中裕司氏率いるソニックチーム代表作のひとつ

 いまから24年前の1996年(平成8年)7月5日は、セガサターン用ソフト『NiGHTS into Dreams...』が発売された日。

 『NiGHTS』は、セガ・エンタープライゼス(当時)から発売されたアクションゲーム。プレイヤーは心に悩みを抱える少年エリオットと少女クラリスとなり、最強の尖兵“ナイツ”とデュアライズ(同化)して、夢の世界ナイトピアを消滅させようと企むワイズマンに立ち向かっていく。開発は『ソニック』シリーズや『ファンタシースターオンライン』シリーズでおなじみのソニックチームが手掛けており、同チームの代表作のひとつである。

 本作最大のポイントは、ナイツを操って大空を自在に飛び回れるフライトにある。プレイヤーの操作自体は上下左右の2D的な動きのみに制限されているのだが、冒険の舞台となる3D空間内にジェットコースターのレールの如く曲がりくねった移動ルートが設定されており、単に右へ進むだけでも自動的に奥や手前に大きく旋回。視点もコースに合わせて横からや上からなど滑らかに変化することから、シンプルな操作なのにまるで3D空間内を自由に飛び回っているような独特の浮遊感を味わえる。

 移動ルート上には回収目的であるブルーチップやくぐり抜けるためのリング、トランポリンのように弾かれる装置など、多種多様なギミックが存在。ゲームは非常にスピーディーに展開していくため、これらを回収・利用しながら飛行するだけでも気分爽快でどんどん楽しくなったものだった。ナイツが飛行する際にできる光の軌跡で輪を作れば“パラループ”となり、まとめてアイテムを集めたり敵を倒したりするなんてこともできた。

 スコアアタック的な遊びもあり、徐々にプレイが洗練されてスコアが上がっていく過程は、レースゲームでタイムを縮めていく楽しさと相通じるものがある。このあたりは、さすがソニックチーム作品といった感じだろうか。

 BGMのユーザー人気はいまなお高く、ボーカル入りのエンディング曲『DREAMS DREAMS』はとくに評価されている。筆者もこの曲が大好きで当時よく聴いたものだった。いい成績でエンディングを迎えると、通常の子ども歌唱バージョンから大人歌唱バージョンに変化するといった隠し要素もあり、がんばってやり込んだ記憶もある。また、夢の世界の住人ナイトピアンとの友好度に応じて、ステージのBGMが逐一変化する仕組みもあって、なかなか画期的。プレイヤーが介入することで新種のナイトピアンが生まれるなどという遊びも用意されていた。

 本作の登場に合わせて丸い形状がユニークな“セガマルチコントローラー”も発売。これはセガサターン用のアナログコントローラーで『NiGHTS』との相性が抜群だったため、購入していた人も多いのではないだろうか。確か筆者は『クリスマスナイツ』が同梱された特別バージョンを持っていたような気がする。

 セガサターンで登場した『NiGHTS』は、約12年の時を経た2008年2月21日にプレイステーション2版を発売。2012年10月にはプレイステーション3、Xbox 360にもダウンロード限定版として移植された。続編『ナイツ ~星降る夜の物語~』はWii用ソフトとして2007年12月13日に発売されている。

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