2020年2月20日に発売予定のアクションRPG『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』(以下、『P5S』)。人気RPG『ペルソナ5』(以下、『P5』)の“その後”を描いた完全新作であり、アトラスのペルソナチームとコーエーテクモゲームスのω-Forceががっつり手を組んで開発している本作だが、なんとゲームを実際にプレイできる世界最速プレミアム体験会が開催された! さっそくその様子をレポートしよう!

モナとじゃがりこがお出迎え? スタイリッシュなラウンジでのプレミアムな体験会開催!

 2019年12月7日、小雨がそぼ降る東京・大崎。世界最速で『P5S』がプレイできるプレミアム体験会が、セガ本社内にあるワーキングスペース“TUNNEL TOKYO”オープンラウンジにて開催された。体験会の当選者以外には極秘にされたこの場所は、高さ3メートル、幅20メートルのLEDモニターが壁一面に広がる大きなラウンジ。巨大なモニターには一面に『P5S』のPVが流され、開場時間になって案内されてきた参加者の方々も、思わずその映像に釘づけになる。

お洒落なワーキングスペース“TUNNNEL TOKYO”のオープンラウンジ。この左手側の壁一面が巨大なLEDモニターになっている。

 会場には計20のテーブルが並べられ、それぞれに40インチのモニタとコントローラー、そしてヘッドホンがセッティング。さらにおひとり様に1本ずつ、かわいいジャックフロストラベルの水も置かれていた。実際のプレイの前に、まずは卓上のアンケート記入をお願いされ、それから撮影可能スペースにてしばしのフリータイムも設けられる。

中の人ぬきのモナ着ぐるみ。ちょうどモニターに大写しとなったジョーカーとツーショット。

 この撮影可能スペースが、『P5』ファンなら大喜びのオタカラぞろい! まずイベントなどでおなじみの等身大モナ着ぐるみ(中の人なし)が展示され、その横には限定版や店舗特典グッズのサンプル品も置かれている。さらにそのお隣には、「ご自由にお召し上がりください」の札とともに、大皿に盛られたお菓子と人数分の「じゃがりこ」が! やっぱり『P5』と言えばじゃがりこですよねー、と思いつつ手に取ると、なんと側面に『P5S』ロゴがプリントされた特別仕様! 集まった参加者の皆さんも「やばい!」「もったいなくて食べられない!」とうれしい悲鳴。なんでも正式コラボというわけではなく、イベント用グッズや個人の結婚式での引き出物用として、オリジナルデザインのじゃがりこを発注できるサービスがあるのだとか。

現時点で完成している、店舗特典のサンプル品も数点だけ展示されていた。並んでいる中ではアクリルキーホルダーが可愛くてお洒落でイイ感じ。
体験会は2時間の長さとなるためか、軽食代わりに用意されたお菓子とP5S仕様のじゃがりこ。お手拭き用のウェットティッシュもあるおもてなしぶり。

 そんなこんなで参加者が再度着席したところで、いよいよ体験プレイの開始! 初めて見るスタート画面は、青い夏空の下を疾走するキャンピングカー。そこでボタンを押すとタイトルメニュー画面となる。こちらの画面もおなじみのメインキャラがカラフルなシルエットで表示されるスタイリッシュなもの。基本的に、こういった画面デザインはすべてコーエーテクモのω-Forceチームによって制作されているが、ペルソナのテイスト再現はかなりのものだというのが第一印象だ。この時点で会場スタッフの方から、難易度選択はノーマルかイージーがおすすめだと言われ、「もしやアクションはそこそこ難しいのか?」と思いつつもノーマルを選択。そしてゲーム開始。画面に流れるのは、異世界と化した渋谷らしき場所で、ヘリ型のシャドウと対峙する我らが主人公ジョーカー。『P5』が帰ってきた!

体験会参加者のために用意された席はこんな感じ。マイヘッドホンを使いたい人は、申し出れば使わせてもらえるようになっていた。

序盤からイベントや日常パートが充実! ストーリーの濃密さは本編にも引けを取らない!

