1987年4月24日 『探偵 神宮寺三郎 新宿中央公園殺人事件』発売
いまから33年前の1987年(昭和62年)4月24日は、ファミリーコンピュータ ディスクシステムソフトの『探偵 神宮寺三郎 新宿中央公園殺人事件』が発売された日。
『探偵 神宮寺三郎』シリーズは現在も続く人気推理アドベンチャーゲーム。『メタルマックス』シリーズや『マジカルドロップ』シリーズなどでも知られるデータイーストから発売されていましたが、データイースト倒産後はワークジャムから発売。さらにワークジャムがゲーム事業から撤退後、アークシステムワークスに権利が移り、現在はこのアークシステムワークスから発売されています。
『ポートピア連続殺人事件』や『さんまの名探偵』に次ぐコマンド選択式アドベンチャーであった『探偵 神宮寺三郎 新宿中央公園殺人事件』。
ディスクシステムのため、リアルタイムでプレイした人は少ないかもしれませんがプレイステーションやニンテンドーDS、Wiiなどに移植されているのでそちらでプレイした人もいるのではないでしょうか? また、初期の“ゲームセンターCX”で有野課長がプレイしているので、遊んだことがないけど画面を観たことはあるという人も多いかもしれません。
ゲームは、“ききこみ”、“ものしらべる”などのコマンドを選択しながら事件の謎を解いていくもの。昔に比べてこのタイプのアドベンチャーゲームの数は少なくなり、もうあまり見かけなくなりましたが、最近ヒットした『伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠』などで知っている人も多いかも。
この『探偵 神宮寺三郎 新宿中央公園殺人事件』のいちばんのポイントは、やはり主人公・神宮寺三郎の渋さではないでしょうか。イラストレーター・寺田克也さんのデザインも相まって、大人の雰囲気があって格好よかったです。
また捜査に行き詰まったときに“タバコ すう”というコマンドを選択することで、ストーリーが進行することがあるのですが、この行動も彼の渋さを際立たせていました。ちなみに、この“タバコ すう”は後の作品にも搭載されており、本シリーズを象徴するものになっていきました。
ゲームとしては難易度が理不尽に高かったりミステリー部分がトンデモ展開だったりとツッコミどころが多い作品でした。リメイク版ではストーリーや設定、登場人物が大幅に改変され、別物のようになっていましたね。そのため、プレイするならリメイク版がオススメですが、せっかくなのでこの機会にオリジナル版にも触れてみてもらいたいところ。本作が収録された『探偵 神宮寺三郎 Early Collection』はPSアーカイブスで配信されているので、ぜひそちらをチェックしてみてくださいね!(対応機種は、プレイステーション3、PS Vita、PSP)。
※画面はバーチャルコンソール版のものです。
※[2020年4月24日午前11時]当初掲載時、一部シリーズ別作品の画面写真が使用されていました。お詫びして訂正します。