コーエーテクモゲームスが2020年の発売に向けて開発中の新作RPG『FAIRY TAIL』。本作が、フランスで2019年10月30日から11月3日まで開催された“PARIS GAMES WEEK”で初めてプレイアブル出展された。本稿では、その試遊バージョンのプレイレビューをお届け。これまで秘密のベールに包まれていた、本作の内容に迫っていく!

ナツたちが動く! しゃべる! 戦う!

 本作は、マンガやアニメとなった大人気作品『FAIRY TAILフェアリーテイル』を題材としたRPG作品。原作マンガやアニメに登場したエピソードを追体験しつつ、主人公ナツたちの激しい魔法バトルを楽しむことができる。今回の体験版では、物語の中盤に位置する“大魔闘演武”に向かう前の合宿のストーリーがプレイ可能。ボリュームにして20~30分程度遊ぶことができた。

 ゲームを開始すると、フェアリーテイルのギルド内からスタート。ここには、物語に登場するギルドメンバーが数多く登場している。

エルフマンはやっぱりデカい。
製品版では、ギルド内の各施設をアップグレードすることも可能だ。

 ギルドの外に出れば、マグノリアの街を散策することができる。物語に登場する街を自由に歩き回れることも、本作の魅力のひとつだ。なかにはルーシィの借家もあり、室内を自由に歩き回れるのも原作ファン としてはポイント高し。

ルーシィの家に入ると、ファンなら見慣れた「あたしの部屋ーっ!」のシーンも再現。
マンガやアニメの中の世界が、ゲームでもバッチリ再現! 何度も見た(?)ルーシィの家のバスルームもこのとおり。

 そのほか、物語に登場したさまざまなランドマークもあり、原作と見比べてみるのも楽しい。体験版でも行動可能な範囲が広く、「ここは原作のあの場所かも?」と考察しつつ、観光気分で歩き回ることができた。それでも、体験版ではまだ行けない場所もあったので、製品版が発売されたらぜひ隅々まで巡ってみたいところだ。

町の中では、宝箱や素材が発見できた。素材は、体験版ではとくに用途はないが、製品版では何かに使用できるのかも。
マグノリアの街から出ると、フィールドマップが表示されるので、行き先を選択。いよいよバトルが待つダンジョンへ!

バトルシステムをチェック!

 マグノリアの街の探索を存分に楽しんだところで、続いては注目のバトルへ! 本作は、最大5人のパーティーを編成してバトルに挑む。パーティーメンバーには、ナツ、ルーシィ、グレイ、エルザ、ウェンディといったおなじみの魔導士はもちろん、ガジルやジュビアといったキャラクターも登場。

 プレイアブルキャラクターは総勢12人以上となっており、なかにはフェアリーテイルのギルドメンバー以外も登場。原作にはなかった組み合わせのパーティーも、プレイヤーが好きなように作れるのがポイントだ。

体験版では、ナツ、ルーシィ、エルザの3人パーティで固定。
本作ではシンボルエンカウント方式を採用。マップでは、敵を□ボタンで攻撃してエンカウントする。先にエンカウントを仕掛けると“CHANCE”となり、先制攻撃が可能になる。

 バトルは、ターン制のコマンド形式となっている。キャラクターのターンが回ってきたら、魔法、攻撃、アイテム、防御からコマンドを選択。本作は魔導士たちの戦いを描く作品なだけあり、メインの攻撃手段となるのは、もちろん魔法だ。

 魔法には、属性や攻撃範囲 といった概念がある。相手の弱点属性で攻撃すればダメージがアップし、また、攻撃範囲内にいる敵には、同時にダメージを与えられる仕組みになっている。威力や消費MP、攻撃範囲の異なるさまざまな魔法があるため、エンカウントした敵の陣形に合わせて選択すると、効率よくダメージが与えられそうだ。

 なお、敵を倒すことで、魔法に必要なMPが微回復する。だが、何も考えずに強力な魔法を連発していては、ガス欠になってしまうバランスだ。通常攻撃は威力が控えめだがほとんどMPを消費しないので、弱った敵には通常攻撃でトドメを刺すといったテクニックも使い、MPを節約しつつ戦うのがよさそうだ。

魔法は、原作やアニメに登場したものばかりが登場。強大な敵を倒してきたド派手な必殺技を、プレイヤーが自由に使うことができる。
キャラクターボイスは、アニメ版の声優陣が熱演! ナツの技の迫力もバッチリ再現。
伝説の必殺技“ルーシィキック“も実装!

 また、画面右下のフェアリーテイルのギルドエンブレムのゲージが満タンになると、R1ボタンで“連携”が発動できる。連携は全キャラクターで同時に魔法を仕掛けるシステムで、“弱連携”であれば、MPを消費せずに連続攻撃できるのがポイント。全範囲に対して格段に高いダメージが与えられるので、ボス戦など、ここぞというときに発動したい。

ゲージが溜まった状態で、R1ボタンを押せば“連携”を
仕掛けられる。

 さらに、体験版の終盤になると、バトルシステムの“覚醒”も使用可能になる。バトル中にダメージを受けることなどをきっかけとして、キャラクターが覚醒状態になるのだ。覚醒状態になると、HPとMPが回復するほか、ステータスが一定ターン数だけ上昇。短い時間ではあるが、有利に戦えるようになる。

 ナツはほかのキャラクターとは異なり、覚醒時には、“モード雷炎竜”か“ドラゴンフォース”かのどちらかを選ぶことができる。発動後に得られる恩恵が異なるが、どちらも戦闘能力が大幅にアップするので、好きなほうを選んでよさそうだ。

ナツは覚醒時に、“モード雷炎竜”か“ドラゴンフォース”かを選択する。
モード雷炎竜を選ぶと、使用できる魔法の種類が増える。強力な反面、消費MPが多い。

体験版でもしっかり感じられた『FAIRY TAIL』の魅力!

 『FAIRY TAIL』の魅力であるキャラクター、世界観、魔法バトルが再現された本作。体験版でも、それがバッチリと伝わってくる内容になっていた。ゲームシステムとしてはオーソドックスなコマンドRPGなため、ゲームに慣れていない原作やアニメのファンでも楽しめるのでご安心を。また、今回の体験版にはなかったが、本作では退廃してしまったフェアリーテイルのギルドを立て直すというのも物語の大きな目標となっており、クエストをこなしてギルドの名声を上げていくと、さまざまな要素が解放され、やりこみ要素もドンドン広がる仕組みになっているということだ。

 魔導士たちのド派手な魔法を楽しみ、『FAIRY TAIL』のギルドの発展を楽しみ、ストーリーを楽しむ。そんな魅力に溢れた本作は、ファンなら絶対に楽しいと思えると、体験版をプレイして確信した。

 さらに、まだまだ発表されていないキャラクターやゲームシステムが多数存在しているとのこと。今後の情報公開にも期待したいところだ。