 今回のプレミアム体験会でプレイできたのは、この会のために用意された特別バージョン。未公開のオープニングムービーは実装されていなかったが、バトルもストーリー部分もBGMも製品版と同じものが楽しめる内容だった。まずプロローグでは渋谷のような異世界でいきなりバトルがスタートするが、これは『P5』冒頭のパレス脱出シーンのように、もっとあとの本編での展開を先取りで少し体験できるという程度のもの。ボタン連打で敵をなぎ払い、『P5S』の爽快バトルの一端を味わえる。

 それに続いてシーンは変わり、『P5』で見慣れたSNS画面が表示される。そこで繰り広げられるのは、懐かしい怪盗団の仲間たちとの会話。『P5』の最後に地元へと戻った主人公だったが、夏休みを利用して怪盗団のメンツで旅行に行く計画を立てるという流れになっている。ここの会話がじつに『P5』らしく、さすがアトラス完全監修でシナリオが書きあげられたというのも納得。前作をプレイ済みのファンには違和感のないやり取りで、もし『P5』未経験の人がプレイしても彼らの関係がよくわかる流れになっている。

 その後、新たに発生しつつある人格豹変事件について公安らしき人々が会議を行うシーン、久しぶりに四軒茶屋行きの電車に乗っている主人公とモルガナのシーン、そして四軒茶屋の街を実際に移動できる探索パートを経て、喫茶ルブランでの仲間たちとの再会シーンがアニメで流される。ここまでをプレイしての印象は、冒頭のバトルを除くと『P5』のプレイ感覚そのままということ。前述のシナリオや会話内容はもとより、新たに作られた四軒茶屋のマップも時おり表示されるチュートリアル画面も、『P5』で感じていた空気感をそのまま引き継いでいる。多くのアクションRPGでは、アクションシーンがメインであってシナリオ部分はただの“つなぎ”であることも珍しくないが、本作の場合はRPG部分の要となるシナリオ、日常パートがとても充実しているのが特徴だ。

 またプレイ感覚や雰囲気が『P5』そのままと述べたが、これは単なるコピーという意味ではなく、続編として満足のいく進化もしているのがポイント。例えばBGMとして流れるおなじみの“Beneath the Mask”や“Tokyo Daylight”が『P5』原曲のまま楽しめる一方で、今回プレイした範囲では“Last Surprise”や“Keeper of Lust”の秀逸なアレンジが確認できた。アクションバトルを盛り上げ、コントローラーを操る指の動きも軽快になりそうな感じだ。またマップやキャラクターの3Dモデルもほぼ新規で作られており、とくに新しい夏服が拝める私服モデルがすばらしい。さらにゲームをもう少し進めると見られる各種メニュー画面も一新されており、各メニュー項目は怪盗団メンバーの姿をデザインとして取り込んだお洒落なものとなっている。体験会の参加者に人気だったのは、ショップメニューで登場する新キャラ・ソフィア。

 今回の2時間という制限付きのプレイでは、上のプロローグのあと、旅行準備のために渋谷に行き、そこで出会ったタレント、柊アリスとの出会いをきっかけに前作の“パレス”のような異世界“ジェイル”へと迷い込んだ主人公たちが、まずは事件の謎を探るため渋谷のジェイルを本格的に探索する……というあたりまでを体験できた。先が気になり目が離せない展開が続く充実した内容で、怪盗団の仲間たちとの楽しい掛け合いも多数。『P5』の正式な続編として満足いくストーリー展開が期待できるものだった。

『無双』ではなくやはり『ペルソナ5』! アクションが不慣れでも爽快バトルを楽しめるシステム満載

  前述の通り、今回の体験会では時間的に、最初のジェイル・渋谷でのバトルまでしかプレイできなかったが、とにかくこのステージはアクションゲームのチュートリアルとして丁寧に作られているという印象が強い。最初に渋谷ジェイルに迷い込んだときには、プレイヤーが操作できるのはジョーカーのみ。ここで基本的なアクションについて少しずつ学べるように、ステージ構成や出現する敵が念入りに調整されている。『P5』に慣れたユーザーにとっては、操作方法がかなり変わっているので、最初のうちにしっかり違いに慣れておきたい。

