NetEase Gamesが運営するスマホ用バトルロイヤルゲーム『荒野行動』で、eスポーツ大会“荒野CHAMPIONSHIP-王者の絆”が開催中。賞金総額は2500万円オーバー。その規模は国内最大級だ。

 2020年5月10日には西日本王者決定戦が行われ、5月31日に控える荒野王者決定戦に出場できる9チームが決定。そして5月17日、残りの9チームが決まる東日本王者決定戦が開催された。

この記事は『荒野行動』の提供でお送りします。

 大会では5試合を行い、生存順位およびキルによってポイントを獲得。最終的にポイントが高かった上位9チームがつぎのステージに駒を進められる。東日本を制するチームはどのチームなのか。荒野王者決定戦を最大限に楽しむためにも、本大会での選手たちの活躍に注目しよう。

 生配信のMCは、西日本王者決定戦に引き続き、タレントの百花繚乱氏とコスプレイヤーのえなこさんが担当。えなこさんは今回もゲーム内スキン“悪魔な女子”のコスプレを披露してくれている。

 また、実況解説アナウンサーの柴田将平氏と、ゲーム実況者の昼下がりのジャマイカ氏が務めた。

試合スタート時の「荒野、行こうや!」の掛け声は健在。

 西日本王者決定戦から取り入れられた大人気解説コーナー“王者の道”は、さらにグレードアップしていた。

 本大会にも出場している【FG】Mantis所属するストリーマー・V3氏が試合を振り返りながら要点を解説するのだが、V3氏が登場する際の演出がなぜかより派手に。複雑な試合模様を毎度分かりやすく解説してくれるV3氏も、演出が派手になった理由はわからない様子だった。

モニターを使ってテキパキと解説する様子が、「天気予報みたい」と視聴者のあいだで話題に。それを知ったV3氏が、第3試合の舞台“東京決戦”になぞらえて「東京の最高気温は~」と自ら乗っかっていくお茶目なシーンも。

 東日本決定戦には多くの名門チームが出場した。実績・人気ともにトップクラスの“芝刈り機っす”、昨年行われた“荒野Championship-元年の戦い”9位入賞の“時代は”、“荒野High League”(公式のリーグ戦)で芝刈り機っすに迫る4位に入賞した“祝祭”など、どこも実力派揃い。注目度も高く、YouTubeでの同時視聴数は3万人を超えるほどだった。

 さて、それでは試合ごとに戦いの模様をお届けしていこう。その前に、ここであえて結論だけ先に述べておく。

 2020年の東日本王者決定戦は、5人のモブが主人公へと駆け上がっていく物語だった。

“荒野CHAMPIONSHIP-王者の絆”東日本王者決定戦 配信アーカイブ

第1試合:名だたる強豪を抑えた無名のモブが1位に!?

 オンライン予選2位通過の“あくせられーたなの!”が諸事情によって欠場したため、本大会に参加したのは19チーム95名。先週の西日本王者決定戦の開幕時と同じく、東日本王者決定戦でも序盤から撃ち合いが発生した。第1試合から穏やかではない立ち上がりに。

 荒野CHAMPIONSHIPには、どうやら魔物が潜んでいるようだ……。試合開始から約5分で波乱が巻き起こる。強豪チームとして有名な“【FG】Mantis”が最初にあっさりと脱落してしまったのだ。

 試合が大きく動いたのは、やはり終盤。安全地帯が収縮するタイミングで激しい乱戦模様となった。この乱戦でひと際大きな存在感を放っていたのが“芝刈り機っす”だ。

オンライン予選での平均キル数、平均ダメージ量ランキングのどちらにおいても、芝刈り機っすは上位20名にメンバー全員がランクインしている超高火力チーム。
第1試合でも堂々の10キル超えをマーク。

 そんな芝刈り機っすの猛攻をなんとか抑えたのが“モブ吉家”だった。連戦で疲弊した芝刈り機っすを安全地帯内で待ち構え、人数差を活かしてキル。そのまま勢いに乗ったモブ吉家は強豪“祝祭”にも襲い掛かった。

 最後まで人数有利を保ち、ラストまで残った“ビビンバ丼”を3対1で取り囲むと、そのまま試合を決め切った。

第2試合:堕ちた強豪、神速の復活劇!

