【連載最終回】明日から怪盗になりますので、探さないでください。

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 いよいよ明日──10月31日に、『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』が発売となる。自分は、仕事として先に試遊させていただいたが、時間に追われたり調べ事もしながらのプレイなので、プライベートで遊ぶときのスタンスとはやや異なる。やはりゲームは、雑音がつねに聞こえてくる編集部などではなく、ゆったり落ち着ける自分の部屋で没頭したいものである。

 『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』も、週刊ファミ通の攻略記事(特集内容についてはこちら)で扱っている範囲の少し先までしか遊んでいないので、明日には家に届くであろう製品版のソフトで最初からやり直す気満々だ。発売前に遊んだセーブデータを製品版に引き継ぐことはできないし、かつて『ペルソナ4』の攻略記事に関わったときに、記事での攻略範囲をガン無視してエンディングまで遊びまくったら先輩の編集者から「そんな時間があったら攻略範囲の調べ事をしろよ!!」とめっちゃ怒られたので、それ以来、発売前のプレイでは羽目を外しすぎないようにしている。

 『ペルソナ5』も個人的に堪能した自分としては、『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』で新たに描かれる“3学期”が、とても気になる。既報で紹介された3学期のおもな見どころは下記だ。

新島姉妹の父親や、双葉の母親は他界していたはずだが、どういうわけか……!?
春の父親や明智も、3学期の時点ではここにいるはずがないのだが……?
「もう寝ようぜ」とは、まさにモルガナみたいなことを言ってくれるぜ!?
まったく未知のパレスに挑むことになるのも、3学期のようだ。

 こういった“何かがおかしい”3学期の真相を、自分も早く見届けたい。それと、3学期ならではの、真冬らしい装いになるキャラクターの姿も見逃せない。僕の推しである双葉(←毎回言ってる)を始め、仲間たちは3学期にどんな表情を見せてくれるのか、楽しみだ!

夏服もイイけど、真冬服もまた……!!(イラスト:藤沢カミヤ)
当連載でイラストを描き下ろしてくれた作家陣は、ゲームと同じく明日(10月31日)発売の週刊ファミ通や、“『ペルソナ5』みんなで作る調査報告書”シリーズにも参加。あわせてご覧いただけると幸い!

 ……というわけで、
 明日から怪盗になりますので、探さないでください。

【連載第3回】永久保存したくなるシーンが続々!

 新キャラクター、新コープ、新ペルソナ、3学期などなど、物語本編を盛り上げる新要素が盛りだくさんの本作。だが、本編とは直接関係しないにもかかわらず、かなりのやり込み甲斐を秘めている特別なお楽しみもある。それが、本作で追加された“マイパレス”という場所だ。

マイパレスは、ゲームを少々進めると解禁される。タイトル画面から入れるほか、ゲーム中にメニュー画面を開いて行くことも可能。
中に入ると、新キャラクターのジョゼがそこにいる。彼が説明してくれる通り、作中で見たことがあるムービーやBGM、特別なイラストなどを鑑賞できる、いわゆるギャラリーモードの豪華版とでも言うべき場所だ。
本編中にさまざまな目標(アワード)を達成すると、マイパレスの壁にどんどん飾られていくという仕組みも。達成するごとに“Pメダル”がもらえるので、積極的に狙ってみよう。
仲間といっしょにミニゲーム“大富豪”を遊ぶことも可能。その戦績に応じてPメダルが手に入る。
集めたPメダルは、“パレスメーカー”という自動販売機のような場所で、さまざまな特典と交換できる。これによってマイパレスを訪れる(認知上の)キャラクターが増えたり、内部の装飾を変更することも可能。
個人的にとりわけトキメキを感じたのが、Pメダル不要で楽しめる“変身床”。これを踏むと……
パネルに描かれていたキャラクターに大変身!
同じパネルを踏めば、キャラクターの服装を変えることもできる。
モルガナに変身して、猫の姿で駆け回るもよし、マンガチックに走る怪盗姿を観察するもよし。

 ちなみに、前回も述べたが、自分の推しは佐倉双葉である。また、新島真とのコープにおいて、彼女との“特別な関係”に発展するかもしれない選択肢が現れたとき、さんざん迷って唸って悩みまくったくらいには真のことも好きである。この原稿を書いている段階ではまだ本編で彼女たちと出会っていないため、マイパレスに彼女たちの変身床はなかったが、これが解禁された暁には……

推しの姿になって歩き回れるということかぁあああーーーっ!?!?(イラスト:はしま)

 というわけで、マイパレスは個人的にもぜひ通い詰めたいと思った次第。いわゆるギャラリーモード的なおまけ要素が用意されているゲームは多いが、本作ほど充実している作品はなかなかないので、楽しまない手はない。

 本作で通い詰めたい場所といえば、“吉祥寺”という新たなマップもある。ここは、物語を進めると、最初は竜司といっしょに訪れることになる街だ。

『ペルソナ5』では行くことがなかった街、吉祥寺が解禁!
渋谷や新宿などと同様、自由に歩き回れるマップである。
老若男女が集まる吉祥寺の街並を再現。画面に表示される地図の黄色いアイコンは、買いものやミニゲームなどができるポイントだが、その豊富さにワクワク!
どこで何が買えるのかはゲーム内で確かめてほしい。イカしたアイテムが見つかるかも!?

