いまから39年前の1981年(昭和56年)7月30日は、カセットビジョンが発売された日。

 カセットビジョンは、エポック社が発売したカセット交換式の家庭用ゲーム機。当時は海外生まれのゲーム機がまだまだ主流となっていたが、本機はソフト&ハードともに日本で開発されている。高価なゲーム機だらけの市場で13500円(本体12000円、アダプター1500円。後にセット販売もされた)というユーザーにやさしい低価格を実現。ファミリーコンピュータが登場するまでの覇権ハードと言っても差し支えないだろう。

 カセット交換式のゲーム機は本機以前にも登場していたが、低価格帯ではまだまだ珍しかったようで、カセットビジョンのパッケージにはウリ文句として「カセットをチェンジできる」ことがでかでかと表記されていた。コントローラーは存在せず、遊ぶ際は本体に設置されたスティックやボタンなどを使って操作を行う。

 カセットビジョンの代表作と言えば、やはり『きこりの与作』。アーケード版『与作』の移植版で、プレイヤーは木こりの与作となってひたすら木を切り倒してスコアを稼いでいく。鳥のフンやイノシシの突進、地中からのヘビの噛みつきなど、数々の妨害を回避しながら特定本数の木を倒すとステージクリアーとなる。ドットひとつが非常に大きく、グラフィックとしては『ブロックくずし』と同レベルではあったが、幼かった筆者には非常に魅力的に映ったものだった。

 ファミコンをはじめ、多数のゲームハードが一挙に発売された1983年には、さらなる低価格化を実現した“カセットビジョンJr.”を5000円で発売。相変わらず操作は本体で行うのだが、かなり小型化されていたので筆者は本体を両手でコントローラーのように持ち上げて遊んでいた記憶がある(笑)。1984年には次世代機である“スーパーカセットビジョン”も発売した。

 日本における初期のゲーム業界を大いに盛り上げてくれたカセットビジョンだったが、スーパーカセットビジョンを最後に同シリーズのゲームハードは発売されていない。

これまでの今日は何の日?