Good Shepherd Entertainmentが、PC/Mac用ソフト『John Wick Hex』をEpic Gamesストアで配信開始。価格は2080円。なお日本語には対応していない。

 本作は、キアヌ・リーブス演じる凄腕の元殺し屋ジョン・ウィックを主人公とする映画シリーズから生まれたゲーム。敵組織の根城に殴り込み、たとえ数人に囲まれようとも流れるような動きで護衛たちを始末していく必殺アクションを、コマンド形式のタクティカルストラテジーゲームとして実現している。

キアヌ・リーブス主演映画から生まれたタクティカルストラテジー『John Wick Hex』が配信開始。流れるように敵を倒す必殺の立ち回りを編み出せ_04
キアヌ・リーブス主演映画から生まれたタクティカルストラテジー『John Wick Hex』が配信開始。流れるように敵を倒す必殺の立ち回りを編み出せ_03

ジョン・ウィックの流れるような立ち回りを設計するシミュレーター

 本作の戦闘は、敵味方のあらゆるアクションに行動時間が設定されたセミリアルタイムバトル。普段は時間が停止していて、コマンドを選ぶとタイムラインが動き始めてアクションを実行し、それが終わると再び時間が停止してコマンド選択フェーズに戻るという形になっている。

キアヌ・リーブス主演映画から生まれたタクティカルストラテジー『John Wick Hex』が配信開始。流れるように敵を倒す必殺の立ち回りを編み出せ_01
画面上部のタイムラインを見ながら、最適な立ち回りを設計していく。

 しかし、基本的に一対多数のシチュエーションで戦うことになるので、単に見つけた敵をパンパン撃っているだけでは、いずれアクションが追いつかずに蜂の巣&タコ殴りになってしまいがち。

 そこで映画の中のジョン・ウィック同様の、目的に向かって最適化された流れるような立ち回りが重要になってくる。言ってみれば本作は、無駄のない動きで敵をどんどん始末していくジョン・ウィック殺法を設計するシミュレーターとも言えるだろう。

 実際、プレイしていると自ずから“体術で目の前の敵の動きを止めつつ別の敵を迎撃する時間を稼ぐ”とか、“物陰にしゃがんで隠れて一度敵の射線を切ってからローリングで飛び出して撃つ”といった、いかにもジョン・ウィックっぽいムーブを編み出しているのが面白い。

キアヌ・リーブス主演映画から生まれたタクティカルストラテジー『John Wick Hex』が配信開始。流れるように敵を倒す必殺の立ち回りを編み出せ_02
一度に攻撃できるのはひとりだけ。囲まれるピンチをどう切り抜けるか?

 ステージクリアー後にはスタートからゴールまでの流れが一連のムービーとして再生されるのだが、いい具合に無駄なくかっこよく出来た時の気分はなかなかのもの。

 というわけで現状で日本語には対応しておらず、ストーリーを理解するには多少の英語力を必要とするが、シリーズのファンやタクティカルストラテジーゲーム好きはもちろん、ハイテンポなアクション映画が好きな人もチェックしてみて欲しいところだ。