ナイアンティックは、本日(2020年4月1日)3D空間マッピングのテクノロジーを手掛ける企業として知られる6D.aiを買収したことを発表した。今後ナイアンティックでは、「6D.aiと共にダイナミックな3Dマップを作成し、新しい地球規模AR(拡張現実)体験を実現していきます」としている。
ナイアンティックと言えば、新型コロナウイルス (COVID-19)の影響が世界的に拡大しているなか、プレイヤーが自宅からもリアルワールドゲームを楽しめる環境を整えるために、『ポケモンGO』など同社のゲームに変更を加えることを明らかにしたばかり。
「未来のARハードウェア用のコンテンツを創出できるARプラットフォームの実現に向けて歩みを進めたことになります」とある通り、6D.aiの駆使する技術が、すぐにナイアンティックのゲームに盛り込まれるというわけでもなさそうだが、今後の同社のさらなる展開に期待したい。
以下、リリースを引用
Niantic、3D空間マッピングのリーダー6D.aiを買収。共にリアル・ワールドARイノベーションを加速
Nianticは6D.aiを買収し、才能溢れる新たなメンバーを迎え入れました。6D.aiと共にダイナミックな3Dマップを作成し、新しい地球規模AR(拡張現実)体験を実現していきます。これにより、あらゆる開発者が才能を発揮し、未来のARハードウェア用のコンテンツを創出できるARプラットフォームの実現に向けて歩みを進めたことになります。
Nianticは立ち上げ当初から、現実世界と並行したARの世界を作り上げることで、人々の日常に楽しさと冒険を提供することを目指してきました。この挑戦には、AR技術の著しい発展が不可欠であり、現実世界を忠実に再現し、常にアップデートされていく最新の3Dマップがあって初めて可能になります。6D.aiの深く専門的な知見と、すばらしい躍進を遂げたARの研究・開発を活用することで、私たちのミッションを果たしていきたいと考えています。
2017年に創立した6D.aiは、オックスフォード大学のActive Vision Labからスピンアウトし、3次元再構成、ARの永続性など、ARの基礎的な課題を解決するためのデベロッパーツールやコンピュータービジョンを基にした技術を開発してきました。こうした6D.aiが有する様々なARの技術は、Nianticが創り出す体験、そして今後共に協力を進めるプレイヤー・開発者のコミュニティにおいて、非常に重要な要素となります。プレイヤーの方々には更に優れたAR体験を、開発者にはそれぞれが思い描くARの理想を実現する革新的なプラットフォームを提供していきます。
ARが人と人の繋がり、人と場所との繋がりに与えるインパクトには、まだ大きな可能性を秘めています。想像してみてください。皆さんが同時に、現実世界でポケモンの生息地に足を踏み入れることを。ドラゴンが空を飛び、実際にある建物に着地する様子を間近で見ることを。お気に入りのキャラクターと隠れた秘密の裏路地を歩いたり、友達が残したメモを発見したりすることを。
こうした例の他にも、大規模なARマッピングによって様々な体験が可能になります。私たちは、6D.aiのチームと共に邁進していくことを、楽しみにしています。
6D.aiによるコメントは、こちらをご覧ください