『黒い砂漠』でおなじみのパールアビスが、次期フラグシップMMORPGとして開発する『紅の砂漠(英題:Crimson Desert)』。広大なパイウェル大陸を舞台に、傭兵たちが生存のため戦う物語をリアルなキャラクターとカットシーンで描く本作について、総括プロデューサーのジョン・ファンギョンに聞いた。
ジョン・ファンギョン(ジョン・ファンギョン)
『紅の砂漠』統括プロデューサー
――本作の舞台となる大陸について教えてください。『黒い砂漠』と関連性がある場所なのでしょうか?
ファンギョン『黒い砂漠』とはまったく別の舞台となります。今回発表したトレーラーでは、大陸の北の地方が描かれていますが、それ以外にもさまざまな気候を持った地域が登場します。そしてプレイヤーは、リアルさを追求したオープンワールドを体験することになります。
――本作には、どのような特徴的なシステムがありますか?
ファンギョンひとりのキャラクターを成長させるだけではなく、傭兵団を成長させていくことが本作でもっとも重要な部分になります。シングルプレイのキャンペーンを楽しめるほか、多数の協力プレイ型のコンテンツもあります。
――プレイヤーは傭兵団のリーダー的存在なのでしょうか?
ファンギョンストーリーに関わる部分ですので詳しくお話できませんが、自分の傭兵団を持つことになります。
――トレーラーを観ると、『ゲーム・オブ・スローンズ』のような、欧州ファンタジーのテイストが特徴ですが、どういったターゲット層を意識しているのでしょうか?
ファンギョンコアゲーマー向けにハイクオリティーなゲームを目指しています。また、おっしゃるように『ゲーム・オブ・スローンズ』や『ロード・オブ・ザ・リング』などのファンタジー作品を好む層をターゲットにしている部分もありますね。MMORPGでありながら物語にも力を入れ、シナリオがドラマチックに動いていくゲームになります。
――トレイラーには数々のキャラクターが登場しましたが、シングルプレイヤーのキャンペーンに登場するのでしょうか?
ファンギョンそうです。彼らとどのようにして出会っていくのか、楽しみにしてください。
――その中でも、傭兵団のリーダーであるマクダフと、プレイヤーにはどのような関わりがあるのでしょうか?
ファンギョンそこが物語の重要な部分になりますので、プレイしてみてからのお楽しみに……。
――キャラクターの中には、猿人のような種族が確認できました。彼らは何者でしょうか?
ファンギョンまだ詳細は話せませんが、この世界には、人間以外にも知性を持ったさまざまな種族が暮らしています。
――プレイヤーが率いる傭兵団は、どのくらいの規模になるのでしょうか?
ファンギョンプレイに応じて人数は増えていき、数十人規模の傭兵団を目指すこともできます。傭兵には戦闘を行う者だけではなく、生活を支えるような役割を持った者もいます。いわばひとつの村のような共同体として、傭兵団を成長させることが重要になりますね。
――なるほど。NPCを適材適所に配置するような、シミュレーションゲーム的な要素があるのでしょうか?
ファンギョンそうですね。本作は戦うだけのRPGではないと言えます。ただし、RPGゲームを楽しみたい人に向けて、傭兵団の運営がたいへんにならないようバランスには配慮しています。
――バトルにおいては、傭兵団全員が戦闘に参加するのでしょうか? そこから数人を選んでパーティーを組むのでしょうか?
ファンギョンコンテンツによって、戦闘に参加する人数は異なります。
――傭兵団どうしの対人戦コンテンツも用意されるのでしょうか?
ファンギョンはい。予定しています。小規模な戦いもありますし、傭兵団がぶつかり合う大規模な戦闘も楽しんでほしいです。
――戦闘においてプレイヤーは、スキルなどを駆使するアクション主体で戦うのでしょうか? 傭兵を指揮するようなコマンダーとしての立場になるのでしょうか?
ファンギョンアクションRPGとなりますので、プレイヤーは直接的に戦うことになります。
――探検や戦闘のほか、生産や貿易などの生活コンテンツはありますか?
ファンギョン一般的なMMORPGに存在するような生活コンテンツはほぼすべて楽しめると思っていただいて大丈夫です。
――傭兵団のメンバーに、生産などをまかせることもできるのでしょうか?
ファンギョン現時点ではあまり話せませんが、生活に特化した傭兵も存在します。すべてをまかなえる団を作るのは難しいので、何かに特化した傭兵団どうしが交流して、支え合うような全体的なエコシステムを考えています。
――PC版とコンソール版(PS4/Xbox One)は、同時にローンチするのでしょうか?
ファンギョン同時にローンチできるのが目標ですが未定です。また、異なるハード間でのクロスプレイの実現も目指していきたいです。
――コンソール版では次世代機への対応も考えていますか?
ファンギョン現世代機、次世代機ともに対応できるようにしたいと考えています。
――サービスを展開する地域についてお聞かせください。
ファンギョン未定の部分もありますが、『黒い砂漠』をサービスしている地域では展開したいと思います。
――楽しみにしています。
ファンギョン今回、ようやく『紅の砂漠』の情報を公開できてうれしく思います。今後、新しい情報をどんどん提供していきたいと思いますので、楽しみにお待ちいただけると幸いです。また、『黒い砂漠』シリーズについても、今後とも応援よろしくお願いします。