家にネズミが出たことのある西川くんです(6匹)。日本一ソフトウェアよりプレイステーション4、Nintendo Switch向けに2020年10月29日に発売されるリズムアクション『MAD RAT DEAD(マッドラットデッド)』。本作はホラーゲーム『夜廻』シリーズのディレクターとしても知られる溝上 侑氏が、ディレクターとキャラクターデザインを手掛ける完全新作リズムゲームです。

 その体験版が2020年7月30日に配信されます。本記事では、体験版を通してのプレイレビューをお届けしましょう。

『マッドラットデッド』体験版レビュー。忙しいけどクセになる新感覚リズムアクション! マッドなのはネズミ? それとも……?_01

実験用ネズミが人間に復讐!?

 ゲームをスタートすると、いきなりネズミの腹が切り裂かれ、解剖されてしまいます(ちょっとグロいので苦手な人はご注意を)。実験用ネズミとして一生を終えた“マッドラット”は、ネズミの神様に特別な力を与えてもらっただけでなく、1日だけ時間を戻してもらい、夢を叶えるために奔走します。

 その夢とは、“自分をケージに閉じ込めて実験した人間に復讐する”こと! 果たしてマッドラットは目的を果たすことができるのか!? そしてオカシくなっていくほかのネズミたちや、しゃべる自分の心臓“ハート”の謎とは……!?

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 といった物語の序盤を味わえるのが今回の体験版。ゲームモードは“スタート”(いわゆるストーリーモード)で1-5ステージ目まで遊べるほか、自由に楽曲とステージを選んで楽しめるステージセレクトも5ステージ(ノーマル、ハードが選択可)、そしてゲーム中の楽曲を聞けるサウンドテストモード、オプションが用意されています。

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 世界観はアメコミチックながらもキュートで、どこか不気味な雰囲気も。キャラクターたちはつねにBGMのビートに合わせて小刻みに動いているので、ついついリズムに乗って無駄にボタンを押したりしちゃいます。BGMはファンシーなものからジャジーなものまで多種多彩。総勢7人のアーティストが楽曲制作に関わっていて、公式ページでは一部楽曲の視聴も可能ですよ!

 ステージは基本的に横スクロールですが、いわゆるボス戦のようなステージも用意されているようで、この先のストーリーとステージ攻略が楽しみです!

リズムに合わせて横スクロール!

 ゲームはジャンプやダッシュを、リズムに合わせてくり出す新感覚リズムアクション。うまく操作し制限時間内にゴールすれば、ステージクリアーとなります。

 画面下に表示されるハートマークに合わせて、ノーツ通りにボタンを押せばアクション成功。この画面表示はリズムローグライク『クリプト・オブ・ネクロダンサー』に似ていますが、プレイフィールはまったくの別モノ。よりアクション寄りかつ、そこそこファジーな操作感ながらも、難度はけっこう高めといった印象です。

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ゲームスタート時には丁寧なチュートリアルもありますが、ここである程度ゲームを把握していかないとステージクリアーは難しいです。じっくり練習しましょう。

 左スティックで左右に移動しますが、これは微調整などに使うもので、本来の移動操作ではありません。基本はAボタン/〇ボタンの“ダッシュ”で移動します。移動したければリズムに合わせて“ダッシュ、ダッシュ、ダッシュ、ダッシュ”と入力していく感じ。また、ダッシュと同時に左スティックの左右入力で前進距離を伸ばす、またはブレーキをかけるといったことも可能です。

 Xボタン/△ボタンを押せば“チャージ”状態となり、つぎのダッシュの距離が2倍ほどにアップ。場所によっては“ダッシュ、ダッシュ、チャージ、ダッシュ”のようなボタン操作が必要となるわけです。

 Bボタン/×ボタンでは“ジャンプ”が可能で、段差などを登るために使います。また、二段ジャンプが可能なほか、壁に向かってジャンプを入力すれば壁を蹴って壁登りも可能です。

 Yボタン/□ボタンは、空中時だと下に向かって急降下。地面にいる状態では足踏みができます。

 またジャンプと急降下は、敵をロックした状態で押すと回転しながら攻撃して敵を倒すことが可能です。敵が上ならばジャンプ、下ならば急降下といった感じ。

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下にいる敵に向かって……
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自動で攻撃してくれます(この場合は急降下)

 ……というのが基本操作であり、これらをリズムに合わせてうまく入力していき、ステージを進めていくのです。落とし穴を飛び越えるジャンプひとつとってもリズム通りに、その瞬間ごとに判断しないといけないので、慣れるまではメチャクチャ難しい!

