『ミステリー案内』第2弾の舞台は秋田! ドット絵アニメ化クラウドファンディングの発表も!

 ハッピーミールは、2019年12月7日、東京・イオンシネマ板橋にて“ミステリー案内2(仮) タイトル名&テーマソング発表会”を開催。そのイベントにて、“ミステリー案内”の第2弾のタイトルや舞台を発表した。ここではそのイベントの様子をお届けしよう。

 来場者に渡された入場チケットには日本地図が描かれていたのだが、これにはある仕掛けが! よく見ると、シリーズ2作の舞台となった県(三重・秋田)がなくなっているのだ。記者は最初に見たとき、「三重県がないなぁ」とは思ったものの、秋田県の場所はたまたま“Coming Next Year”の文字がかぶっているだけだと勘違い。こんな細かいこだわりも本シリーズらしいところ。

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これがそのチケット。初見で気づいたファンも多かったとか。
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イベント開始前には物販も行われた。

 イベントは、岩岡玲湖さんが歌う『運命のヒロイン’19』でスタート。この曲は『ミステリー案内』シリーズのテーマソングとなっており、第2弾に合わせて歌詞とアレンジが一部変更されたスペシャルバージョンに。

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 岩岡さんの歌に続き、この日の出演者、ゲームを開発するハッピーミールの社長かつゲームの原作者でもある関純治さん、キャラクターデザインを担当した荒井清和さん、前作『伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠』のテーマソング『儚い珠のように』を歌った星守紗凪さんが登場。オープニングトークもそこそこに、『ミステリー案内』シリーズ最新作のプロモーションムービーが公開された。

 先にお伝えしたとおり、ゲームの舞台は秋田となり、タイトルは『秋田・男鹿ミステリー案内 凍える銀鈴花』。まずはNintendo Switch向けに2020年初夏発売予定であることや、主題歌が星守紗凪さんによる『トワイライト ~失くした明日を』であることが発表された。

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左から、荒井さん、星守さん、岩岡さん、関さん。
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 舞台に秋田を選んだ理由について関さんは、ミステリードラマにふさわしい崖があることと自身が行ったことのなかった県であることを挙げた。ちなみに星守さんは秋田出身なので、舞台に秋田が選ばれたことを喜んでいた。

 サブタイトルにある“銀鈴花(ぎんれいか)”は決してメジャーな花とは言えないが、どうやらストーリーに関わっているらしく、詳しく話さなかったが、そのものサブタイトルが決まるまでは二転三転したとのこと。第一候補だった“氷雪(ひょうせつ)の陽炎(かげろう)”を見た荒井さんは、難しいし、読めないのではないかと指摘。その結果、“凍える銀鈴花”に落ち着くまで、試行錯誤をくり返したそうだ。

 続いては登場キャラクターについて。前作に続いて“開明寺ケン”(かいめいじけん→解明事件、なのだとか!)がパートナーとして登場するが、それ以外は新キャラクターとなる。重要人物の“りん”を始め、“如月”と“茂木”という2名の刑事が紹介された。“茂木”については、最初に荒井さんが描いたキャラクターがカッコよすぎたそうで、関さんが「もっと平泉成っぽく」とオーダー。そういえば似てる?

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 続いて発表されたのは、『秋田・男鹿ミステリー案内 凍える銀鈴花』の主題歌。先ほどのプロモーションムービーでバックに流れていた『トワイライト ~失くした明日を』で、歌うのは星守紗凪さん。ハーモニーなど、すべて星守さんが歌うなど、こだわりのレコーディングだったようだ。

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 と、ここでこのイベント参加者だけの先行情報として、『伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠』のパッケージ版の発売が発表された。

 発売元は、ダウンロード版タイトルをパッケージ化して販売していくビーサイドゲームズとなり、発売は2020年初春を予定している。

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ドット絵でミステリードラマ制作プロジェクト始動

 ここでサプライズ。テレビ東京コミュニケーションズの行田尚史さんが登場し、ドット絵のグラフィックでミステリードラマを作るというクラウドファンディングがキャンプファイヤーで行われることが発表された。

 このクラウドファンディングでは、『偽りの黒真珠』の世界観をベースにしたミステリードラマをドット絵のみで制作しようという異例のプロジェクト。さらに、発表された製作スタッフの顔ぶれがスゴイ。『ポプテピピック』内でゲームパートを手掛けた山下諒さんが監督、『ゲームセンターCX』などでおなじみの放送作家・岐部昌幸さんが脚本、『スターソルジャー』を始めとした数々のゲーム主題歌を手掛けた国本剛章さんが本作でも主題歌を担当。そして、キャンプファイヤーで大成功したVR作品『東京クロノス』で声優を務めた柚木尚子さんが声優第1弾として登場することになっている。『東京クロノス』はキャンプファイヤーで800万円以上を集めた実績があり、柚木さんは自身のことを「今回、お守り代わりです」とPR。

 原作者の関さんからこのクラウドファンディングへの要望として、“登場キャラクターの性格や設定を活かしてほしい”、“2時間のサスペンスドラマ風にしてほしい”、“テレ東さんらしさを入れてほしい”(=他局は臨時ニュースを入れても、テレビ東京はそのまま通常放送を続けるという姿勢)の3つをあげたそうだ。成功した場合、まずは地上波などでの放送ではなく、映像が収録されたDVDが送られてくる。

 ハッピーミール×テレビ東京×キャンプファイヤーによるこのクラウドファンディングは、2019年12月13日12時よりスタートする。ストレッチゴールなど、詳しい内容は、こちらのページでチェックしてほしい。

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左から、山下さん、岐部さん、国本さん、柚木さん。
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 いよいよイベントも大詰め。星守さんがテーマソング『トワイライト ~失くした明日を』を披露してくれた。現在舞台などもあり、必ずしも喉の調子が万全ではない中、美しい歌声を披露してくれた。

 最後は出演者からごあいさつ。荒井さんはご自身の代表作『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』を作ったとき、ミステリーアドベンチャーにかなりの手ごたえを感じたそうだ。しかし、その後同様のジャンルのゲームはなかなか出ず、荒井さん自身も企画書を出すなど動いていたとのこと。そうして関さんと出会った2010年、「軽いノリで始まった」(荒井さん)という『ミステリー案内』シリーズも、ハードの端境期やスマホゲームの隆盛など、さまざまな条件が重なり、ようやく発売までこぎつけたことについて感慨深かったようだ。

 最後にシリーズ最新作について、関さんは「なるべく早く出したいが、やりたいことが多いので、(シナリオ担当の)臣さんと揉んでいる最中」と語る。対応ハードは、「同時に出そうとすると発売が遅くなってしまうので、まずはNintendo Switch」に向けて開発を進めている。ただ、プロモーションムービーの制作で「満足しちゃった」と笑うが、本発表会を経て、本格的に開発がスタートすることになり、気を引き締めていた。

 新たな舞台、秋田・男鹿で繰り広げられるミステリー第2弾。レトログラフィックならではの味わい深いタイトルになることを期待したい。

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来場者には“アリバイ付サスペンスライト”が配られた。1本1本違うメッセージが描かれていて、記者のライトには「これが最後のヤマとなるだろう…」と書かれていた。
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せっかく映画館で開催するということで、関さんたっての希望で、よく映画公開時に行うような記念撮影を再現! MC・桐島ゆかさん(写真右)も参加。