2020年4月15日、オフィス・クリエイトより、“「Cooking Mama: Cookstar」についての重要なお知らせ”と題する一文が、同社の公式サイトにて公開された。
これによると、アメリカに本社を構えるPlanet Entertainment社がアメリカ、ヨーロッパおよびオーストラリアでリリースした『Cooking Mama: Cookstar』が、権利を保持しているオフィス・クリエイトとの契約に違反し、同社に無断で販売などが行われているというのだ。
『Cooking Mama: Cookstar』のもととなる『クッキングママ』シリーズといえば、国内ではWiiやニンテンドー3DSなどで展開されてきた人気お料理ゲームシリーズ。当初、オフィス・クリエイトでは、2018年8月に、Planet社とのあいだでアメリカ・ヨーロッパなどに向けてのNintendo Switch版『クッキングママ』のライセンス契約を締結。その契約に基づいて、Planet社では『Cooking Mama: Cookstar』の製作に着手したという。
しかし、そのゲームの品質は「到底お客様にご満足頂けるものではなく、弊社『クッキングママ』シリーズには遠く及びませんでした」とのこと。そのため、オフィス・クリエイトではPlanet社に対して、ゲーム内容の修正を再三指示したものの、同社はこれに従うことなく、オフィス・クリエイトに無断で『Cooking Mama: Cookstar』を製造、発売するに至ったようだ。
さらに、オフィス・クリエイトの調査によると、Planet社およびそのヨーロッパ販売代理店は、ヨーロッパにおいてプレイステーション4版『Cooking Mama: Cookstar』の販売、宣伝も行っていることが判明。もちろんのことオフィス・クリエイトでは、プレイステーション4版については一切許諾をしていないという。
このようなPlanet社による一連の違反行為を受け、オフィス・クリエイトでは、2020年3月30日、Planet社に対し、ライセンス契約の即時解除を通知。それにも関わらず、Planet社が『Cooking Mama: Cookstar』の販売、宣伝を継続しているため、オフィス・クリエイトでは、「弊社の重要な資産である『クッキングママ』シリーズを保護し、お客様にご愛顧頂くため、Planet社に対して法的措置を講じるべく検討中です」とのことだ。