Humble BundleのPC用ソフト『Void Bastards』をご紹介。Blue Manchu開発による同作は、ブラックユーモア溢れるFPSだ。記事を担当するのは“とにかく世界観推しなフリーライター”のhororoで、「ファンタジーやSFといった異世界を舞台とした作品が好物。いわゆる洋ゲーを主食にしており、バタ臭いビジュアルを大層好む」とのこと。

【ココが推し】

  • アメコミテイストで描かれるアクの強いグラフィックが好き!
  • 人の命の価値が軽く、ブラックユーモア満載のディストピア感
  • 状況に応じた判断をくり返していく、刹那的プレイが楽しい

 命の価値が軽んじられるディストピア的世界は、人の心を惹き付ける何とも言い難い魅力を持っている。そんな世界設定と、ローグライクなゲーム性がブレンドされた『Void Bastards』は、コミック調のビジュアルとブラックユーモアに溢れた、独創的な作品だ。

 一重にローグライクと言っても、本作では死んだキャラクター……いわゆる“前任者”が残した装備は引き継がれるため、死んでも揃えた装備が無駄になることはない。逆にそれが命を消耗品として捉えている世界観を強く後押ししており、この世界の無情さをひしひしと感じられるだろう。そんなダークな世界観が好きな人にこそ、プレイしてほしい一作だ。

命なんて消耗品! 犯罪者を操作して資源を収集!

 プレイヤーが操作するのは、さまざまな罪で収監された犯罪者たち。彼らを乗せた宇宙船が襲撃で破損し、乗組員が全滅してしまったため、犯罪者を臨時作業員として宇宙の海へ送り出し、修理に必
要なもろもろの物資をかき集めさせる、というのが物語の大筋だ。

 資源の回収のため乗り込むほかの船には変異した“元乗員”が徘徊しており、探索もひと筋縄ではいかない。持ち帰った資源は武器やアイテムの材料となるため、死なずに帰還できるかが重要となる。

探索先の船内の状況はさまざま。不利な要素もあれば、こちらが有利になるときもある。

緊急支援要員の作業プロセス

クライアントの手配

 クライアントとは、プレイヤーが操作する犯罪者のこと。ドライフリーズされた犯罪者が自動的に“解凍”されるため、プレイヤーが操作する必要はない。クライアントにはそれぞれ個性的な特性が付与されているのが特徴で、この特性をどう活かすかがプレイするうえで重要だ。たとえば、不意にせきをして敵に気付かれる可能性がある“愛煙家”や、放射線からのダメージが半減する“鈍感”など、短所のときもあれば長所のときもある。これらの特性と顔グラフィック以外には、基本的にクライアント間に違いはない。

 ちなみに、攻略に関係はないものの、彼らの罪状も合わせて記載されている。割とどうでもいい罪状も多く、この世界の無残さに思いを馳せるのもおもしろい。

代わりはいるようで……。

集めた資材で装備を強化!

 持ち帰った資源は船に貯蔵され、装備の製造に使用できる。製造画面はツリー形式となっており、前の段階の装備を作らないと、つぎのものが表示されない。一度作った装備も、素材があれば強化して性能を向上させられる。

一度作った装備はクライアントが死亡しても失われないが、素材を使って何を作るかは考えどころ。
いくら装備を持っていても、探索には最大で3つまでしか持ち込めない。

探索領域の選定

 つぎの段階は探索先の決定。1マス進むごとに燃料と食料を消費するため、探索時は最優先でこれらを手に入れないと、死は避けられない。探索先でおもに手に入るアイテムや、敵の種類&多さなどを事前に確認できるため、リスクとリターンを考えた選定が重要だ。

敵やアイテムの情報以外にも、停電していたり、物資が散乱しているなど船内の状態も確認できる。
宇宙船ではなく、イベントが起こるマスも。またマップを動き回る海賊なども登場する。

船内探索&資材回収

 船内の探索は危険と隣り合わせ。宇宙船によって間取りが変わるほか、どこにどれだけの資源があるかはわからない。また、探索中は酸素が刻一刻と減っていくため、行動時間には制限がある。なお、死んでしまった場合は、探索中に手に入れた素材は持ち帰れない。

弾薬には限りがあるため、敵を避けたり、無力化する方法を考える必要もある。
操縦室や警備室など、船内には状況を変えられる設備を持つ部屋が点在する。
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