全体に漂うダークな雰囲気が異彩を放つシリーズ作

 2000年(平成12年)4月27日は、ニンテンドウ 64用ソフト『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』が発売された日。本日でちょうど発売20周年を迎えた。

 『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』は、任天堂から発売されたアクションRPG。名作『ゼルダの伝説 時のオカリナ』から数ヵ月後の冒険を描いたタイトルで、グラフィックや操作システムなどを前作から踏襲し、短期間での開発を目指して作られた。実際に前作『ゼルダの伝説 時のオカリナ』から約1年5ヵ月後という短いスパンで発売されている。

 なお、ニンテンドウ 64本体のメモリーを拡張する“メモリー拡張パック”が必要なタイトルで、メモリー拡張パックの同梱版も販売された。

 何と言っても本作がほかの『ゼルダ』シリーズとは一線を画するのは、全体に漂うダークな雰囲気。見た目は『時のオカリナ』と似た世界にも関わらず、端々から感じられる空気感は大きく異なっていたため、当時のプレイヤーたちの多くが面食らったのではないだろうか。恐ろしい顔をした月のビジュアルやリンクが仮面をかぶったときの叫ぶシーンは強烈なインパクトがあり、プレイしたユーザーの記憶に強く刻まれているはずだ。

 ループする世界が舞台というのも当時のゲームでは珍しい題材だったが、何よりゲームシステムとしてしっかり落とし込まれていることが大きな特徴のひとつ。リンクが迷い込んだのは3日後に月の落下で滅ぶことが決まっている“タルミナ”という、ハイラルの登場人物に似た人たちが住む世界。プレイヤーは滅亡の前に“時のオカリナ”を用いて3日前の朝に戻り、ループをくり返しながら世界を危機から遠ざけていくことになる。

 ループすれば人間関係や集めたアイテムのほとんどがリセットされてしまうのだが、プレイヤーの記憶は当然そのまま。ゆえに、過去の記憶を頼りにうまく立ち回れば、リンクを前回とは異なる未来へと導いていけるというわけだ。そうやって徐々に月の落下を防ぐ手立てを集め、最終的に悪夢のループから抜け出すというシステムは、現代においてもかなり斬新な部類になるのではなかろうか。

 3日間というタイムリミットの中で味わうドキドキ感は、やはりシリーズ随一。謎解きの複雑さや難度の高さもシリーズでトップクラスだとは思うが、異色作ということで熱烈なファンも多い。かくいう筆者も世界設定に関してはシリーズいちばんのお気に入り。2015年2月14日に発売されたニンテンドー3DS版『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3D』は、より遊びやすく調整が加えられた集大成とも言えるリメイク作品になっているので、いま遊びたいならこれがおすすめだ。

 なお、ファミ通.comでは『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3D』の発売時に、オリジナル版でディレクターを、3DS版でプロデューサーを務めた青沼英二氏にインタビューをしている。また、『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』大好き声優として、声優・青木瑠璃子さんにもその魅力をうかがっているので、合わせてチェックしてほしい。

画像は『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3D』。
画像は『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3D』。
画像は『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3D』。
画像は『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3D』。
チンクルが初登場したのも『ムジュラの仮面』。画像は『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3D』。
画像は『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3D』。
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