 第1試合の最中からすでに、名前の異質さから話題にあがっていたモブ吉家。初戦勝利のインパクトもあって、実況解説のふたりは彼らが気になる模様だった。各大会で活躍している強豪チームや有名選手が多く出場している中、一歩リードしたのが“モブ”。気にならないほうがおかしい。

 そんなモブ吉家が、第2試合でも“αD/Vogel”や【FG】Mantisといった有名チームに積極的に食らいついていく。

 第2試合のマップは数々の大会やリーグ戦で使用されている“嵐の半島”。とくに【FG】Mantisは“Fennel Friday League”という大規模リーグ戦を主催しているチームということもあり、ここでの勝利は逃せない。

 そんな意地も作用してか、終盤の安全地帯は運よく【FG】Mantisがいる地点に寄った。安全地帯の外から入ってくるモブ吉家に襲われるも、これをいなして安全地帯の中央へ進軍。

 有利な位置にある3階建ての家は敵チームに抑えられていた。そこには“時代は”と“Appleπ”が別々の階に同居。この2チームが互いをけん制しあっている隙に、【FG】Mantisはわずかな傾斜に身を伏せる形で安全な位置を確保することに成功した。

 地形を知り尽くしているからこそのクレバーな選択が功を奏し、最終的には時代はとAppleπが共倒れする形で【FG】Mantisが勝利。最下位の汚名を即時返上する、圧巻の復活劇を見せつけた。

第3試合:モブ吉家 VS 【FG】Mantis 安全地帯外での対決

 第1試合で勝利したモブ吉家と第2試合で勝利した【FG】Mantis。第3試合では、その両者が序盤からバチバチにぶつかり合う。

 両者ダウンを取り合う激戦をくり広げるも、安全地帯は遠く離れた場所へ。そちら側への移動を試みる【FG】Mantisだったが、モブ吉家はなおも【FG】Mantisに執着した。

 その執念の差か、最後はバイクで走り去ろうとする【FG】Mantisを、モブ吉家がバイクもろとも爆破してキルを獲得。しかしその後、モブ吉家も安全地帯外のガスによって脱落してしまった。

 一方、安全地帯の中でも激戦が展開していた。それを勝ち抜いたのが、時代は、“Raccoon”、そして祝祭だ。この時点の残り人数は、時代はが1名、Raccoonが3名、祝祭が2名と、Raccoonが優勢。

 人数差を活かして、まずはRaccoonが時代はをキル。ちょうど桜の木を中央に、Raccoonと祝祭が向かい合う形になった。

 最終局面での人数差はそのまま勝敗に影響するかと思われたが、数々の大会で結果を残している強豪・祝祭がその実力を発揮。草むらの陰から出てきたひとりを即座にキルして人数差をイーブンにすると、そのままひとりも欠けることなくRaccoonを削り切り、第3試合は祝祭が勝利した。

第4試合:激戦野原はモブ吉家の独壇場!?

 第4試合は、この日2度目となる激戦野原での戦い。第1試合では、勝利したモブ吉家が陣取ったポジションに安全地帯が寄っていくかのようにも見えた。

 安全地帯の収縮はランダムだけに、そんなオカルトはあり得ないはず。だが、何とまたしても、モブ吉家は最初に降り立った場所から最終局面までほぼ移動を必要としなかった。圧倒的有利な状況だ。

 さすがというべきか、【FG】Mantisはしっかりモブ吉家の付近にピッタリとマーク。もはやライバル対決と称したくなるほど、本大会ではこの2チームの競り合いが目立つ。

 ポジション取りはバトルロイヤルゲームにおいてかなり重要なファクターだ。最初から有利なポジションをキープし続けたモブ吉家と【FG】Mantisは順当に生き残り続けた。

 しかし、この2チームのほかに、1名生存で勝機をうかがうチームがあった。Appleπである。この1名が最終局面の流れを決定づけた。人数状況は4対4対1という場面で、【FG】Mantisのひとりが一時的に孤立してしまった。その隙をAppleπが見逃さずにキルしたのだ。

 これで人数差有利はモブ吉家に傾いた。さらに、その銃声で位置を把握したモブ吉家がAppleπをキル。これで4対3の戦いに。

 個々の戦闘力もさることながら、モブ吉家は人数差を活かすのがとくにうまい印象を受ける。お互いひとりずつ失って3対2の状況になると、モブ吉家はそれぞれがカバーできる距離を保ちつつ3方向に展開した。

 どこか一方で撃ち合いになった瞬間、すかさず側面から飛び出してキル。綺麗な詰め筋でモブ吉家が2勝目を拾った。

第5試合:嵐の半島は【FG】Mantisが譲らない!