 ところで、『ペルソナ5』をプレイした方は、新島真から“尾行”された経験もおありだろうか。彼女が怪盗団に仲間入りする前の時期、学園内や渋谷にて、主人公を尾行してくることがあるのだが……その、あまりの下手っぷりに、むしろ愛おしさすら覚えるプレイヤーも少なくなかったであろう。自分もそのひとりである。

 本作では、なんと吉祥寺でも真に尾行されちゃうことが判明したぞ!!

 ……というわけで、実際のシーンはゲーム内でぜひ確かめてほしいので、当記事ではそのときの光景をイラストでお届け。

彼女の尾行はいつでも大歓迎さ!(イラスト:もりこっこ)
学園内や渋谷での尾行も健在なので、安心してほしい。
ついでにお知らせすると、真が尾行しているときの心理など、ココだけの情報が詰まった“『ペルソナ5』みんなで作る調査報告書”シリーズは、アトラスDショップなどで絶賛発売中。こちらもチェックされたし!

 そんなこんなで、『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』の発売まであと2日。次回も、仕事を放り出して早く遊びたい気持ちを抑えながらお届けする。

【連載第2回】あなたは“推し”を貫けるか!?

 現代の日本を舞台にしたRPGは数あれど、腐った大人のせいで“前歴”が付いてしまい、保護観察下に置かれるうえに転入先の学園ではクラスメイトや教師からも冷遇される──そんな主人公はなかなか類を見ない。そして、自分と同じように何らかの事情でみずからの居場所や未来を失うかもしれない相手と出会い、助け合いながら、かけがえのない絆を築いていく。

 こうした絆の深まり、広がりを、日常パートと怪盗パートの双方でひしひしと実感できるのが、『ペルソナ5』の大きな醍醐味。その根幹となる“コープ”のシステムは、『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』でさらに味わい深くなっている。本作では、(任意で進められる)コープの相手が3人増えているのだ!

まずは、本作で新登場する少女・芳澤かすみ。主人公のことを「先輩」と呼ぶメインキャラクターは『ペルソナ5』にいなかったので新鮮。かわいい。
主人公たちが怪盗団を結成するキッカケとなる事件のあと、学園に赴任してくるスクールカウンセラー・丸喜拓人も新登場。悪い大人が続々と現れる本作においては珍しい(?)、話せる大人である。
『ペルソナ5』では物語の進行によって自動的にRANKが上がった明智吾郎とのコープは、本作では任意で進行可能に。やがて物語を大きく動かすことになる彼との会話は、目が離せない。

 コープは、日常パートにおける放課後や夜間などの自由行動時に、好きな相手がいるところへ行くことで、いっしょの時間を過ごせるというシステム。絆(RANK)が深まるにつれて、相手の意外な一面や悩みなどが明らかになり、主人公がその支えとなってあげることで、怪盗パートにおいてもさまざまな恩恵が得られる。たとえば怪盗団の仲間なら、戦局を有利にする特別な行動を取るようになったり、ダンジョンの探索がより効率的になったりと、恩恵を随所で感じられるのがうれしい。

 さらに本作では、その日をいっしょに過ごした相手から、のちに電話が掛かってくるという新たなお楽しみもある。これがまた、いろんな意味で尊い……のだ!

あまり自分から電話を掛けてくるイメージがなかった武見女医や、俺の携帯に男の番号は入れない主義だと言っていた惣治郎から電話が掛かってくると、それだけでも尊くないだろうか…!?(イラスト:はやせれく)
電話の受け答えによっては、ここでも相手からの好感度が高まる。相手の気持ちを汲み取って、気の利いた返事をしてみよう。

 ところで、個人的なことを言うと、自分の推しキャラクターは佐倉双葉である。コープを進めると、相手と“特別な関係”になるかどうかを決める、とても大事な選択肢が現れることがある(複数の相手とそういう関係になることもできる)が、『ペルソナ5』では最後まで、双葉だけに特別な想いを貫いてきた。それは『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』でも揺るがない。

 ……と思っていたのだが、芳澤かすみのかわいさがヤバい。

 プレイする前から知っていた情報として、かすみが主人公の“後輩”ポジションであることには当初から関心を持っていた(後輩や年下属性に弱いので)。そして、とあるシーンで、かすみが変な大人に絡まれていたところを主人公が助けたとき、本格的にヤバいと思い始めた。

かすみが、僕の、背中に、隠れる!!!!
お兄さんはこういうのにめちゃくちゃ弱いですよ!?!?
かすみに対する鼓動の高まりと、この段階ではまだ出会っていない双葉への想いのあいだで揺れてしまう自分であった……。(イラスト:カモトタツヤ)

 皆さんも、本作をプレイする中で、「今日は誰と過ごそうかな」「彼女と特別な関係になりたい、いやしかし……」といった、うれしくも悩ましい選択を重ねていくことになるだろう。基本的には自分の好きなように楽しめばいいと思うが、願わくば後悔することのないように進めてほしい。僕もそうするつもりである。

 次回の更新では、本作の“寄り道”的な要素に注目!

