『Doom』や『Quake』などのシリーズによりFPSの礎を築いたゲームスタジオ、id Software。同スタジオが主催するファンイベント“QuakeCon”が今年は各自の自宅版という形で開幕した。

 PCを持ち寄ってゲームを遊ぶ大規模LANパーティーの走りでもあるQuakeConは、近年は同グループのベセスダ・ソフトワークスのタイトルの新情報発表やセールが行われるのが恒例。今年もイベント開始に合わせてさまざまな発表が行われた。

Ghostwire: Tokyoではワンコを撫でられる

 日本からはTango Gameworksを率いる三上真司氏が登場し、プレイステーション5とPC向けに開発中の一人称視点アクションアドベンチャー『Ghostwire: Tokyo』について紹介。そして「重要な発表があります」と明かしたのは……本作で犬を撫でられるということ。え、まじでそんだけ?

 とはいえ、ワンコ撫で機能はゲーム中で犬を撫でられるかに特化したTwitterアカウント“Can You Pet the Dog”がバズらせた、現代のビデオゲームにおいてもっとも重要な機能のひとつなのである、多分。犬は魔除けになるっていうしね。

 ところで本作がどんなゲームなのか忘れてしまった人は、6月に公開されたゲームプレイトレイラーをもう一回見直しておくといいだろう。ベセスダ公式ブログではゲームのコンセプトや方向性なども日本語で掲載されている。

Doom Eternalのエンディング後を描くエクスパンション第1弾が発表

 そしてid Softwareからは、FPS『Doom Eternal』のチームが登場し、発売後以降のデーモン討伐数などのデータを披露しつつ、本作のエンディングから続くキャンペーン拡張の第1弾“The Ancient Gods Part One”の予告動画を公開。

 この拡張はYear One Passの一環として提供されるもので、フル動画や詳細は、日本時間の8月28日午前3時よりドイツGamescomのオープニングとして放送されるONL(Opening Night Live)に合わせて公開予定とのこと。

 なおそれ以外にも、ユニークなビジュアルで楽しめる追加のレンダリングモードや、対戦用“バトルモード”の新マップやプレイ可能なデーモンの追加やバランス調整、上級者向けの“マスターレベル”のさらなる開発や、発売前からその登場が予告されている他プレイヤーのキャンペーンモードへの乱入要素“インベージョン”の開発が予告されている。

  • 『Doom Eternal』でこれまでに討伐されたデーモン:120億体
    • 29億体がグローリーキルで倒された
    • 10億体がスーパーショットガンで倒された
    • 6億700万体がBFGで倒された
  • 4100万個のトイ(ゲーム中で発見できるフィギュアなど)と8600個の1UPが入手された

エルダー・スクロールズ・オンライン新DLCパック“ストーンソーン”の映像が公開

 MMORPG『エルダー・スクロールズ・オンライン』では、進行中の最新チャプター“グレイムーア”のDLCパック“ストーンソーン”のゲームプレイ映像が公開された。

 このDLCパックは北米では8月24日にPC向けにリリース予定で、グループダンジョンの“ストーンガーデン”や“ソーン城”などが登場する。またQuakeCon開催に合わせて、日本でPC版のサービスを提供するDMMでは8月20日午前10時59分まで無料トライアルやセールが行われている。

タイムループの中で8人の暗殺を目指すDeathloopのプレイ要素が紹介。他人のプレイへの乱入要素も

 『ディスオナード』シリーズや『Prey』などで知られるArkaneがプレイステーション5とPC向けに開発中の『Deathloop』のプレイの概要も紹介された。

 本作の主人公コルトの目的は、タイムループする島“ブラックリーフ”の全島民に命を狙われながら、それを終わらせるために8人の重要人物を暗殺すること。タイムループの中を繰り返しプレイすることで、それぞれの行動パターンやスケジュールを把握して24時間以内の全員暗殺を目指すのだ。

 『ディスオナード』のようにユニークな武器や特殊能力が登場する一方、『Doom Eternal』の段で触れたインベージョンモードのように、暗殺目標のひとり“ジュリアナ・ブレイク”として乱入できるという要素があるそうで、プレイヤーの狙いを阻止しようと虎視眈々と狙ってくる他プレイヤーとの戦いは厳しいものになりそうだ。

ベセスダ・ソフトワークスタイトルが一斉セール

 そのほか、恒例のQuakeConセールも家庭用ゲーム機やPCで実施中。追加コンテンツなどが発表されたタイトルをこの機会に買っておくというのもいいんじゃないだろうか。

 また英語での放送になるが、期間中の公式配信のスケジュールなども公開されている。