2000年2月10日 『ベイグラントストーリー』が発売
いまから20年前の2000年(平成12年)2月10日は、プレイステーション用RPG『ベイグラントストーリー』が発売された日。本日で節目となる20周年を迎えた。
本作は『伝説のオウガバトル』や『タクティクスオウガ』などを手掛けたゲームデザイナー、松野泰己氏の代表作のひとつで、キャラクターデザインに吉田明彦氏、音楽に崎元仁氏といった面々も名を連ねている。
プレイステーションとしては非常に細緻を極めた描写のグラフィックで見るものを圧倒。主人公のリスクブレイカー“アシュレイ”と、アシュレイが追う敵“シドニー”を中心にした、独特の世界設定とキャラクターで紡ぐドラマ性の高い物語は、ゲーマーたちの心を鷲掴みにして離さなかった。
キャラクターや背景をフルポリゴンで描画しており、街やダンジョンのマップがすべて繋がっているという点も大きな特徴。何度もエリアを行き来して、少しずつギミックを解いていくのにワクワクしたものだった。
また、移動から戦闘に画面切り替えなくシームレスに移行するため、臨場感の高いバトルを実現。シミュレーション的な要素も高く、弱点を探しながら有効な武器に切り替えてダメージを与えていくというシステムは『ベイグラントストーリー』ならでは。攻撃のたびに数値が上がる“RISK”の管理が非常に重要で、数値が高いと命中率の低下や被ダメージが増加するといった要素もあり、RPGとしてはかなり難度の高いバトルとなっていた。
本作は、『ファイナルファンタジータクティクス』(『FFT』)シリーズや『ファイナルファンタジーXII』などの舞台になっている、イヴァリースの関連作品。ゲーム内に“イヴァリース”の名前は出てこないが、『FFT』の語り部であるアラズラム・デュライの名前や、『FFT』の物語をと思われる“十二宮物語”、『FFXII』のバレンディア大陸と同じ名前を持つ、バレンディア国といった名称が登場する。