マーベラスは、2020年5月25日、中国Tencent Holdings(テンセント)の完全子会社Image Frame Investmentとの間で資本業務提携を締結することを発表(プレスリリースはこちら)した。

 同社は、オンラインゲーム、コンシューマゲームソフト、アミューズメントゲーム、音楽・映像コンテンツ、舞台・ ミュージカル興行など、幅広いエンタテインメントコンテンツを展開。『牧場物語』(英語名:『STORY OF SEASONS』)を始め、『DAEMON X MACHINA(デモンエクスマキナ)』など、複数の世界的IP を保有している。

 しかし、世界各国で本格展開が期待されている第5世代移動通信システム(5G)の登場や、新型コロナウイルス の世界的な蔓延を契機とした生活様式や働き方、思考や行動の変化などによって生じるビジネスチャンスを活かすためには、技術の高度化や多様化する市場ニーズへの対応力を高めるため、さらなる大型の投資が必要と判断。今後予想される事業環境の変化、既存IPの強化や世界的レベルの新規IP創出などへの投資を見据え、テンセントグループと業務提携だけに留まらず、資本提携による強固な関係を築くことを決定するに至ったとのこと。

 マーベラスとテンセントは、これまでもゲーム事業で連携を取っており、2019年3月には、『牧場物語』(『STORY OF SEASONS』)のモバイルゲーム展開について、テンセントの子会社であるTencent Technology (Shenzhen) Company Limitedとライセンス契約を締結。マーベラスが素材の提供を行い、Tencent Technologyが開発・ 配信・運営を担当するという動きもすでにあった。

 なお、今回の資本業務提携では、以下に取り組むとしている。

マーベラスによる以下の実現

  • 既存 IP のリッチコンテンツ化とグローバル化
  • 新規 IP の創出に向けた大型投資
  • 新規事業展開のための投資
  • 最先端技術の習得及び活用

Image Frame Investment による以下の実現

  • グローバル展開可能な新規 IP の創出及び育成
  • 日本の独特な文化の理解と中国市場における事業展開