雪月花大好き西川くんです。コーエーテクモゲームスより2020年3月12日に発売され、全世界販売本数100万本を突破した骨太アクションRPG『仁王2』。そのダウンロードコンテンツ(DLC)第1弾となる“牛若戦記”が、2020年7月30日より配信されます。

 本記事では、配信に先駆けて牛若戦記を体験した先行プレイレビューをお届け。物語のポイントや、ステージの特徴、そして新武器の“仕込棍”のプレイフィールを解説していきましょう。なお、先行プレイ用バージョンでのプレイなので、細かい部分は実際の製品版とは異なる場合があります。

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物語は源平合戦へ

 『仁王2』本編の物語では、半人半妖の主人公・秀と藤吉郎が力を合わせ、ふたりで“秀吉”となり、織田信長が天下に覇を唱えた戦国中期で活躍しました。本DLCの舞台は、本編のエンディング後。主人公は、争乱の芽を摘むために、日本各地を旅しているようです。

 そんなあるとき、源平合戦の古戦場である屋島の地で、主人公は謎の笛に誘われ、元暦2年(1185年)、つまり平安時代に“まれびと”として召喚されてしまいます。

 そこで出会ったのが、平安時代末期の武将であり、幼名の牛若丸の名でも知られる、源義経でした。義経もどうやら守護霊をふたつ持ち、さらに主人公と同じく、片目が青く光る半人半妖の存在の様子。さらに、義経が振るう刀は、本編でも物語のカギを握っていたソハヤマルだったのです。

 といった感じで物語は過去へと遡りつつ、本編にもしっかりと絡んだ、歴史ロマンあふれる物語が描かれます。このあたりはやはり、『仁王』シリーズならではのおもしろいところでしょう。ちなみにネタバレなしで説明すると、“これがスタート”というような物語。タイトルのみ発表されているDLC第2弾、“平安京討魔伝”、DLC第3弾“太初の侍秘史”に続く序章なのだと思います

 用意されたステージは、メインミッション級の新たな舞台がふたつ。あとはいくつかサブミッションがあるという感じ。どちらのメインミッションも、本編のものよりちょっと長めに感じました。

平安時代の新たな妖怪も登場

 本DLCのステージには既存の妖怪や敵兵士のみならず、新たな敵も多数登場します。たとえば左腕が妖怪化している外道兵は本編にもいましたが、平安時代では左腕がカニの爪になっている様子。さらに鎌鼬(かまいたち)の尻尾のような左腕を持つ外道兵も存在し、それぞれ新たな攻撃を仕掛けてきます。

 鬼猟鬼は猿鬼に似た妖怪なのですが、薙刀鎌のような武器を持っており、陰陽術のようなものを使ってくる、いわゆる猿鬼の強化版といった感じ。とはいえ、行動自体はさほど差がないので、慣れているプレイヤーならばすぐに倒せるでしょう。

 甲羅がオジサンみたいな妖怪・化け蟹はお腹が弱点。しかし、基本的にその弱点を隠し、甲羅を向けて迫ってくるのでちょっと厄介です。麻痺効果の泡などを吐いてきたりと難敵ではありますが、慣れればサクサク倒せるでしょう。ヒントは突進をガードすること! ほかにもさまざまな新妖怪が登場しますよ!

ボスはやっぱり強敵揃い

 勘の鋭い方ならお察しの通り、本DLCで戦うのは敵対する平氏の者たちだけではありません。

 正体不明な存在である弁慶は、背中の壺から槍や剣など無数の武器を取り出して攻撃してくる、かなりパワフルなボス。巨体からくり出される素早い連携の数々は、相手にしていてかなり大変です。ただし、“弁慶の泣き所”という言葉があるように、ある場所はやはり弱点となっている様子。なお槍の投げ技は、弁慶へあえて向かうように回避すると避けやすかったです。

 そのほかにも妖怪のボスとしては、前作『仁王』のボス・海坊主を彷彿とさせせつつも『仁王2』ならではのギミックが詰め込まれた海入道などが登場します。どのボスもやはり、追加DLCなだけあってかなり強めで、やり応えがありました。

