本日(2020年8月6日)任天堂が、2021年3月期 第1四半期(2020年4月1日~2020年6月30日)の決算短信を発表した。
同期間で、販売台数が良好に推移したNintendo Switchだが、ソフトウェアのほうも好調。前期にあたる3月20日に発売された『あつまれ どうぶつの森』が、この期間だけでも1063万本の販売を記録し、ソフトウェア全体の販売拡大に大きく貢献した(累計販売本数は2240万本)。
なお、この2240万本という数字は、任天堂から販売店などに提供されるいわば出荷本数(セルイン)のこと。任天堂によると、小売店からユーザーに提供される販売本数(セルスルー※)に関しては、『あつまれ どうぶつの森』は6月末時点で2000万本を超えているという。
※セルスルー……小売店からユーザーへの販売数。本体同梱版やダウンロード版を含む。
この数字は、『どうぶつの森』シリーズタイトルでこれまでもっとも多かったニンテンドー3DS用『とびだせ どうぶつの森』の生涯累計セルスルーである1200万本を大きく上回っており、「本タイトル以前の『どうぶつの森』シリーズタイトルを遊ばれた方だけでなく、大勢の新しいお客様にもご購入いただいたことで販売を伸ばすことができました」と任天堂では分析している。
また、『あつまれ どうぶつの森』をゲームをきっかけにNintendo Switchを遊んだユーザーは2020年4月から6月の第1四半期中も増え続け、この期間中に初めてプレイしたNintendo Switchファミリー本体のうち、初日に『あつまれ どうぶつの森』が遊ばれた本体の数は全体の半数以上に上るというから、同作がいかに本体を牽引しているかがわかる。
任天堂タイトルの全体のセルスルー(日米欧合算)も、2020年4月から6月の実績は前年同期を大きく上回ったようだが、そのうちの4割以上を『あつまれ どうぶつの森』が占めているそうだ。さらに、地域によって差はあるものの、日米欧合算における『あつまれ どうぶつの森』のデジタル販売比率は約5割という高い割合になっているという数字も紹介されている。
ちなみに、2021年3月期 第1四半期のソフトに関しては、『Xenoblade Definitive Edition』が132万本、『世界のアソビ大全51』が103万本の販売を記録し、前期までに発売した定番タイトルも引き続き販売本数を伸ばしたとのことだ。加えてソフトメーカーのタイトルも同様に販売を伸ばし、当期のミリオンセラータイトルはソフトメーカーのタイトルも含めて9タイトルとなった。
これらの結果、Nintendo Switch用ソフトの販売本数は前年同期比123.0%増の5043万本となっている。