2019年12月13日(金)~15日(日)、千葉県の幕張メッセにて開催中の『グランブルーファンタジー』(以下、『グラブル』)の祭典“グラブルフェス2019”。『グラブル』プロデューサーの木村唯人さんとディレクターの福原哲也さんに『グラブル』に関するさまざまな質問(詰問? 要望?)を行うイベント“グラブルQ&A”のコーナーをリポートする。

 まずは、司会の東山奈央さん(ルリア役)、加藤英美里さん(ハールート・マールート、シェロカルテ役)、小野友樹さん(主人公、ランスロット役など)が登場。つぎに、ディレクターの福原哲也さん、プロデューサーの木村唯人さんも登壇した。

 さらにゲストとして、やり込みプレイヤー“天上人”として騎空士たち(『グラブル』のプレイヤー)のあいだでも知られる、コンポーザーの成田勤さんと、中村悠一さん(ロミオ/ツバサ役)も加わり、イベントがスタート。グラブルQ&Aでは、事前に集められた質問に、木村さんと福原さんが答えていった。

 最初の質問は、高難度のマルチバトルについて。「“ルシファーHL”(ダークラプチャー[HARD])など、難しいマルチバトルを実装するにあたり、気をつけていることはありますか、また、各マルチバトルのコンセプトなどはあれば教えてください」という問いには福原さんが回答。マルチバトルでは登場する敵ごとにコンセプトがあり、ルシファーの場合は、頭もよく、肉体も強靭なので、生半可な強さにはできなかったとのこと。ルシファーHLに関しては実装から1週間は倒されないほどの強さを目指したが、いざ実装されると3日後には倒されてしまったと語った。アルティメットバハムートが登場する“神撃、究極の竜HL”は実装当日に攻略されたが、開発側としては、“3日間は誰も倒せない”と考えていたとも。ちなみに、今後実装予定の“六竜HL”は、ダークラプチャー(HARD)ほどの難しさはないが、試行錯誤が楽しめるほどにはなっているらしい。

 さらに加藤さんから“天上征伐戦”のコンセプトを聞かれると、ターン終了時などに自動で攻撃を行うタイプのアビリティを、プレイヤー側だけでなく、敵でもやってみようというチャレンジがきっかけだったことが福原さんから明かされた。新しいことを試しつつ、ゲームシステムにどう落とし込めるかは、つねに考えていると福原さんは語る。

 天上征伐戦の話では、中村さんが難易度PROUD+をまだクリアーしていないことの理由として、敵として登場するギルベルトに特殊行動を行う対象を決める技があり、それが同じキャラクターに連続してかかることがあるのがきびしいと不満を漏らす。ただ、新しいタイプのバトルでギミックも含めて楽しめているとも語った。

 つぎの質問は、新コンテンツについて。「2019年にはさまざまなアップデートが行われ、便利になった印象はありますが、新コンテンツの実装はいつごろなのでしょうか」という騎空士からの質問に対し、木村さんが回答。2019年は、“『グラブル』が令和のゲーム”になれるような下地を作る年であり、ほかのゲームにあるような便利機能を実現するため、技術的問題を多く乗り越えてきたという。初心者が入りやすくなるような機能を盛り込みつつ、既存のプレイヤー向けのものも実装しており、それが“ブレイブグラウンド”や天上征伐戦にあたるとも。『グラブル』が現プレイヤーたちだけによる“閉じた”ゲームにならないようにという点は、かなり気を配ったようだ。機能の拡充を行う一方で、新コンテンツも現在制作中なので、新着情報を楽しみにしてほしいとのこと。

 続いての質問は、コラボキャラクターについて。「最近のコラボキャラクターはSSレアが多いですが、過去にSレアとして登場した人物は、今後レアリティを昇格させたりしないのでしょうか」に対し、「きびしい」と木村氏は答えた。コラボイベントを実施し始めた当初は、SSレアがまだ少なく、コラボキャラクターはSレアに統一するという開発内のルールがあったという。しかし、現在はSSレアも多く、要望も多く届いたため、そのルールを“清水の舞台から飛び降りる”覚悟で変えたのだそう。

 ただ、キャラクターがSレアでも愛用している人は多く、また、Sレア限定のクエストもあり、それらで重宝されることもあるため、過去に登場したキャラクターのレアリティを上げるのは開発的にも容易ではないともコメント。まだ決定したわけではないが、コラボキャラクターのレアリティの昇格は、現状考えていないという。