 ボタン配置にさえ慣れれば操作感はかなり快適で、とくに『ペルソナ』の肝となる「弱点属性をスキルで攻撃」や「ダウンした敵を総攻撃」といった要素がアクションRPGにもかかわらずきっちり再現されているのが気持ちいい。また敵は『無双』シリーズのようにわらわら湧いてくるのではなく、『P5』と同様のシンボルエンカウント。うろついているシャドウに接触すると、ぶわっと大量の敵が出現してアクションバトルが始まるという仕組みだ。その際、奇襲に成功するとプレイヤーが有利な状態でバトルが始めることができ、これも『P5』から引き継がれたおなじみの要素だ。

 最初の渋谷ジェイルから新キャラ・ソフィアを仲間にして脱出すると、あらためて怪盗団の全員で再度ジェイルへ突入。本格的な攻略が始まり、ここからは怪盗団の全員+ソフィアから、好きなキャラをパーティに組み入れてプレイできるようになる。ジェイル攻略中は、戦闘時以外にもバトンタッチ(十字キー)で操作キャラを変更できるのだが、これもなかなかおもしろい。『P5』でパレス内を移動するときは、つねにジョーカーの姿だったが、本作ではスカルやモナなどの姿で探索することも可能なのだ。ジェイル内では戦闘時以外にも、特定のポイントに飛び移ったり隠れたりする“ファントムムーヴ”(特定の場所で○ボタン)という動きができるが、これをジョーカー以外が行うと、それぞれのキャラに応じたモーションが見られて楽しみも倍増。とくにモルガナはモルガナカーに変身するというアクションがあるため、メメントス気分でジェイルを探索できる。

 いきなり全員が使えると操作方法を覚えるのがたいへんでは? と思うかもしれないが、基本的なコンボコマンドは共通している部分が多く(例:□□□△はほぼどのキャラも、連続攻撃からペルソナ召喚でスキル攻撃)、さらに一度実際に操作したキャラはメニュー画面から基本的な戦いかたのアドバイスやコンボコマンドが見られるので安心。また操作していないパーティメンバー3人は自動的に敵を攻撃してくれるのだが、このAIがなかなか優秀なので自分は逃げ回っているだけでも敵を倒してくれることもある。アクションが苦手な人は、まずお気に入りのキャラひとりを重点的に使って操作に慣れていくといいだろう。

 そのほか、本作のバトルシステムで特徴的なのは、RPGである『P5』に慣れたユーザーでも焦らずプレイできる工夫が随所にあるということだろう。例えば銃での攻撃はL1ボタンを、スキル攻撃はR1ボタンを長押しして行うのだが、このときボタンを押しているあいだは敵の動きが止まっている。スキル攻撃時は敵のアナライズ結果も表示されるので、どの敵を狙うか、どのペルソナやスキルを使うかを、じっくりと考えられるというわけだ。

 逆にアクションゲーム好きには物足りないのでは? といった不安を抱く方もいるかもしれないが、その点についても杞憂であると言っておこう。共通のコンボコマンドが多いと前述したが、その性能には固有差が大きく、状況に合わせた攻撃方法を選べるかどうかでバトルの効率は大幅に変わる。

 またスキル攻撃はR1ボタンで使うと簡単で効果も高いかわりにSP消費が気になるのだが、コンボに折り込まれたスキル発動の場合には効果が少し低いかわりにSPを消費しないというメリットがある。つまりアクション上級者であれば、バトンタッチとコンボの使い分けだけで、敵の弱点属性を突いて総攻撃で華麗にフィニッシュ! といった戦いかたも可能になる。アクションゲームに自信があるならスタイリッシュにキャラを操作し、じっくり派とはまた違った楽しみかたができるだろう。

 というわけで、濃密なプレイ体験が堪能できたプレミアム体験会。2時間分の内容もまだまだ語り足りないところだが、この先、ゲーム発売前に体験プレイの機会はいくつか用意されているようなので、都合が合う方はそれを逃さずぜひ実際に触ってみていただきたい。

 総評として言えるのは、ペルソナチームがしっかりと作り込んだ『P5』続編としての濃密なシナリオに、ω-Forceが培ってきたアクションゲームのノウハウ全てを遠慮なくぶち込んだ、両者のいいとこ取りのようなゲームが実現しているということ。アクションRPG初心者だけでなくアクションゲームファンにも楽しんでもらえそうな奥深さがあった印象だ。発売まであと3ヶ月弱、『P5S』を乞うご期待!

※本記事のスクリーンショットは、公開済のメーカーリリース素材をイメージカットとして使用したものです。