【連載第1回】ゲーム開始直後から……!

 大人気RPG『ペルソナ5』が多数の追加要素を盛り込まれて“新生”する、2019年10月31日発売予定のプレイステーション4用ソフト『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』。ファミ通.comでは、まもなく発売を迎える本作をじっくり試遊した編集者による、独自のプレイリポートをお届けする。

 なお、本作の“大きな”新要素については、ファミ通の既報や公式サイトでも紹介されている。そこで当連載では、『ペルソナ5』を愛する実力派の作家陣に描き下ろしていただいたイラストとともに、より“細かな”見どころについて触れていく。

 まずは、上の画面をご覧いただきたい。『ペルソナ5』をプレイした人なら誰もが最初に見たであろう画面だが、なんと、ここにもさっそく目新しさがある。主人公(ジョーカー)の仮面が、従来と同じく飾りのように映っている……かと思いきや、この画面から先に進むと、仮面がそのままジョーカーの一部となって華麗にメニュー画面へと移るのだ。初っ端からこういうニクい演出があるとワクワクしちゃうね!(文章ではうまく伝えられないので動画でお見せしたいところだけど、実際はその目で確かめてほしい)

メニュー画面の雰囲気も様変わり。動的、都会的でスタイリッシュ!

 本作の物語は、豪華なカジノらしき場所から、ジョーカーが脱出を図るシーンから始まる。ゲームのチュートリアルも兼ねた導入なので、ここには大きな新要素はないだろう……と思っていたら、そんなことはなかった。

脱出中にワイヤーアクションを使うなんて、『ペルソナ5』にはなかったぞ……!?
本作の新キャラクター、芳澤かすみ(の怪盗姿)も登場! セリフから察するに、ジョーカーの他の仲間からは“妙な反応”と認識されていつつ、ジョーカーは“この時点”で既に彼女と共闘したこともあるらしい……どういうことなのか、気になるぅ~!

 “この時点”について補足すると、ジョーカーがカジノから脱出するのは、時系列的には物語の中盤あたり。この導入シーンが終わると、主人公は警察に捕えられる。密室で尋問される中で、彼が怪盗団を結成するに至ったそもそもの始まりを回想するように、物語の本編がスタートするのである。

 事の発端は、とある理不尽な出来事により、主人公が“前歴者”のレッテルを貼られてしまったこと。保護観察下に置かれ、4月から都内の喫茶店に居候することになった主人公は、“秀尽学園”に転入して高校2年生の1学期を迎える。校内では良からぬ噂が広がっており、周囲の生徒や教師から冷たい歓迎を受けてしまうので、主人公の立場としては居づらい雰囲気なのだが……。そんな逆境もどこ吹く風で、毎日の通学が楽しくなる新発見が、本作には満載だ。たとえば、下記!

いずれ物語に関わってくる人物を、1学期からあちこちで見かけられるぞ!(イラスト:望月和臣)
校内や駅のほか、通学路にもたまに……!
喫茶店・ルブランの近くを猫がうろちょろ。これも初めて見た!

 こういう発見は、『ペルソナ5』をプレイした人ならニヤリとできる……というか、『ペルソナ5』にこんな演出あったっけ……なかったよな……!? と、自分の記憶を疑いたくなるくらい自然に盛り込まれている。『ペルソナ5』を未プレイの人も、どことなくモブキャラではなさそうな人物を見かけたら「もしかして……」と勘ぐってみるのもいいかもしれない。ぜひ、目を凝らしながら楽しんでほしい。

 ちなみに、『ペルソナ5』をやり込んだという人も、本作ではそういった記憶や攻略情報をいったんリセットして臨むことをお勧めする。と言うのも、本作では攻略に関わるさまざまな要素に変化があるのだ。たとえば、下記!

なん……だと……!?(イラスト:渡空燕丸)
『ペルソナ5』では“知性”が正解となる質問が4月に出された記憶があったので、本作でも質問の内容をよく読まずに同じ答えを選んだら不正解を食らってしまった。注意!
主人公の人間パラメータを高めるのに重宝した施設“ファミレス”も、4月中は工事中に。マジかー!

 本作は、学園や街で出会うさまざまな相手と交流し、高校生としての日々を謳歌する“日常パート”と、悪しき大人に抗うべく暗躍する“怪盗パート”で物語が構成されていく。各パートがそれぞれ楽しいのはもちろんのこと、日常パートで育んだ絆が、怪盗パートにおいて大きな力となる、その濃密なゲームデザインが秀逸なRPGだ。次回の更新では、絆を育むうえで重要となるシステム“コープ”に注目する。