 これに対し、『アイドルマスター シンデレラガールズ』とのコラボイベント“シンデレラファンタジー”などを例に挙げ、“すでにコラボをしたことがある作品が再び題材になった場合に、過去と現在のキャラクターでレアリティに差が出ることもあるのでは?”と中村さんが鋭く突っ込む。これに木村さんは、そういった可能性も想定していて、その際はバランスを取るかもしれないという回答をしていた。

 つぎに小野さんがコラボキャラクターの属性について質問すると、福原氏は『グラブル』における設定を説明したうえで、属性とキャラクターのイメージが合っているかを権利元に確認していることを明かす。こちらの提案がそのまま通るか、権利元の修正が入るかは、いまのところ五分五分だという。また、『名探偵コナン』とのコラボイベントを行う際、江戸川コナンは光か風属性かで迷っており、当初は風にしたが、権利元から「コナンは闇の中に光を見出すので、光属性にしてください」と言われたなどのエピソードも飛び出した。

 「賢者の最終上限解放の構想はありますか」という質問では、「ある」と木村プロデューサー。実装タイミングはすでに決まっているが、まだ公表はできないという。福原さんによると、十賢者を仲間にしているのはひとりかふたり、もしくはまだ仲間にしていないというプレイヤーが多く、最終上限解放が実装された際にそういったプレイヤーの気が遠くならない程度のタイミングを図っているとのことだった。

 「友人から“ストアランキングが低い、もうサービス終了間近なんじゃない?”と言われましたが、実際どうですか」という、かなり突っ込んだ質問も。これについては、木村さんが「まったくない」と断言。2019年の『グラブル』は、さまざまな記録で過去最高を更新しており、サイゲームスのタイトルの中でも頂点に君臨しているそう。ブラウザアプリ“スカイリープ”を介して遊ぶ人やDMM版で遊ぶ人など、さまざまな媒体で遊ぶ人が増えたことで、ストアランキングのランキングが下がっている様子。

 「どう見ても斧なのに種類が剣になっている武器があるのはなぜですか」という質問には福原氏が回答。“片手で叩くようなものは剣”、“なぎ払うようなものは短剣”まど、モーションが深く関連しており、それぞれに合ったタイプに分けられているようだ。説明の際は、スライドでアオイドスの解放武器“フライアウェイ”が映された。フライアウェイはギターで、つまり楽器だが、武器種としては斧。ギターのモーションが、楽器の武器に合わせられないのだという。そこで、両手で使う斧に振り分けたようだ。

 つぎは、『グラブル』の熱心なプレイヤーとしても知られる、成田さん、中村さんの用意した質問を取り上げるコーナーへ。中村さんの質問は、“スペリオルシリーズの強化・最終上限解放は入るのか”というもの。“ダマスカスナイフ”などに付くアイテムドロップ率上昇効果は、数値として見えるわけではなくあくまで運、体感として感じられるもなので、あってもなくてもいい。取得条件に対して効果が薄いため、強化してほしいとも。これに対し木村さん自身も、その効果の実感度について気にしていることを明かしつつ、スペリオルシリーズをあまり強くすると、最強になるための方法がそれひとつに限定されてしまうことを懸念しているとも語った。

 成田さんの質問は““決戦!星の古戦場”のアップデート情報を教えてほしい”という内容。これに対し、木村さんから“EX+に出てくる敵のHPを増やす”ことが発表される。これには成田さん・中村さん両名だけでなく会場の騎空士からも悲鳴が上がる。また、成田さんからの“短期間に稼ぐほど強い騎空団と当たるのは本当か”という追加の質問に対して、詳細は言えないとしたうえで、“イベントが始まった時点で似たような相手と当たるようになっており、ランダムに選ばれる場合もある”ことを木村さんが明かす。これに同格以上の騎空団と当たった場合は接戦になることが多く、同時にプレイヤーも拘束される時間が長くなると成田さんが言うと、中村さんも同意を示す。

 木村さんからは、人によって遊べる時間帯が異なるので、安易にプレイに必要な時間を短くすることはできないと開発の意図を語る。騎空団ごとに挑める時間を設定しようとすれば、相手の獲得した点数を確認しやすく、開催時間ギリギリに設定することが有利になってしまうとも。点数を隠すのはさらなる地獄を生み出すということで、改善案を日々考えて続けていると明かす。イベント開催期間を1日減らしたのは、その一環だったようだ。

 その後も、シナリオイベントなどの固定編成を、自由編成との選択制にしたらどうか、共闘クエストで事前にソウルシードを複数使えるようにしてはどうかなど、システムに突っ込んだ質問も多く飛び出し、木村さんも「年に1回ぐらいこういう場があるといいですね」と、さまざまな意見を聞けたことが収穫になった様子だった。