 4戦のうち2勝しているモブ吉家がランキングトップに立ったかと思われたが、勝利こそないものの安定して大量キルを稼ぎ続けている芝刈り機っすが頭ひとつ抜けて1位をキープ。本大会におけるキルポイントの重要性を物語っている。

 モブ吉家の進撃は止まらなかった。順位をキープして逃げ切りなど考えず、序盤から積極的にキルポイントを稼ぎに行く。まずはαD/Vogelと接敵。本大会での結果は奮っていないものの、実力者揃いのチームだ。

 お互いダウンを取り合うものの、モブ吉家は味方がキルされる前にしっかりとほかのメンバーがカバーに入っている。この連携力が強さの源なのだろうか。

 4名をキルされ壊滅状態となったαD/Vogelに対して、モブ吉家はダウンしたメンバー全員を救助して5人生存のままつぎの戦場へ。

αD/Vogelもダウンこそ奪うものの、この後すぐにカバーに入ったモブ吉家にキルされてしまう。

 αD/Vogelとの戦闘を制したモブ吉家だったが、移動先では圧倒的なキルポイントでトップに立つ芝刈り機っすが待ち構えていた。超高火力チームに遭遇するという絶望的な状況だ。

 しかし、モブ吉家は臆することなく切り込んだ。街の中に散開して四方から囲むように動く芝刈り機っすに対して、受け身で対応する形となったものの、それでもひとり、またひとりと徐々に押し返していく。

高所から奇襲を仕掛ける芝刈り機っすだが、つぎの瞬間には逆に撃ち抜かれてダウン状態に。実況解説席からも「えっ!」と驚きの声が漏れた。

 1対1での撃ち合いでは芝刈り機っすが撃ち勝っていたように見えた。散開している芝刈り機っすに対して、つねにふたり以上で動いたモブ吉家が連携力で押し返す。

 ひとりがダウンさせられても必ずもうひとりが飛び出し、ダウンを取り返したうえで味方を救助。フォローと反撃のくり返しで、ついに芝刈り機っすを脱落に追い込んでしまった。

 とはいえ、モブ吉家にも余力は残されていなかった。一方で最終局面に名を連ねたのは、Appleπ、時代は、そして【FG】Mantisと、安定して上位を取り続けている面々。

Appleπが2名、時代はと【FG】Mantisが3名ずつの生存。

 ここで優位に立ったのは嵐の半島を知り尽くしている【FG】Mantis。先に仕掛けてき時代はと撃ち合いながらも広い視野を保ち続け、何と先にAppleπの2名をキル。

 【FG】Mantisも1名がダウンしたものの、残る2名がしっかりとカバーして時代はを撃破。最終戦でも、嵐の半島での勝利は【FG】Mantisが押さえて見せた。

優勝は2勝したモブ吉家、【FG】Mantisか? キルで稼いだ芝刈り機っすか!?

 最終戦の開始時点では、ポイント的に芝刈り機っすがやや余裕を持っての1位だった。しかし、最終戦では早い段階でモブ吉家に撃破され、ポイントを伸ばせず。

 そのモブ吉家もキルポイントは稼いだものの、生存順位は高くない。1位を獲得した【FG】Mantisが逆転優勝となるのか!? 気になる最終結果は以下のとおり!

【優勝】
モブ吉家

【準優勝】
芝刈り機っす

【3位】
祝祭

【キルマシーン賞】
モブ吉モブ子!

 優勝は本大会で目立ちに目立ちまくったモブ吉家! つい1日前までモブキャラだった5人が、この大会で主人公の座まで上り詰めた。しかも、準優勝の芝刈り機っすとはたったの5ポイント差。まさしく最終戦での直接対決が、事実上の決勝戦となっていたのだ。

 しかし、惜しくも準優勝となった芝刈り機っすのキルポイントはやはり驚異的な数字。5月31日に開催される荒野王者決定戦でも、注目必至のチームであることは間違いない。積極的にキルを取りに行く姿勢は、やはり観ていて純粋に気持ちがいいものだ。

 嵐の半島での圧倒的な強さを見せた【FG】Mantisは4位。第1試合での最下位が響いたというよりは、最悪の出だしだったにもかかわらずここまで順位を伸ばした実力を褒め称えるべきだろう。

 さて、本選の熾烈な戦いも見どころだらけだったわけだが、配信上では幕間企画として出演者たちが罰ゲームをかけた真剣勝負(?)をくり広げていた。

 『荒野行動』シーズン11のテーマであるサイバーハックにちなんで、その名も“荒野王者ハッカーゲーム”。

 出演者全員に配られたカードにはある共通のお題が書かれていて、ひとりずつそのお題についての印象を語る。出演者のうちひとりだけ白紙のカードを配られたハッカーは、まわりと話をうまく合わせて自らの正体を隠さなければならない。そのハッカーが誰なのか、推理して当てようというゲームだ。

なお、罰ゲームの内容は「視聴者の皆さんにツンデレな告白」。これをえなこさんが披露することに! 詳細が気になる人は、アーカイブをチェックだ。

 ほかにも、西日本王者決定戦に引き続き視聴者プレゼント企画も実施された。おそらく荒野王者決定戦でも実施されるはずなので、こちらもぜひお楽しみに。

 そして何より、東西の強者による激しい戦いを制して、真の王者は誰になるのか、その行方もいっしょに見届けてほしい。5月31日、『荒野行動』に新たな主人公が誕生するかもしれない。