いまから12年前の2008年(平成20年)7月10日は、プレイステーション2用ソフト『ペルソナ4』が発売された日。

 『ペルソナ4』はアトラスから発売されたRPG。“ペルソナ能力”(心の深層に眠るもうひとりの自分が神や悪魔の姿を借りて顕現し、多彩な能力が使える)に目覚めた少年少女たちが、学園生活を送りながらオカルティックな事件に挑む『ペルソナ』シリーズの4作目で、もともとは『女神転生』シリーズから派生した作品でもある。

 本作では、田舎町に引っ越してきた主人公が頻発する奇怪な殺人事件の謎と、都市伝説的に広まるマヨナカテレビの噂の真相を突き止めていくことになる。異世界で異能バトルをくり広げるジュブナイルのような物語が展開する一方で、正体不明の犯人を追うミステリー要素が大きな比重を占めているのが『ペルソナ4』の大きな特徴で、人気のポイント。

 物語のクライマックスでは犯人を推理して言い当てるパートもあり、選択次第ではストーリーが分岐して事件が未解決のまま終わってしまうバッドエンディングを迎える場合もあった。筆者などはRPGに犯人当ての要素があるとはつゆ知らず、初見ではかなり驚かされたものだった

 日常パートも魅力的で、スケジュールを管理しつつ仲間たちと会話を楽しみながら絆を深めていくのがおもしろい。とくに女の子とは絆を深め過ぎて、二股どころか六股にまで発展させてしまったプレイヤーも多かったんじゃないだろうか。やり込みの一環で全員のコミュランクをマックスにした剛の者も少なくないはずだ。

 サウンドクリエイターの目黒将司氏が手掛けるボーカル入りの楽曲もおしゃれで非常に人気が高い。また、ユーザーインターフェース(UI)がスタイリッシュでカッコイイのも特筆すべきポイントのひとつ。もちろん、見た目がいいだけでなく、しっかり使いやすく設計されているのだから恐れ入る。筆者は仕事柄数多くのゲームに触れているが、UIで衝撃を受けたのは本作が初めてだったような気がする。

※『ペルソナ』シリーズの関するUIについては、こちらの記事をチェック

 2012年6月14日には、新要素を多数追加したプレイステーションVita用ソフト『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』が発売。つい先日の2020年6月14日には、SteamにてPC版が全世界に向けて発売となり、ファンを大いに沸かせたのも記憶に新しい。Steam上のオフラインJRPGの最多同時プレイヤー数が記録更新となったことも話題を呼んでいた。

 正統続編として『ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ』が2012年7月26日に発売、さらにその続編の『ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド』も2014年8月28日に発売。両作ともに2D格闘アクションゲームにジャンルが変更となっている。2015年6月25日には、リズムゲームとして『ペルソナ4 ダンシング・オールナイト』も発売となった。

ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ
ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド
ペルソナ4 ダンシング・オールナイト

 2011年10月から2012年3月にかけてテレビアニメ版『Persona4 the ANIMATION』が、2014年7月から9月までは『Persona4 the Golden ANIMATION』がそれぞれ放映。2012年には舞台版も作られて上演された。