イギリスの老舗ゲームスタジオRebellionが海外で2020年2月4日に発売予定のTPS『Zombie Army 4: Dead War』が、日本でもプレイステーション4/Xbox One/PCでの同タイミングの正式展開を目指して調整が進められていることが判明した。
『Zombie Army』は、同スタジオのTPS『スナイパーエリート』シリーズからスピンオフした、ナチスドイツが遺したゾンビ軍団と戦うTPSシリーズ。昨年末に海外で行われたプレスイベントに参加し、本作をプレイしてきたので、その内容をご紹介しよう。
悪ノリなB級オカルトホラー度満点の撃ちまくりシューター
さて本作の基本的なテーマは旧作から変わらず、1940年代のヨーロッパを舞台に最大4人協力プレイでオカルトめいたナチゾンビ軍団と戦っていくことになる(ソロプレイも可能)。
キャンペーンモードの各章はそれぞれが“ゾンビ急行”や“ゾンビ動物園”といったバカバカしくもニヤリとさせるB級オカルトホラー映画仕立てのテーマとなっており、難しいことをあまり考えずに撃ちまくれるのが特徴だ。
そんなノリのゲームなもので、敵も“ゾンビ戦車”や“ゾンビ装甲車”(文字通り戦車や装甲車のゾンビである)、そして“ゾンビ機関銃兵”(なぜ使いこなせるのかを考えてはいけない)や“ゾンビ自爆兵”(せっかく不死なのに自爆しに来る)といった脳が溶けそうな面々が登場。
ちなみに開発チームは『オーヴァーロード』や『処刑山 -デッド・スノウ-』、『ゾンビ・ソルジャー』(原題アウトポスト)といったナチゾンビ映画を参考にしたとか。
カスタマイズした武器と成長させた能力をフル活用して戦え
ゲームプレイ面では、旧作のサクッと遊べる楽しさを踏まえつつ、『スナイパーエリート4』や本作と同じくオカルティックな協力プレイTPSの『Strange Brigade』など、同スタジオの近作の要素を取り入れた最新版といった感じ。
特にカスタマイズが細かくなっており、各キャラクターは特定の銃タイプでキルを重ねることで発動できるようになる特殊能力(威力強化・リコイル低減・自動ヘッドショット)を持っているほか、レベルアップするとさまざまなPerkがアンロックされ、能力特化したりサブ効果を足せるようになる。
そして攻撃・防御・その他の3系統のPerk以外にも、時間経過でチャージされる強力な特殊近接攻撃や、武器やアイテムの強化要素も存在。アンロックしたものは道中の中継地点のセーフルームにあるワークベンチで入れ替え可能になっており、冒険が進むに連れて敵の攻撃も激しくなるが自キャラも強力になっていくという寸法だ。
波状攻撃に耐える“ホードモード”で腕試し
シリーズの前作にあたる『Zombie Army Trilogy』から引き続いて、ゾンビ軍団の波状攻撃に耐える“ホードモード”もプレイ可能。周囲からさまざまなゾンビが湧いてくるハードな襲撃が続くため、各ゾンビの特性を把握しつつ、全要素を使いこなさないとなかなか厳しいので、キャンペーンでアクションに慣れてから挑戦するのをオススメしたい。
なおウェーブ(1セットの襲撃)をクリアーしていくと新エリアを開拓できるという作りになっていて、とどまっているとやがてジリ貧になる一方、無闇に散らばるとそれはそれでキツいという、戦術的なセンスも問われる内容となっている。
限定版展開の可能性も?
本誌で日本展開についてスタジオに確認した所、「できるだけ早期に実装するが、言語対応が海外発売に完全に間に合うかは未定」としつつも、日本を含むアジア地域で発売予定とのこと。そしてコレクターズエディションについても「オンラインのみか特定の店舗での販売ができるか調整中」であるものの、こちらも日本市場に投入予定とのことだった。
これまで海外版に日本語が収録されていたりもした本シリーズだが、いずれにしても今回は日本上陸ということで間違いなさそう。なおEpic GamesストアでのPC版やマイクロソフトストアでのXbox One版はすでに製品ページが存在しており、予約受付中だ。