 ただ便利な機能があり、もし落とし穴に落ちたり敵に触れてしまった場合は、操作(時間)をひとつひとつ戻して、ある程度の前までやり直すことが可能です。時間を戻したとしても、タイムリミットは迫ってしまいますが、気軽にやり直せるのがうれしいところ。

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左スティックの左に入れて時間を巻き戻しましょう。

 慣れていけば“ダッシュ、ジャンプ、ダッシュ、急降下、チャージ、ダッシュ、ジャンプ、ジャンプ”みたいな入力をリズムに合わせてポンポン進めるのがかなり気持ちいい! スティック入力による距離の違いなども関わってくるので、パーフェクトを取るのはかなり難しいでしょう。特定の場面での操作を覚えて攻略する、いわゆる“覚えゲー”とも言えますね。

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自由に遊べるステージセレクト

 前述の通りステージセレクトモードでは、楽曲とステージと難度を自由に選んで遊べます。ステージに楽曲が紐づいているわけではないので、好きなステージを、好きな楽曲で遊べるというわけ。パーフェクトを目指して体験版のうちに腕を磨いておくのもアリだと思います。

 ノーマルモードはリズムに合わせてボタン入力をするだけですが、ハードモードは楽曲ごとにノーツが異なり、文字で伝わるか分かりませんが、曲によっては“タンタンタタタン”とボタンを入力しなければならないなど、アクションの状況に関わらず要求されるので、メチャクチャに難しい! ステージだけでなく、曲を覚える必要もあるでしょう。

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画面下に表示されている赤いノーツが、ハードのみに登場するノーツ!

マッドな攻略豆知識

 ついでにですが、プレイしていて気づいた攻略豆知識をお届けしましょう。

空中行動について

 空中ではアクション回数が制限され、ジャンプは2回まで、ダッシュは1回まで(急降下は着地するまで、チャージはダッシュできる場合可能)といった仕様です。

 ただしジャンプ、急降下で敵を倒した場合、またはジャンプで壁蹴りをした場合は、もう1度ダッシュが可能です。壁は同じ壁を2回連続では蹴れません。

 敵や壁が多ければ、ダッシュ、ジャンプ、急降下で何度も空中にいれるということです。場所によってはつぎへ進むために、どうするのか考えながらコンボをつなげたりできます。

ノーツは見逃してもいい

 画面下にどんどん出現するノーツですが、全ノーツに対応しないといけないわけではありません。MISSやEARLY、LATEさえ出さなければ、ノーツを見逃してもコンボがつながるので、ちょっと考えたいときは1ノーツ待ってから操作してもいいわけです。

 ただしジャンプは、空中で何も入力しないと1ノーツぶんですぐに地面に落ちてしまいます。空中では二段ジャンプ、またはダッシュしてから考えるようにするといいでしょう。

地面では足踏みしよう

 先述の通り、地面で急降下すると足踏みが可能です。足踏みしていれば前に進まずにコンボをつなげられるので、こちらもどういう操作をすればいいか考えたいときに有効です。もちろんタイムリミットがありますし、時間稼ぎを許してくれないギミックもあるので、使う場所にはご注意を。

見た目とは裏腹な骨太アクション!

 体験版をまるっとプレイした感想のまとめですが、操作は難しいけれども、慣れればカッコイイプレイができるというのがなんとも楽しいところ。

 リザルトはノーツ入力とクリアータイム、そしてコンボ数で決まりますが、比較的クリアー判定が緩めなので「うまくいかなかったなあ」と思っても先へ進めたのはストレスがなかったです。カジュアルに遊びながら、ストーリーを楽しめる印象でした。

 ただやり込む場合は、難度が大幅に上がりそう。とくにボス戦は1発でも触れたら終わりかつ、コンボをつなぎながらつぎの行動を決める必要がありますから、ノーミスでクリアーするのは至難の業。ふつうにプレイするだけでも、失敗→時間を戻す→成功する→失敗→また時間を戻す、みたいなことになりがちでした。

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 難しそうに感じたかもしれませんが、それはもちろんやり込んだらのお話です。マッドラットがどう目的を果たすのかなど、物語を追うだけでも楽しいです! オカシくなっているのは果たして本当にほかのネズミたちなのか、それともマッドラットなのか、はたまたゲーム冒頭に名前入力をしたプレイヤー自体がオカシいのか……! まずは気軽にダウンロードして体験してみてください!

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