新武器・仕込棍はクセが強い

 本DLCより追加される新武器種・仕込棍は、長い棍棒の形状。各攻撃ボタンを長押しすることで、棍棒の中の鎖が伸びて“分節攻撃”という派生技をくり出せるのが特徴です。棍棒、ヌンチャク、三節棍などが複合した武器、といった感じでしょうか。ジャンプしたりと、アクロバティックな武技も多いです

 通常攻撃は技の出が早く、気力消費もそこまで多くありません。分節攻撃はリーチや威力が伸びるのですが、そのぶん気力消費が激しいので、なかなか管理が難しいところ。また、旋棍と同じように斬撃ではなく打撃武器であるためか、ダメージは低めですが気力、妖力へのダメージが大きいという印象です。なお、対応ステータスは“呪”となっています。

通常の上段強攻撃
上段の強分節攻撃

 上段は、通常攻撃威力とリーチに優れた単発系。中段は手数とリーチのバランスがいい構え。下段は手数と機動力重視という感じです。とくに扱いやすいのは下段の構え。下段は武技“飛雲越嶺”を習得すると、残心する際に左スティックを入力すると、任意の方向に小ジャンプしながら回避してくれるのが非常に便利。また、武技も距離を離すものがあったりと、間合いの管理がしやすい印象でした。

下段の残心移動
武技による跳躍

 武技のほとんどはヌンチャク状態、または伸びた三節棍状態のまま攻撃を振り回し続けるものが多く、ヒット数が非常に多いです。崖などが近ければ連続攻撃で敵を落としやすいほか、忍術“毒術・附子汁”(武器に毒を付与するやつです)や、陰陽術の“符術・奪霊符”(攻撃が当たるとアムリタが溜まるやつです)など、攻撃ヒット数が多いほど効果の高い術と相性がよかったです。

 とはいえ、武器攻撃自体の威力は低めなのでやはり実戦ではダメージを出しにくいほか、通常攻撃と分節攻撃の使い分けも難しく、マスターするのはかなり難しい印象。非常にテクニカルな武器ですが、使いこなせばカッコイイバトルが楽しめそうです。

妖怪技は海入道がオススメ

 本DLCより使える妖怪技でオススメしたいのが、海入道のものです。海入道は人型形態のようなモードがあるのですが、その際に放つ連続攻撃を妖怪技として使えます。これがメチャクチャに強く、ピンチの場面でも海入道でどうとでもなるんじゃないかというくらい!

 また、以前の妖怪化は、すぐに時間切れになってしまい使い勝手が悪い面がありましたが、昨今の調整でどんどん使いやすくなっています。そのおかげもあって、妖怪化して攻撃し、ゲージを溜めては即海入道を連発するのがかなり強かったです。

ほかにも新要素は満載!

 7月30日からのDLCに含まれる武器や防具、スキルだけでなく、同日に無料アップデートで追加となる“百鬼夜行絵巻”など新要素がいっぱいです

 ミッションボリュームとしては、本編の“〇〇編”1本ぶん+αくらい、という感じ。すでにやり込みまくっている人にとってはすぐに終わってしまうかもしれませんが、メチャクチャに難度の高い新難易度“修羅の夢路”なども追加されますので、さらにやり込めること間違いナシです。

 最後になりますが、平景清と戦えたのはゲームファンとしてうれしかったですね! いやだって……源平が舞台で……討魔してたら……アレでしょう(笑)。といっても、本作の景清はおそらく歌舞伎十八番をモチーフにしているようです。というわけで、まだ『仁王2』をプレイしていない人も、やり込んでいる人も、『仁王』ならではの源平合戦の世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか。

プレイ動画

 記事の終わりに、プレイ動画もお届け。DLCの最初のミッションをメインに、新武器種の仕込棍についてなど、DLC全体の感じを味わってみてください。なお、本編ストーリーの一部ネタバレなども含まれているので、気になる方はご注意を。