2020年4月28日、Xbox Game StudiosよりPC向けに『Gears Tactics』が発売された。同作は、Xboxを代表するIP『Gears of War』シリーズの世界観をモチーフにしたターンベース制のストラテジーゲーム。

 時代設定は、初代『Gears of War』の12年前。地下世界から出現した脅威・ローカストの脅威に苦しめられ、世界の政府が混沌とする惑星セラを舞台に、“人類最後の希望”のひとりであるゲイブ・ディアスとして、人員を集めてチームを指揮し、ミッションに挑むことになる。相対するは、モンスターを現出させる諸悪の根源であるローカスト軍のリーダーであるオーコンだ。人類の存亡をかけての、骨太なストラテジーが楽しめる。

 なお、主人公のゲイブ・ディアスはその名前から想像がつく通り、最新作である『Gears of War 5』の主人公であるケイト・ディアスの父親にあたるというつながりもある。

ケイト・ディアス(中央)を始め。個性的なキャラクターたちが物語を彩る。

 本作を開発するのは、『Gears of War』シリーズを手掛けるThe Coalitionとイギリスの開発会社Splash Damage。Splash Damageは、『Gears of War 4』や『Gears 5』の開発にも関わっているようなので、『Gears』シリーズには相当親しいようだ。

 というわけで、開発チームにメールインタビューを行うことができたので、以下にご紹介する。

 なお、本作は、先日日本でもサービを開始した、XboxのサブスクリプションサービスであるXbox Game PassのPC版にも対応。さらに今後は、Xbox One版の配信なども予定されている。

ローカスト軍のリーダー・オーコン。

本作は救済の物語であり、想像もしないところに家族の絆を見出す

Q. そもそもなぜ、『Gears』シリーズをモチーフとしたストラテジーゲームを作ろうと思ったのですか?

A. シリーズは過去の作品も含め、兵士たちの“家族の絆”を特に大切にしてきました。『Gears Tactics』では、その絆をプレイヤー自身が部隊を編成し、力をつけていくことで体験できるようになりました。『Gears Tactics』には『Gears』シリーズ独特の攻撃的で高速な展開をターン制のゲームプレイに落とし込んであり、プレイヤーは激烈な戦闘に勝つために直感的に策を練り続けることになります。

Q. 骨太な『Gears』の世界観をストラテジーゲームに落とし込むにあたって、もっとも注力した点を教えてください。

A. とくに気をつかったのが、基礎的な戦闘システムを『Gears』の名にふさわしい形に仕上げることでした。戦闘をいかにターン制へとうまく変換していくかが、作品の明暗を分ける確信があったからです。また、ストラテジー系のゲームに上質なシネマティクスと、物語性を織り交ぜることも、『Gears』作品として注力しました。もちろん、『Gears Tactics』でも『Gears』お家芸の巨大ボスバトルを楽しめますよ。

英語版の画面写真をつかっておりますが、本作は日本語にも対応しています。念のため。

Q. 上記質問と少しかぶる部分もあるのかもしれませが、ほかのストラテジーゲームにはない、本作ならではの特徴として、どのような点が挙げられますか?

A. 開発チームの全員がストラテジー系ゲームを頻繁に遊ぶのですが、これまでターン制ストラテジーというジャンルが長く親しまれてきたことに喜びを感じています。本作のユニットは碁盤目状のグリッド上を移動せず、自由に動き回れるため、非常になめらかなプレイを楽しんでいただけると思います。ユニットにはそれぞれ“移動”、“射撃”、“スキル”といった3種類のアクションが用意されており、プレイヤーは行動の順番を自由に決めることができます。しかも、必ずしもターンごとに一回の行動に制限されることはないのです。これにひと役買っているのが“処刑システム”で、ダウンした敵を味方ユニットが処刑することで味方部隊の全員が追加でアクションを行えるようになるというものです。こういったシステムを駆使することで戦闘に大きく弾みがつき、本作の醍醐味であるペースの速く、攻撃的な戦闘をお楽しみいただけるようになります。

Q. 本作は、1作目『Gears of War』から12年前の出来事が描かれるとのことですが、そうした時代設定にした理由をお教えください。

A. 『Gears of War』シリーズはこれまで小説、コミックス、そしてゲームなど多岐にわたる展開を進めてきました。『Gears Tactics』では初代『Gears of War』より12年前、ローカスト軍との闘いが勃発した時代に遡り、異形の化け物とその生みの親である科学者、オーコンの企みに肉迫することになります。以上に加えて、『Gears Tactics』ではディアス家の成り立ちをゲイブ・ディアスの目を通して体験していくことになります。

Q. なぜ、ケイトの父親を主人公にしたのですか?

A. 私たちは『Gears 5』でケイト・ディアスの物語を取り上げたことで、『Gears』シリーズに新しい切り口が生まれるのを感じました。その切り口を活かすべく、『Gears Tactics』ではゲイブ・ディアスを通して、ディアス家の系譜をより深く掘り下げることにしました。ゲイブはリーダーとして毅然とした振る舞い、断固とした意思、そして大きな野心を抱き続けることが求められましたが、彼を闘争に駆り立てる理由は『Gears Tactics』のキャンペーンモードや4月21日発売の小説『Bloodlines』(日本未発売)でも触れられ、過去と現在の主人公たちのあいだ世代間のつながりを、よりはっきりと示してくれます。

Q. 本作のストーリーに込められたメッセージをお教えください。

A. 本作はシネマティクスを通して、ゲイブ・ディアスと彼の部隊がオーコンを捕らえるべく精力的に活動する姿に魂を吹き込みます。これまでのストラテジー系ゲームにはなかった、ひとりの人物に焦点を当てた感動的な物語をお伝えできるよう力を尽くしました。ゲイブの物語は救済の物語であり、想像もしないところに家族の絆を見出す物語です。