 “どんぐりーず”は、地区大会ではリーダーのホットブラスターカスタム(Nうら うらちゃん選手)を軸に戦術を構築していたが、現在の環境に合わせて、編成を変更。リーダーがL3リールガンDとN-ZAP85を使い分けたことをはじめ、仲間もステージや相手に応じてさまざまなブキを持ち替えて戦い、3勝を挙げる。1位通過の決め手となった“Another”戦では、終盤のスペシャル発動とN-ZAP85(Nうら うらちゃん選手)&スプラスコープ(みけ選手)による連続撃破が鮮やかに決まり、勝利を収めた。

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関東地区大会DAY2 代表“どんぐりーず”。メンバーは、Nうら うらちゃん選手、まっちゃあいす選手、みけ選手、ここ選手

 “Another”は、試合前にリーダーが“ボコボコにして優勝します!”と語った通り、多くの試合で優位な状況をキープ。1試合落としたものの、戦術も個々の力も相手を上回る戦いを見せ、3勝を挙げた。チームの役割分担が明確で、とくにエンガワ河川敷での戦いは印象的。プロモデラーRGふたり(ぴの選手、れんたな選手)が交戦を避けつつ塗り広げ、ノーチラス47(バズ選手)とクーゲルシュライバー・ヒュー(りぃれ選手)が攻撃を担当し、相手を圧倒した。

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オンライン大会・春 代表“Another”。メンバーは、ぴの選手、バズ選手、りぃれ選手、れんたな選手

 “Crown Hunt”は後半2試合は落としたものの、最初の2戦を手堅く勝っていたことで3位に。“どんぐりーず”戦、“〆る者達”戦はともに接戦かつ、一進一退の攻防が続いたが、終盤に数的有利な状況を作り、わずかなチャンスを逃さなかったことで、勝利をつかんだ。

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第5回スプラトゥーン甲子園 全国決勝大会、詳細リポート&イカ研究員からの総括メッセージ。2日間の総力戦を制したのは、オンライン大会・春代表の“Another”!_19
北海道地区大会DAY2 代表“Crown Hunt”。メンバーは、もめん選手、べるりぃ選手、まーくん選手、カントリ選手

 “〆る者達”は、リーダーが持つキャンピングシェルターソレーラ(ルオカ団長選手)が守り、ほかの3人が攻撃に回るという戦術を徹底。粘り強い戦いを見せるが、わずかにおよばず勝ち星は伸び悩む。しかし、“DetonatioN Gaming”戦で相手の激しい攻撃を耐えしのぎ、1勝を挙げたことで4位に入った。

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九州地区大会DAY2 代表“〆る者達”。ルオカ団長選手、ちゃちゃ選手、こん♪選手、ばるかん選手

 “DetonatioN Gaming”は、地区大会で見せた攻撃力は試合の随所で見られるも、接戦の末に3試合は敗戦という結果に。“Crown Hunt”戦では持ち味の破壊力で相手を圧倒し、68.8%の塗りで勝利したが、トーナメント進出を逃した。

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近畿地区大会 DAY2代表“DetonatioN Gaming”。メンバーは、ミリンケーキ選手、Ku選手、けいとぅーん選手、れき選手

乙リーグの順位と結果
1位:“どんぐりーず” 3勝1敗(Anotherとの直接対決に勝利したため、1位)
2位:“Another” 3勝1敗
3位:“Crown Hunt” 2勝2敗
4位:“〆る者達” 1勝3敗(DetonatioN Gamingとの直接対決に勝利したため、4位)
5位:“DetonatioN Gaming” 1勝3敗